その5 なんもない部屋
なんもない部屋
●美智代のブログより
タイトル:みっちっちの好き勝手ぶろぐ♪
みなさんこんばんわぁ(´・∀・`)ノ″
相変わらず、森田と夕飯でゴタゴタもめているみっちっちでぇす( ̄m ̄o)プ
あ、勘違いしないでね。アタシたち二人で一緒にごはん食べてるわけじゃないの。
森田が当番の日はアタシんちに届けに来るの。もちろん玄関までよ!中には絶対入れないわw
で、アタシが当番の時は、森田に取りに来させるの(_ _ )ミ☆ バンバン
なんかアタシのしもべみたいだけど、これも森田のためだと思うの。
あいつをほっといたら、ずぅ〜っと部屋にこもりっきりになっちゃって、いつ死んでてもわからないでしょ?w
いわゆる人助けなのよ。わかる?あいつを活発に動かすことが大事なの。
森田が悲惨な生活をしてるのがゆりかにわかったら、彼女また自分を責めるかもしれないもの。
元々マイナス思考なゆりかだから、親友としてとっても心配なのよね。
だから森田が自立すれば、ゆりかにも迷惑はかからないってわけ。
アタシって影の立役者みたいでしょ?(*^.^*)エヘッ
でもね、前の記事にも書いたけど、アタシだって同棲してた彼と別れちゃったし、凹んでたことは確かなの。
だから正直に言うとね、森田を少し構って気を紛らわそうとしているズルいアタシもいるの。それにこのブログもその一環なんだしね!
今日は森田の炊事当番日だったの。
いつもの夕飯の時間になると、森田は夕飯を持ってやって来るのに今夜は定時刻が1時間以上過ぎてもあいつは来なかったのね。
おかしいと思って、アタシ初めてとなりの森田の部屋に行ったわよ。
ドアが開いてたからちょっとドキドキしながら中に入ったの。
男臭いってこんな匂いなんだぁって思いながらね(*^m^*)ムフッ
でね、誰もいないどころか、森田がお茶の間にふとん敷いて寝てたの。
「美智代さん、すいません。なんか僕、風邪ひいたみたいで熱っぽいんです」
森田がふとんの中から弱々しい声で言うの。
「なら連絡してくれたら良かったのに」
「美智代さんのケータイアドレス知らないものですから。。」
「そういえば教えてなかったわねw」
「教えてもらっていいですか?」
「ダメw」
「((ノ_ω_)ノバタ」
「まぁいいわ。具合悪いんじゃしょうがないもんね。アタシが夕飯作るわ」
「すみません。。」
「でも材料はあんたんちからもらってくわよ」
それからアタシは森田の部屋を物色し始めたの。
「思ったより清潔にしてるのね。それにこの部屋すごく広くない?アタシの部屋と同じはずなのにさぁ」
「あぁ、僕にはほとんど家財道具がないからです」
「そういえばホント何もないわよね(^_^;)」
「ええ…それに今まで外食が多かったんで家ではそんなにゴミもないんです。清潔に見えるのはきっとそのせいかも」
「片付けるものさえないってことね(^_^;)」
それなのに、この何もない部屋の中で、ケースごと買ったと思えるラーメン軍団だけが際立ってるの。もう、どんだけぇ〜って感じ。
「ねぇ、ラーメンばっかじゃん」
「焼そばもありますが。。」
「同じよっ!前にも同じこと言ったでしょ!」
「じゃあ他には何もないです。。」
その時アタシは唯一の発見をしたの。
「あ!パスタがあるぅ♪」
「カップ麺のスパ王ですよ。他のと同じです」
「いいえ、パスタは違うわっ!」
「…よくわかりませんけど。。(⌒-⌒;」
無類のパスタ好きのアタシには、もうスパ王の他は目に入らなかったのね。
「これもらうわね。あんたにも作ってあげるから」
「麺類はちょっと。。具合悪いんでおかゆの方が…」
「アタシにおかゆ作れって言うの?それにだいいちごはんは炊いてあるの?」
「いえ・・・( ̄ー ̄; ヒヤリ」
「米だって見当たらないし、何血迷ってるのよ。あ、アタシの家でおかゆ作って持って来いってこと?」
「そんなめっそうもない(^□^;A 冷蔵庫の中にレトルトのおかゆがあるんで」
「はぁ?」
それ聞いてアタシびっくりしちゃったのね。で、冷蔵庫のドアを開けたらホントに入ってるのよ。おかゆが。
玉子がゆ、梅がゆ、白がゆ etc・・・
「あんた、用意はいいけどこんなものまでインスタントなの?(-_-;)」
「はい…すみません。。」
「それにこれ、常温でいいのよ。冷蔵庫に入れる必要ないわ」
「知りませんでした…(⌒-⌒;」
「でもおいしそうだからあたしにも1個ちょーだい♪」
「あら(ノ _ _)ノコケッ!!」
「(*'‐'*)ウフフフ♪これなら楽だからあんたのも作ってあげるわ」
なんせ明日にはちゃんと体調治してもらって、夕飯当番してもらわなくっちゃ!
それじゃあ今日のブログはこのへんで。
(´・д・`)ノ“SAYOUNARA~~★
(続く)