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付与術師の領地経営記  作者: 八咫烏
第3章 僕と激動と
51/58

51、未練と決意と

投稿が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

 レミリエへの責任を取るために、ミアからダンジョン攻略について聞き出すことにした。僕たちの家庭教師をしていることはあって、魔物の倒し方からご飯の作り方まで教えてくれた。必要なものは以下の7つだ。


・テント

・毛布

・調理器具

・救急箱(包帯、消毒液、薬など)

・魔力回復薬

・水や食料

・アイテムボックス   など


細かくは、そのダンジョンに合わせて選出するらしい。僕が行く予定のダンジョンには、変な癖がないらしい。折角なら、召喚獣のダメージが3倍くらいに増えれば良いのに...。


「ミア、ありがと。」


「いえ、お気になさらず。また一緒に行けると良いですね。」


「そうだね。」


(今度、僕は一人で行くけどね。)


「では、失礼します。」




 ミアが教えてくれたもののうち、集めるのが難しいのは2つあった。そう、テントと食料だ。もし僕がこの2つを買えば、確実に怪しまれる。お金に関しては、ジューサーの利益から捻出すれば問題ない。


(さて、テントはどうするか...。)


最悪の場合は、毛布にくるまって土の上に寝ることになる。そんなのはイヤだ。防犯上でも防衛上でも心もとない。さすがに、起きて初めに見たものが、自分の上に居座っている魔物だった日にはショック死してしまう。


(どうにか、それっぽい理由を考えないとな...。)


「ミア、ちょっと良い?」


「はい、何でしょう?」仕事の途中だったら申し訳ないが、僕にも大事な理由がある。


「テントを貸してくれない?」


「テントですか...。それをどうなさるんですか?」


「今度行く時のために、練習しようかなと。」


「そういうことですか。それなら、どうぞ。」


「鍵?」


「はい、庭にある物置の鍵です。その中に、ダンジョン攻略用品が詰まっていますよ。」


(よしっ、大量ゲットのチャンス!)


「ありがと、仕事頑張ってね。」




 この鍵さえ、もらえれば...。僕が目指す場所は1つ、庭の物置だ。ここに、僕の希望と運命が詰まっているのだと思うと、少し錆び付いている物置が芸術作品のように見えてきた。


(よしっ、これだな。)


ガチャン


(お!)


中には、今の僕にとっての神がいた。テント、毛布、救急箱が棚の上に尊厳あらたかにお座りになっていた。


「どうか、僕を助けてください。」


(これで、成功祈願は済んだな。)


「それでは、お運び(たてまつ)らせて頂きます。」両手でしっかりと抱きかかえて、誕生日プレゼントとして貰ったアイテムボックスにそっと入れた。


(残る3つは現地調達でいくか。)


最近は、本当に空が暗くなった。もう少しで春というのに、いつまで冬が最後の抵抗するのだろうか。ダンジョンから出る頃には、暖かい春になっていると良いな。




 色々と理由を付けて自分の部屋で食べたが、その日の夕食は、何だか味気ない気がした。最近は、食べ物の味が薄く感じる。そんなに運動してないんだけどなぁ。


「レオ様、テントの方はいかがですか?」


「時間は掛かるけど、一応できるようにはなったよ。」


「さすが、覚えるのが早いですね。」


「シアとミアの授業を休んでも良いかな?」この答えがイエスかノーかで、明日の僕の動きが決まる。できる限り、バレない様にしなければ。


「理由を聞いても?」


「前のトライアルで色々と問題点が見つかったから、それを改良したくて。」


「分かりました、明日は頑張って改良してください。それでは、私は失礼します。おやすみなさいませ。」


「うん、おやすみ。」




 中々眠りに付けなかったが、僕がレミリエと仲直りした時のことを考えたら、スゥと夢の世界に行けた。夢の世界は現実よりも辛かった。僕を閉じ込める漆黒の暗闇、僕の胸を詰まらせる少女の嗚咽。あの時とまったく同じだ。


(もう、朝か...。)


(荷物は昨日整理したから、問題ないはず。)


しっかり置手紙を机の上に置いた。僕よりも早くに起きて、仕事をしているメイドたちの目を()(くぐ)りながら出掛けることにした。


(あ、レミリエの部屋...。)


(でも、今の僕には...。)


頭を左右に振って、玄関を目指して歩き始めた。足取りは重くはないが、何だか大切なものを忘れているような気がした。後ろ髪を引かれつつ、アローの背に乗ってダンジョンへ向かった。


「アロー、今日からよろしくね。」


「ああ、任せておくが良い。主の悩みを解決するのも、我の召喚獣としての役目だからな。それで、我はどうすれば良い?」


「前のダンジョンの35階で敵を倒すんだよ。」


「我にかかれば、敵の1体や2体軽いぞ。」


「うん、ありがと。」




 アローはヒュゥーとダンジョンに向かって一直線に飛んで行った。僕の家がヒュゥーと小さくなっていき、それと同時にダンジョンがヒュゥーと大きくなってきた。


「レオ、ダンジョンが見えてきたぞ。」


「うん。」


「どうした、緊張しているのか?」


「まあ、ちょっとね。でも、もう集中できてるよ。」


「そうか、我が協力している以上、何も案ずることはない。」


「そうだね。まずは荷物を買わないとね。」


今頃、家は騒がしくなっているのだろうか?ササッと目標の物を入手して早く帰らないと、騒ぎに収拾がつかなくなってしまう。安全に、かつ素早く達成するしかない。

レオは無事に35階で目標の物を入手できるのでしょうか?


まだ初心者で改善点があると思うので、なにかあれば感想で教えていただけると助かります。

もし面白いなと思っていただけたなら、評価もお願いします。

今後とも八咫烏をよろしくお願いします。

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