その15 身震いした美智代
身震いした美智代
●美智代のブログより
みっちっちの好き勝手ぶろぐ♪
みなさんヾ(=´・∀・`=)こんにちはぁ♪
今日はなんかね、朝からもやもやな気分なの。
って言っても、別に具合が悪いとかじゃないのよ。
みなさんも思い出せそうで思い出せないことってあるでしょ?実はそれなの。
先週のことなのね。朝ゴミ出しに行ったら、回収小屋の前にワリとカッコいい男の人がいるわけ。
結局その人もゴミ出しに来てたわけなんだけど、どっかで見た顔だったのよねぇ。
しかも最近じゃなくて、結構昔かも?
それがどうしても思い出せなくてね。胸につかえて気持ち悪いのよ。それにちょっとアタシのタイプだったしねw
とりあえずその彼には満面の笑みで会釈したの。
ゴミ出しに来るってことは近所だろうし、一応初対面は最初が肝心だしね。
それなのに、せっかくアタシのさわやかな印象を台無しにした奴がいたのよ。
、そう、ご存じ森田。奴がのこのこ自分の部屋のゴミ袋を持ってやって来たの。
そしてアタシのそばに来るや否やいきなりこう言うの。
「美智代さん、今日の夕飯当番は勘弁して下さい。残業になりそうなんですよ」
「ちょっと!そんなこと今ここで言わないでよっ!」
アタシ、顔から火が出るくらいに恥ずかしかったわ。まるで森田を奴隷にしてるみたいに聞こえるじゃない?
案の定、タイプの彼はアタシと森田を交互に見ながら、不思議そうな顔してたわ。 そしてやっぱり言われちゃったの。
「彼氏…ですか? 」
「違いますっ!ただの隣人ですっ!(≧ヘ≦)」
もう即効で答えたわよ。
「そうですか…失礼しました。では僕はこれで。。」
その彼は首をかしげながら帰って行っちゃったの。
もうヤダ!森田のせいで、アタシの運命の出会いを不意にしたかもしれないわ。
…って、この時は思ったの。
しかもどっかで見たことある彼なのに、思い出せそうで出せないままね。
でもね、もっと大変な問題がさっき起こったの。
実はね、今日これからアタシの親友ゆりかの結婚式なの。
式は午後からだから、今はまだ家にいるの。でも朝早く美容院行って来たから、髪もメイクもバッチリ決まってるんだけどね♪
それで問題のことだけど、さっきとなりの森田がいきなり尋ねてきたのね。
それまでゆりかの再婚については何も教えてなかったのに、アタシったらうっかり口すべらせちゃったんだ(^□^;A
「美智代さん、今日の夕飯は何にしましょう?」
「あー、アタシ今日はいらない。ゆりかの結婚式だから」
「Σ|ll( ̄▽ ̄;)||lええっ?」
「ハッ(゜〇゜;)」
「ゆりかって…須藤ゆりかさんのこと…ですか?」
もう隠してもしょうがないからアタシも観念したわ。
「そうよ。あんたにはショックだと思って今まで言わなかったのよ」
「今わかった方がショックですけど…(⌒-⌒;」
「もうしょうがないじゃない!あんたはもう別れたんだし、ゆりかの幸せを願ってあげるのが利口よ」
「・・・・そうですね。。。」
「ゆりかは常に前を向いて歩いてるわ。あんたにとってもこれがいいきっかけだわ。もう過去のことなんてクヨクヨ考えないで、自分の将来をしっかり考えてみたら?」
「・・・・はい。。」
なんか急にテンションが下がった森田を見てたら可哀そうになっちゃった。
「ねぇ、あんたとゆりかに何があったか知らないけどさ、誰か相談相手はいなかったの?離婚しなくてもすむ方法は探せなかったの?まぁ今更こんなこと言ってもしょうがないけど」
森田は大きなため息をついて言ったわ。
「いましたよ。。会社の同僚に相談してました。すごくいい人でいろいろと助けてもらいました」
「今もその人に相談してるの?あんたの親友?」
「親友でありたいと願ってるんですけど…今その人はもう退社してしまって、同じ部署にはいないんです」
「そう…でも連絡先がわかるなら、たまに電話して話でもしなさいよ」
「それがその…わかんないんです(^_^;)」
「(ノ__)ノコケッ!」
「うっかり聞くの忘れちゃって…そう言われればそうですよね。是枝君のケータイ番号だけでも聞いておけば…」
「ちょっちょっちょっと!?」
アタシその時、森田の言葉に過敏に反応しちゃったの。
「(・_・)…は?」
「今あんた、是枝って言った?」
「はい。是枝君ですけど?」
「まさか…是枝英之じゃないわよね?」
「是枝英之ですけど?あれ?美智代さんお知り合いですか?」
「・・・( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄;)こ、これって。。」
「美智代さん、どうかしましたか?」
「何でもないわ。とにかくあんたはこれから頑張りなさい。アタシもう出かける準備するから帰って!」
「はぁ・・じゃあこれで。。」
アタシ、すっごく驚いて、しばらく開いた口がふさがらなかったわ。
ゆりかの結婚相手と森田の相談相手が同じ人だなんて。。。ってことは。。。
ってことは。。。
ゆりかと森田の破局はもしかしたら仕組まれたこと?そうさせられたこと?
そしてゆりかの再婚も全て是枝英之の計算だったとしたら。。。
そう考えるとアタシ、急に身震いしてきちゃった。
なんか怖い。すごく怖い。
でももう、どうにもできない。証拠もない。推理にすぎない。アタシの考えすぎかもしれない。とにかく式は迫ってる。
ゆりかは本当に幸せになれるのかな?
男と女。ある日どこかで必ず出会う。とても大切なこと。運命のターニングポイント。
ゴミ出しの時に会った彼とは赤い糸で結ばれているかはわからないけどねw
でもその時の第一印象だけで好感を持った軽い気持ちより、きちんとお付き合いして相手を見極めることの方がとっても大事なんだなって、森田の証言から今改めて思ったわ。
そろそろ行かなくちゃ!ゆりかの結婚式に。。なんかとっても不安で心配。。
じゃあ今日のブログはここまでね。アタシに何かできることがあるのかしら?
みんなのひらめいた方法や意見も聞けたら嬉しいな。
(続く)