あなたのことが好きだった。
12月25日。クリスマスの夜。
1組のカップルが無理心中した。
これに至るまでの数ヶ月前を綴る。
「私はあなたのことが好きなんです。」
高校2年の夏。
「私はあなたのことが好き…。あなたの彼女になりたい…。だから…付き合ってください…!」
私はあなたに告白した。
あなたは「…考えとく」と言って保留にした。
その1週間後。
あなたは私に告白した。
私はあなたの告白を受け入れた。
忘れもしない8月18日、12時56分。
そして時は過ぎて9月3日2時6分。
私はあなたに初めてを捧げた。
とても痛かった。
しかし、それから私は彼の性奴隷のように扱われた。
私はなんの為に生きてるのだろうか。
考えれば考えるうちに、心を病んだ。
11月18日。
私は妊娠していることが判明した。
ゴムも付けないでしていたので無理もない。
11月19日。
そのことを彼に言うと、彼は怒った。
なぜあなたに当たられないと行けないの…?
そして12月25日。
「ねえ、これ飲んで?」
「なにこれ?」
「青色のカクテル。」
彼氏から差し出された青色のお酒。
私はそれを飲んだ。
それを飲んだ瞬間、意識が朦朧としだした。
「…ねえ?これ何…?」
「酒に睡眠薬入れたんだよ。それじゃあな。死ね。クソ女。」
「ねえ…?え…?嘘…?え…???」
俺の部屋に「グサッ!」と言う刺突音が響く。
1時7分。俺は彼女を殺めた。
「俺も今行ってやるよ。」
俺は首を吊った。
体の内側から冷えていく感じがした。
「ああ、もう少し。」
苦しくも気持ち良く、なんとも言えない感覚に襲われながら俺は死んだ。
12月25日の2時3分。
彼氏の家で自殺しているカップルの遺体を警察官が発見。
彼氏は首を吊り、彼女は刺されていた。
警察は被疑者死亡のまま、彼氏を殺人容疑で送検。
「…愛より性が勝った末、か。」
~END~