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第9話 カーラ

 オルテンシアの朝食を食べて、軽くキスをした後、ジョコンダの所へ転移すると、朝から爺さんに舐めさせられていたところだった。


「そこに立っておれ。」

そう言うと爺さんはソファに座り、裸のジョコンダを正面から眺めている。ジョコンダは恥ずかしそうに手で胸を隠している。


ドアをノックする音が聞こえ、若い男が入ってきた。

「失礼します。おっ、いいエルフですね。」

「なっ…何…」

若い男は嫌がるジョコンダに無理矢理キスをしてベッドに押し倒した。しばらくするとまたドアをノックする音が聞こえ、誰かが入ってきた。


「も…もうやめて…」

あれから次々と男がはいってきて順番待ちは30人ほどいる。


ジョコンダは口からは泡を吹いていた。爺さんも満足そうにして、部屋を出たのでジョコンダを時間停止亜空間に収納した。


 爺さんの跡をついていくと護衛と他のエルフの部屋に入っていった。食事を少しづつしか与えていないらしく、どのエルフもがっついて、爺さんから喜んで口移して食べていた。


 爺さんが去ってから順番にエルフを収納していった。エルフは総勢10人おり、どのエルフも綺麗だった。


 診療所へ飛んで改修の経過を見に来たがかなり大規模に改修するようでまだまだ開設までは時間がかかりそうだ。子どもたちやキアラも上手く溶け込んでいるように見える。


 素材買取所へ行くと昨日の紫色のサイクロプスはギガンテスといい、サイクロプスの上位種のようだ。かなりの数が徘徊していた話をすると、顔を青くしてどこかに行ってしまった。お金はまた取りに来よう。


 昨日見つけた遺跡のある森に転移すると、ギガンテスが昨日よりも増えてている。次々と収容していくが数が一向に減らない。歩きながら遺跡の前につくと遺跡は背の高い門のような10mほどの建造物で、門からギガンテスが次々と出てきている。門でギガンテスを収納して、中に入っていくと、中は広い森になっている。門からはかなり下ったはずなのに。森も今までの森は針葉樹メインだったが、今、目の前に広がっているのは広葉樹が生い茂るアマゾンのような亜熱帯の森だ。


 次々とギガンテスがこちらの出口めがけて集まってくる。きりがないので出口と同ザイズの巨大なゲートを開いて、ゲートを潜るすべての魔物を時間停止亜空間に送ることにした。これならば森の中にギガンテスが増えることはないだろう。


 亜熱帯の林を進もうとするが小さな虫がとにかく多い。しかも蚊みたいな虫も3倍くらいのサイズがある。毎回亜空間に送るのが手間なので身体全体を亜空間ゲートにして、僕の体に届く前に亜空間にいれるようにした。


 様々な物が亜空間に入ってくるので、僕の体の手前で亜空間に入り、体の逆から出てくるようにした。すると、森の中を進むのに木を避けなくてもすり抜けるように進めるようになった。これは便利だ。


 今まで着ていたブラックワイバーンの皮のジャケットとクリスタルスネークのコートを収納して、身軽になった。半袖になり、はたから見ると亜熱帯の中を進むような格好ではないだろう。


 ギガンテスが向かってくる大元を目指して転移で見える場所に飛び続けていると大きな穴の洞窟からギガンテスが大量に現れているのがわかった。ギガンテスを収納しながら洞窟を進み、この洞窟の入口にもゲートつける。洞窟は下に続いていて、洞窟を抜けると再び森林が広がっていた。


 一度、洞窟の外に出ると外は日が暮れていた。亜空間屋敷に転位して、オルテンシアの料理を食べて寝室に戻る。しばらくするとドアをノックする音が聞こえた。


「イレーネの母のカーラです。」

入室を許可するとカーラは肌が透けるほど薄い肌着を着ていた。僕よりも年上なはずだが、照れて裾を気にする素振りが可愛らしい。


挿絵(By みてみん)

 カーラ


「この度は私のために、南の森へ薬の材料を集めに行っていただいたり、治癒士のエリザベッタ様を手配してくださったおかげで、私の病気も完治することができました。」

カーラは途中から泣きながらしゃべり続けた。


「私の体調のせいで、あの子には随分と負担をかけてしまいました。奴隷になったあの子と私を受け入れてくれて本当にありがとうございます。それで…お願いがあるのですが、私の命と引き換えにあの子の奴隷を解放してあげてもらえないでしょうか…。私にはそれほどの価値があるとも思えませんが、私にはそれくらいしか出来ませんので…。」


僕は腰掛けていたベッドから立ち上がり、カーラの前に立った。

「あなたの体にどれほどの価値があるか見定める必要がありますがいいですか?」

「はい。覚悟はできています。」


 カーラは着ていた薄手の肌着と下着を脱ぎ始め、()せた体を僕の前に晒した。怖いのかプルプルと震えているが、もう手で隠したりはしていない。真っ白な素肌がとても綺麗で1人子どもを産んでいるとはとても思えない。


 カーラの前に立つと、カーラは震えながら僕の肩を持ち、キスをしてきた。


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