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第3話 狩り

 朝起きると、革の装備を着たまま寝ていたようで、体が痛い。収納に入れた人たちを、どうしようか悩む。街中を警戒しながら歩き、森に入ことにした。


 そのまま歩いて森の奥へ行き、木々がない開けた場所に最初の2人を出した。

2人は真っ黒の服を着ていて顔を目以外を布で覆っていた。2人は周りを見回してすぐに逃げようとしたため、膝より下を収納した。

「うっ…」


 2人は膝から血をどくどくと流して蹲ってる。

「貴方たちは誰かに頼まれたのですか。」

「ゆっ、許してくれ。金で頼まれただけなんだ。殺すつもりもなかった。金を盗ろうと思っただけだ。」

「誰に頼まれたんですか。」

「……」

しゅんっと首から下を収納した。二つの首だけが地面にころころと転がり、じわっと血が池のように滲んでいく。


 最後の1人を収納から出す。

「えっ!ここは…」

出てきたのは昨日の素材買取所の受付の女だ。

「きゃ!」

首だけになった2人を見て、腰を抜かしてガタガタ震えている。

「貴方が指示したんですか。2人からはあなたからの指示だと聞きましたよ。」

「そっそんなこと私は知りません。」

「それでしたら、この2人と同じ末路ですね。」

「いや、お願い、お願いします。殺さないで…私が……やらせました。」

女に近づいていき、腕をナイフで斬る。

「ひっ、殺さないで…」


「あぁっ…体が…」

女は体を震わせてその場で倒れ込んだ。女は黒髪を伸ばしていてすらっとしているのに胸は大きい。


体を震わせて身動きが取れなくなった女の白いシャツをひきちぎり、無防備な体を強く抱き締めた。


女は泣きながら、地面に横たわっていたが、そのまま収納した。


森から城門を潜り、街に入る。まだ朝食を食べていないので宿に戻って朝食を食べることにした。

「生きたまま収納に入れるなら中はどうなっているんだろう。」


朝食のあと、再び森に飛び、収納の中に入るよう念じると黒くもやもやするゲートが開いた。中に入ってみると何もない白い空間があった。収納した女はどこへいったんだろう。すると白い空間にぴくぴくして泣いている女が現れた。

「うぅ……」


「素材が収納されているところへ行きたい。」

するとどこまで続いているかわからない空間に出た。ゴブリンや硬貨などが浮いている。女も来ているがもう泣いていない。まったく動いていない。触ってみると死んだみたいに動かない。

「時間が停止している…」

 時間が止まっている空間と、時間が経過している空間があるようだ。


 森の奥へ行くと、豚顔のでかいオークを見つけた。ゴブリンと同じように頭と胴体を分けて収納していくが、まったく手応えがない。しかしオークはゴブリンより賢いようで何匹かで群れを作って行動している。そのおかげで収納にたくさん入れることができた。


 日が暮れてきたので宿の部屋に飛んでから、素材買取所の裏の倉庫へ行く。オークは90シーロ(9000円相当)で30匹討伐したたため2700シーロ(27万円相当)になった。まずまずの稼ぎだ。


 宿に戻り、ベッドで寝転がる。朝からあの女のことが気になって仕方なかった。ベッドの上に受付の女を収納から出す。

「あぁ…助けて…」

時間停止の倉庫亜空間に入れておいたので麻痺の効果がまだ効いていて身動きできない体をまた弄んで、再び倉庫亜空間に収納した。


 昼間は狩りに行き、夜は女の体を楽しむ生活を数日間過ごした。狩りと言ってもイメージするだけで両断して収納するだけだ。夜も自分の好きな時間に好きなだけ女を出して続きを楽しむ。女にしてみたら、ずっと連続で襲われている状態のため、大きく痙攣させたり、汁をまき散らしたりしてしまうようになった。


 その日も日中の狩りを終えて素材買取所の倉庫に行った。

「いつもこの切り口を見ると惚れ惚れするね。風の魔法かい?」

「いえ、何の魔法かはよくわかりません。」

「それなら一度、素材買取所の横に適正がわかる訓練所があるから、適正を見てもらったらどうだい?」

そう言われて素材買取所の正面に回ると並びに屋外訓練場があった。訓練所の受付の女の人に適正を知りたいと言うと、奥から来た冒険者に従うことになった。


 訓練所では槍や弓、剣など、様々な武器を使ったり、魔力を練ってイメージで放出したりして、得手不得手を教えてくれた。僕は武器を扱うのは苦手らしく、空間魔法のみ適正があるらしかった。


 この適正は非常に珍しいらしく、訓練所の人も初めて見たと言っていた。僕が使っている収納は亜空間収納魔法と教えてもらった。


 訓練所を出るとまた指輪からチリチリと嫌な感じがする。この世界にはプライバシーという概念がないようで、訓練所には他の人もいたし、僕の能力もわかってしまったのだろう。


 僕ほ人混みの少ない道を選んで歩いていると指輪の反応が大きくなっていった。

「おい、坊主。お前の能力を俺たちが活かしてやるから来い。」

3人組の冒険者のようだが、手には片手剣を持っていて、その刃先は僕のほうを向いている。


 手を挙げて指示に従う。空間魔法で簡単に殺せる相手だがどこに連れていかれるのか興味があったのでおとなしく付いていくことにする。



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