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ブルーデイズ  作者: fujito
第一章 蒼い日々の始まり
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【四日目】 久しぶりの食事当番


 私とミランダさんは、その広い部屋を……あ、あそこの名前知らないや。


「あのー、ミランダさん」

「んー?」

「今更ですけどー、さっきのあの場所って、なんて呼ばれてるんですか?」

「あー、うん。”巡回艇準備室”」


 その巡回艇準備室をあとにして、今、エレベーターで四階フロアーに戻ってきていた。


 休憩、と言う事で、戻って時計を見ると、もう《11:00》を過ぎており、もう少しで《11:30》になりそうである。そして気がつく。


(あ! セリカさんの代わりの食事当番!)


 見渡すが、メイちゃんの姿はもう無いようだ。


「あ、あのミランダさん、私、お食事当番行ってきます!」

「んー、あ、ありゃ!? そんな時間かー。忘れてたわー……」


 ミランダさんも本気で忘れていたっぽい。


「じゃ、じゃあ、食堂行ってきます」

「ご、ごめんねー! よろしくー!」


 そして、来たばかりの四階フロアーを出て行く。部屋を出る際に、ミランダさんが、ユウカさんから怒られている声が、少し聞こえた。


(……………………ご、ごめんなさいー、ミランダさんーーー…………)


 そして、私は今度は階段を使って、二階に降り、食堂へ急ぐ。

 食堂へ着くと、メイちゃんがちょうど準備を始めようとしていた所だった。


(ま、間に合ったー…………)


「あれ? アカリちゃん」

「ご、ごめん、メイちゃん! セリカさんからお手伝いを頼まれてたんだけど」

「…………あ、そうだったんだ。うん、じゃあお願い、アカリちゃん」


 その会話の途中で気が付いた。確かメイちゃんはその事を聞いていないはずだった。

 一人で食事の準備をするつもりだったのかもしれない。

 だが、メイちゃんはその事を嬉しそうにお願いしてくれた。


 こうして、メイちゃんと食事当番をするのは、セリカさんが戻って来てからは、久しぶりなような気がする。


(…………あ、そういえば、明日からの食事当番も、リーゼさんのお手伝いで入るんだっけ? メイちゃんは…………何やら、その事に”頑張って”と言っていたような………………)


 その事はともかく、メイちゃんと昼食の準備を始める。

 今日のお昼は、パンとトマトスープ、それからサラダ。

 何度かメイちゃんの食事を手伝って感じたのだけれど、メイちゃんはパンとスープを主体にした食事が多いようだ。


「ねえ、メイちゃん」

「なあに?」

「メイちゃんってスープとかが得意なの?」

「んー………………そう、かも………………?」


 あまり自覚は無い様子であった。私は、どちらかと言うと、お米を主体にした料理の方が得意だと思う。


「ねえ、明日からは、プランさんと…………リーゼさん…………なんだよね?」

「うん。プランさんはなんでも出来るんだよ。リーゼさんも……………………」

「えと…………朝、……………………がんばって、って………………?」

「……………………………………えーっと………………………………」


 珍しく、メイちゃんが目を泳がせながら、苦笑いしている。


「……………………り、リーゼさんも……………………お料理は、………………すごく、上手、………………なんだけれど」

「…………ど?」

「………………………………あ、えっとー。……………………が、がんばってね! すごく! べ、勉強にはなるから!」


 メイちゃんは、目を泳がせながらも、力強くそう答える。


(けれど………………? 上手だけど…………頑張って………………?)


「……えーっと、……ただ、……すごく……時間は、……………………かかるかも」


 さらに分からない。


「………………う、うん。…………?」


(…………と、とりあえず、目の前のお料理に集中しよう。………………うん。………………あ、明日になれば分かる事かと、……………………多分。………………ふ、不安…………)


 昼食の準備は着々と進んでいる。ここまで過ごしてきて、分かった事であるが、お昼の食事の準備は、朝や、夜に比べると少なくて済む。

 まぁ、量が変わるだけで、手間がそんなに減るわけでも無いのだけれど。お昼は、巡回作業の人の分、あと夜間巡回の人の分が無いので、四人分少ない。


 一人や二人くらいなら、そこまで変わらないけれど、さすがに四人分になると、少し時間も変わる。

 だから、朝や夜に比べると、多少時間は少なくても済む。それから、お昼の当番、お昼中にも仕事をしている人。


 今日は二人だという事だった。だから、その二人分は別の所に置いておく。

 あと、ちなみに、前にメイちゃんが作っていたあのジャム、それはこのお昼に出るみたいである。


(ちょっと楽しみ)


 もうすぐ十二時、という時間になり、まず一番にエレナさんがやって来る。


「ごっはんー♪ごっはんー♪」


(うん、歌ってる)


 そして、ユウカさんとミランダさん。


(あ、ミランダさん、お昼は普通に来た………………)


「はうー、ごめんねー、アカリちゃんー」

「本当ですよ。指導者なのですから、時間くらい――――」


(…………どうやら、まだユウカさんに叱られているご様子。………………はうー……ごめんなさいー。…………私も、というか、私の責任なのかもしれないのだけれど。……………………というかミランダさん。…………主任、なんですよね…………いちおー)


 その後に、プランさんが入ってきた。とりあえず、メイちゃんと、皆の食事を準備し終える。

 そして鐘が鳴る。

 皆が席に着き、ミランダさんが、食事の挨拶をする。


「ではー、地球の全てに感謝と祈りをー。良い食事を致しましょー。それではいただきますー」


「「「「いただきます」」」」


 食事をしながら、少し考える。

 きっと今頃、チュンさん、セリカさんも、昼食をしているのだろう。あの、携帯食料で。


 セリカさんは、<やっぱりカレー味が・・・>と言っていそうだし、チュンさんは何も言わずに、食感を楽しんでいるのだろう。


 アリスさんとマイヤさんは、今頃部屋でぐっすりとご就寝してるんだろう。アリスさんは寝たら、ちょっとやそっとじゃ起きそうになさそうだ、と勝手に想像する。


 アンカ室長はお昼の当番なのだろう。


(あれ? じゃあ今日はリーゼさんも? …………でもリーゼさんは一階で…………はて?)


 ちなみに、あのジャム、それはイチゴジャムだった。


(うん、甘くて美味しい)


 メイちゃんは、……大量にそのジャムをパンに乗せて食べていた。


(お、美味しいからね。う、うん。……………………で、でも…………………………乗せすぎ…………………………そして、え、エレナさんまでも…………………………)



お読みいただき、ありがとうございます。


色々、文章を修正したら、とても短くなっちゃった………………

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