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第十一話 ヒール側の猛攻

 すぐにゴングが鳴り響き、試合が開始になる。リングサイドでは三箇所で場外乱闘が繰り広げられていた。そしてはるかが座っている席の前まで沢野の髪を掴んで、シャドークィーンのリーダーの紅蓮狂子がやってきた。

 はるかはそれに大興奮だが、すぐさまセコンドについていた連中が観客を避難させる。はるかも席を立たされ移動する。誰も居なくなった観客席に紅蓮が沢野を叩き付けた。

ガシャーン!!!!!!!!

折りたたみ式のパイプ椅子が沢野の体ではじき飛ぶ。さらに紅蓮は椅子を持ってそれで倒れている沢野を叩いた。見るからに痛い攻撃である。当然沢野はすぐに立てない。ヒール三人組はリングの中に戻ってアピールをする。沢野が倒れている間はるかは席に戻れない。すぐにセコンドのエリカ達が沢野の介抱に向かう。あまりの強烈な攻撃に、プロレス初心者ならこれは試合にならないと思うだろう。しかしそこはプロレスラー、この程度では終わったりしない。何とか起き上がり、自分のコーナーまで歩き出した。

 観客達は席を直して座りだす。はるかも椅子を直して席に座った。リング上ではシャドークィーンのメンバーが正規軍を痛めつけていた。シャドークィーンはえげつなく二人ががりで一人を痛めつける。あわてて木下がリングに入ろうとすると、レフェリーがそれを止める。沢野は止めようとするレフェリーに抗議する。このあまりの卑怯っぷりに観客はシャドークィーンを応援する気にはなれない、はるかも黙って見ているだけだった。

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