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ゾンビが蠢く世界  作者: ありがとう君
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第49話 力見る?

「どっちか探しにいこか?」


「えっ!?何をっスか?」


慎吾の言葉に希唯依は思わず聞き返す。瑠偉ちゃんは学習本から目を上げると慎吾を見る。


「監禁してボコられた族か家族を追いつめて殺した金貸しやけど!」


「あっ!、私の為っスか?」


「勿論希唯依の為、今は俺達とおるから生きる気力も考える時間もあると思うしリベンジしよや、このゾンビが蠢く世界は最悪な事が殆どやけど数少ない幸福は強い物が弱い者を蹂躙出来る事やしな、それも殺そうが何しようが完全に許される世界やし・・・まぁ~ヤるかヤらんか決めるのは希唯依やけど?」


希唯依の過去の話を聞いて『許せやんな』と判断した慎吾は提案する。


「・・・・・う~ん、慎吾の兄貴良いんっスか?是非リベンジはしたいっス・・・やられっぱなしは納得出来ないっスから!」


「そうやな、俺もそうや!」


「でもっスね・・・私を監禁した奴等は手掛かりはあるんっスけど・・・家族を追いつめた金貸しの方は私が全く知らなかったっスから情報が全く無いっス・・・」


「なるほどな・・・金貸しの方は何も分からんか・・・情報が無かったらしゃーないな族の方は?」


「はいッス、【夜悪龍】っス、あいつ等の集会場所も私が監禁されてた場所も分かるっス」


「そしたらそっちやね、【夜悪龍】ね、そいつらがゾンビや他の奴に何もされてなくて生きてたらええんやけどな」


「そうっスね、それを願いたいっス」


そこからはメンバーの人数、集合場所、溜まる場所、監禁されていたアパートなどの希唯依が知っている情報を慎吾は聞く。


「なるほどね、そしたらまずは何処から見に行く?」


「そうっスね、この部屋から1番近いのはアパートっスね」


「よし!それじゃあ~監禁されたアパートから行ってみよかな、誰か生き残ってたらええのにな~そしたら殺したるのに!」


「今からすぐに出発するんっスか?」


「いえ!・・・今日は部屋でまったりする、オレツカレタ・・・」


「そうっスよね、私もあいつ等生きてる可能性は低いと思うっスから別に急いでも無いっスから、生きてたら殺すだけですしね明日にするんっスか?」


「そりゃそうよ!」


慎吾は大きく頷いて賛成してリベンジを決定するとソファーに深く座り直すと希唯依から聞いた情報を頭の中で整理させる必要と疲れも実感しているので族狩りは明日からと判断した、瑠偉ちゃんはいつの間にか学習本を熟読していた。







「そうなると生き残ってる奴がおると考えると対人間用の武器いるかも?まぁ~ほぼ瑠偉ちゃんにヤって貰うつもりではおるんやけどな・・・・・何があるか分からんしな~どう思う希唯依?」


慎吾は『ゾンビは止まるから頭部狙えるが、人間は止まらないよね?』でまだサラシと薄いピンク色の下着姿の希唯依に聞く。


「そうっスね~、頭を金属バットの1撃狙いで外しちゃうとそれでこっちが終わりっスから、1撃よりは細かいダメージで痛みとか恐怖を蓄積させる狙いの方が人間は有効かも知れないっスよね!」


「そうやな~、映画や漫画みたいにショットガンとか拳銃とか日本刀があれば解決するんやけどな・・・別にボウガンとか弓矢でもええんやけどな・・・・・めちゃくちゃカッコええしな!」


「そうっスけど・・・流石に日本でそんな殺傷力が強い武器は簡単には無いと思うんっスけど??・・・もし仮にあったとしても練習もしてない素人は独学では使えないっスよ・・・特に人間相手っスからね?・・・慎吾の兄貴?」


「ハハハハハ!ですよね・・・運よく拾えるとか警官の死体から奪えるとか額の真ん中射貫けるとか・・・俺に隠れた才能が眠ってて凄い技とか奥義が実は使えましたとか・・・まぁ~ね!使い方分かかる筈が無いですよね・・・まぁ~言ってみただけですよ希唯依さん!・・・・・」


慎吾は『半分本気で言ったが希唯依の慎吾の兄貴マジっスか?・・・マジで言ってるんっスか??』の正論と戸惑いの声質と顔を素早くキャッチすると慌てて乾いた笑いを添えて軌道修正する。


「そりゃそうよ!映画や漫画やないんやから、ハハハハハ・・・っとなると何があるんや?」


「う~ん、何っスかね?包丁とかバールっスかね?~それならやっぱり金属バットが1番良いっスよね~」


「そうやな・・・包丁とか射程距離短そうやしバールなら金属バットでええやろしな・・・・・」


「そうっスよね・・・・・」


慎吾と希唯依はそこで対人間用の武器の話が進まなくなり詰む。


「に”イィィィこ”オォォォう”ウゥゥゥゥゥ」


『2号』と学習本を読んでいたと思っていた瑠偉ちゃんが慎吾と希唯依の目を交互に見ながら呻く。


「んっ!?2号?・・・なんやったそれ?」


突然の瑠偉ちゃんの参加に驚いたがとりあえず聞き返す。


「わ”アァァァた”アァァァし”イィィィの”オォォォは”アァァァい”イィィィか”アァァァァァ」


『私の配下』と呻く。


「瑠偉ちゃんの配下?・・・・・なんやったけ?・・・・・」


「あっ!、もしかして?慎吾の兄貴の実家の時に、瑠偉ちゃん姉さんが右腕引き千切ってそれ喰って新しく右腕から出した真っ裸の瑠偉ちゃん姉さんの事言ってるんっスか?」


希唯依は少し考えたが凄まじい血飛沫の場面と『ブチュブチュ』の音をセットですぐに思い出す。


「そ”オォォォお”オォォォた”アァァァよ”オォォォォォ」


『そうだよ』と希唯依の目を見て呻く。


「あ~あ、あの瑠偉ちゃんか!」


慎吾も寝て起きたら血と体液が身体に付着した横に付き添うだけだった裸の瑠偉ちゃんを思い出す。


「けどっス、瑠偉ちゃん姉さん2号は攻撃出来なかったっスよね?・・・ゾンビの攻撃を防ぐだけだったと思うんっスけど?」


「た”アァァァい”イィィィじ”イィィィよ”オォォォふ”ウゥゥゥゥゥ」


『大丈夫』と呻く。


「・・・大丈夫なんっスか~、それはどういう大丈夫なんっスかね?・・・すみませんっス私分かんないっス・・・瑠偉ちゃん姉さん?・・・」


希唯依は理解が出来ないので申し訳なさそうに聞き返している。


「ち”イィィィか”アァァァら”アァァァつ”ウゥゥゥい”イィィィた”アァァァァァ」


『力付いた』と呻くと腕を曲げて力こぶが出ない力こぶポーズをしている。慎吾は『はは~ん、そのポーズ気に入ってますな瑠偉ちゃん』と頭に浮かべながら質問する。


「それってもしかして瑠偉ちゃん2号がゾンビの攻撃を防ぐだけじゃなくて、俺達の変わりに攻撃とかしてくれるって事?」


「そ”オォォォお”オォォォた”アァァァよ”オォォォ」


『そうだよ』と呻いて力こぶポーズは続けている。


「マジか?、それなら対人間用武器問題解決するな!それで瑠偉ちゃん2号はどれぐらい力付いたの?瑠偉ちゃんぐらい強いの?」


「そ”オォォォお”オォォォた”アァァァよ”オォォォ」


『そうだよ』と力こぶポーズ瑠偉ちゃんは呻く。


「マジか?それはヤバいな!」


「そうっスね!」


慎吾と希唯依はちょっと感動して瑠偉ちゃんを見る。


「ち”イィィィか”アァァァら”アァァァみ”イィィィる”ウゥゥゥゥゥ」


『力見る?』と尋ねる様に呻く。


「んっ!?・・・今ここで瑠偉ちゃん?・・・それはあかん部屋がすんごい汚れるやろ!!」


「それはちょっとマズいっスよ・・・瑠偉ちゃん姉さん・・・ここは止めとくっスよ大変な事になるっスから!!」


慎吾は実家の時直接は見ていないが起きた時の地面の血と体液と油の跡を想像して判断して、希唯依は瑠偉ちゃん2号の出現シーンの右肩の切断面からの血飛沫の飛び散る範囲の広さを思い出して2人は『ここで見たら100%この部屋エライ事になって血と体液と油の地獄絵図になるんですけど・・・・・』と素早く簡単に思い浮かんだので慌てて瑠偉ちゃんを止める。


「わ”アァァァか”アァァァた”アァァァ」


『分かった』と呻くと慎吾と希唯依の願いは通じるが、瑠偉ちゃんは力こぶポーズを止めると少し残念そうな雰囲気を慎吾は察する。


「・・・・・もしかして瑠偉ちゃん・・・今めっちゃ見せたい感じ?」


一応聞いてみる。


「み”イィィィせ”エェェェた”アァァァい”イィィィィィ」


『見せたい』と呻くと慎吾を大きな目で見つめる。


「・・・・・そんなに見せたいのね、分かったそれじゃあ~外ちょっと行って見せて貰いましょうかな?・・・」


「わ”アァァァか”アァァァた”アァァァ」


瑠偉ちゃんはそう言うと学習本を閉じるとソファーを降りて立ち上がるとスタスタ玄関に向かって歩き出した。慎吾と希唯依は『・・・あの娘めちゃめちゃ見せる気マンマンなんですな』同時に頭に浮かべて小さな背中を見ている。




















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