修羅場と、異変
初投稿。投稿遅め&字数少な目です。
気軽に読んでみて下さい。
俺、相馬芳樹は今、人生最大のピンチを迎えている。その原因となっているのが俺の前に立っている二人。
山咲友実
少、中、高と同じ学校に通っている、俺の幼馴染み。ボーイッシュな髪と156cmという高校生にしては小柄な身長が特徴である。
陸上部に所属しており、いつも明るく活発な性格からムードメーカー兼マスコット的な立場にある。
梅乃舞
大和撫子風の黒髪ロングが特徴のうちの学校のマドンナ的存在。
男女問わず人気が高いため、かなり大きなファンクラブ(自称、親衛隊)が存在している。
それ故に、事務的な目的意外で話しかけようものなら粛清(と言う名の暴力)の対象にされかねない。
また、彼等の粛清を恐れ彼女に対して素っ気ない態度をとってしまう生徒が多いため、本人は“自分は嫌われ者”なのだと思いこんでいる。
んで、そんな彼女たちから二人同時に体育館裏に呼び出され、嫌な予感を感じつつ向かうと既に二人共待っており、戸惑いながら来た俺に対してとんでもない爆弾発言をしてきた。
「芳樹。好きよ。私と付き合って下さい」
「相馬君、貴方が好きです。私と付き合って下さい」
そして現在に至る...。
「ちょっと聞いてるの!芳樹」
「あ、ああ、聞いてるよ」
現実逃避しようとして、ここに至るまでの経緯を思い出してみたが、逃避しようのない現実に打ちのめされただけだった。
「だったら早く答えてよ!!」
テストの解答かよ!
「無茶言うなよ。こっちだっていきなり言われて混乱してるんだから」
「その..出来れば私も早く答えを聞きたいです」
梅乃さんまで...
「そもそも、どうして俺なんだ?」
今までそんな素振り見せたこと無いのに........
「わかんないわよ!..気付いたらそうなってたの!!悪い!?」
「わ、私も、その気付いたら相馬君のこと、す、好きになってました」
「そ、そっか....」
そんな二人揃って顔真っ赤にしてモジモジしてたら、こっちまで恥ずかしくなってくるじゃないか。
「元はと言えば、勝手に惚れさせた芳樹が悪いんじゃない!」
いやいやいや。いくらなんでも横暴すぎるだろ。
「だからあんたには、責任取って私達二人を幸せにする義務があるの!」
ねーよそんな義務!!
「そもそも、二人を幸せにするったって、ここは日本だぞ。一夫多妻制は法律で禁止されてるんだから、どうしようもないだろ」
「そんなの法律でOKされてる国に行けば済む話じゃない」
んな、無茶な。
「私は相馬君と一緒に居られるなら愛人でも構いません!」
ちょっと待とうか梅乃さん。今の会話の一体何処から愛人なんていう考えが出てきたのかな?
「そうよ!その意気よ!よく言ったわ、舞」
「話がややこしくなるからお前は少し黙っとけ」
なんか話がどんどん変な方向に進んでいるような気がする。
「とにかく二人共、もう少し慎重に考えた方が....っ!!」
突如、なんの前触れも無く襲ってくる激しい頭痛。
「あ、あが...」
頭が割れんばかりの痛みに抗いつつ前を見ると、二人も同じ様に頭痛に襲われているらしく、頭を抱えて座り込んでいた。
「友..実、梅乃さ.....」
何が起きたのかわからなかったが、せめて二人の側に居なければと、必死に手を伸ばす。
...しかし、手が二人に触れる直前、辺りを激しい光が覆い、俺の意識が光に呑まれた。
小説って書くの難しいですね。