Prologue: Magic
突然だけど、ついてきてほしい。君は魔法を信じるか?
儀式、魔術、呪術、あるいはもっと想像しやすいもの……。魔法、それは人の内に宿るエネルギーの物理的な具現化。あまりにも異世界的で、現実に存在するなんて思えないだろう?
もし魔法が本当に存在したら、世界はどう対処するだろう?
人類はそれをどう受け入れる? この世界は、その力に耐えられるのか? 誰が支配し、誰が悪となるのか? そして……なぜ我々は魔法を持っているのか?
疑問は尽きない。しかし、この世界は違う。
魔法は何千年も昔から存在し、人々はそれと共存してきた。現代の社会では、魔法とテクノロジーが一つとなり、新たなアイデアを生み出している。
何百年もの間、戦争も争いもない。平和と調和の時代。だが、闇の中には常に何かが潜んでいる。恐ろしい、想像を絶する存在。それは――地獄から現れた悪魔たち。この世界を、さらには天界すらも支配しようとする地獄の眷属。
だが、人類は決して屈しない。彼らは長きにわたり魔法で悪魔と戦い続けてきた。この世界を奪わせはしない。たとえ永遠に戦い続けようとも、人類の魂は決して折れない。
魂とは何か?それは、人を前へ進ませる意思。立ち上がらせる力。決して諦めない心。強さを生み出す源。あるいは、自らの道を見つけるための指針。誇りとは、そうして形作られるものなのか?
なあ、君。そう、今これを読んでいる君だ。もし君に魔法があったなら――もし、何かしらの力を持っていたなら――君は世界を変えられるだろうか?それとも、自分が本当に大切にしたいものを見つけるだろうか?