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付与術師の領地経営記  作者: 八咫烏
第3章 僕と激動と
34/58

34、不変と変化と

投稿が遅れてしまって申し訳ありませんでした。もうしないように気を付けます。


そして、3章突入にあたり、今まで読んでいただいた読者の皆さん、本当にありがとうございます!

読者数が上がる度に、僕のやる気も上昇しています。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

 グラント町の近くで大量発生が起きてから、僕の誕生日(3月中旬)を3回経験した。つまり、僕はもう5歳になっているということだ。月日が経っても、僕の大切な仲間たちは相変わらずだった。しかし、3年前と比べて、変わったこともいくつかあった。




 まずは、領地経営的な面からである。グラント町は主に2つの産業から成り立っている。それは農業と宿泊業である。このうち、僕が注目したのは、効率が悪かった農業である。どういうことかと言うと、それは(さかのぼ)ること1年前の晩春。


「あれぇ、おかしいなぁ...。」と、フィリップさん(財務係)が頭を抱えていた。その脇には、少しぶ厚めの書類の山があった。


「どうしたんですか、フィリップさん?」


「ああ、レオ君か。実はな、最近、収穫量が落ちてきているんだよ。」


「どういうことですか?」


「ここを開拓した6年前と比べて、畑の収穫量が減っているんだ。うちには、肥料を試すお金が無いし...。」段々と、フィリップさんの声のトーンが落ちていく。それと()()するかのように、肩まで下がっていった。


「今は何を育ててるんですか?」


(確か、二毛作だったな。)


「1年の間で、夏と冬の2回育てているんだよ。夏は、トウモロコシとインゲンで、冬は、大麦とライ麦だよ。」


(へぇ、一応育てるものは変えてるんだ。)


「レオ君は知らないだろうけど、昔からこの4つを育てると、良いって言われてるんだよ。」


「そうなんですか...。」


「ああ、どうすれば...。」




 こういう時にこそ、前世の知識を使うべきなのだろう。しかし、良い案が浮かんで来なかった。まあ、浮かんで来ないのは仕方ないとして、日本食が頭に浮かんで来るのはやめて欲しい。


(ああ、お腹が減ってくるぅ。)


(特に、刺身とか、納豆とか、味噌汁とか、豆腐とか。考え始めたら、止まらないなぁ。)


「レオ君、何か良い案はないかな?」


(日本食と言えば、大豆だな。つまり。)


「大豆はどうですか?上手くいきますよ...多分。」


「本当か?」


「多分ですけど...。」


「まあ、大豆なら食べれるから、失敗でも大丈夫だよ。」


(よしっ、日本食作戦の第1段階クリアだ!)


今も収穫量の変化を測定中である。結果がいつ出るのかは分からないが、良い結果がでるといいなぁ。グラント町のためにも、僕の作戦のためにも。




 変わったことはまだある。大量発生が終わった後、軍の見直しが行われた。その時に、僕が装備を付与で強化した。まだまだ他にも、色々あるが割愛しておこう。




 窓の外を見ると、紅葉の綾錦をまとった山がとても美しかった。そんな季節になると、いつもの行事が近づいて来たのだと知らされる。


「レオ、リスター市に着いたら、何をしようか?」


「うーん、どうしようかな...。」


「いつもみたいに、串焼きを食べるか?」


「そうだね、いつみたいにエクセルボアを。」


「そう言えば、ラクターン子爵が息子を連れて来るらしいよ。」


「ラクターン子爵って言うと、僕たちの北の領土だよね。」


「そうそう、物価が高騰した時のあれだよ。」父さんが目を細めて、外の景色を見た。色々な形の雲が、後ろへ流れていた。


(あの時以来、仲が良くなかったよな...。)


「今は大丈夫なの?」


「何がだ?...ああ、そういうことか。まあ、ずっと喧嘩している訳にも行かないしな。」


「ふーん。」




 いつも通り、2日半でリスター市に到着した。門をくぐると、さすがの活気が広がっていた。父さんと観光を楽しんでいると、あっという間に領主会合の日になった。


「マングスター子爵、ご来場っ!」この言葉で、僕たちのスイッチは切り替わる。


「こんにちは、マングスター子爵。」前回までとは違って、自然に話しかけてきた。これが大人の事情というやつなのか...。


「ラクターン子爵、お久しぶりですな。その横におられるのが?」


「はい。手紙でお伝えした通り、息子のルークです。ほら、挨拶しなさい。」ポンと、息子の肩に手を添えた。


「ル、ルーク・ラクターンです。...その、よろしくお願いします。」


(やっぱり、こういうのが普通なのか...。僕はちょっとやり過ぎたなぁ。)


「ルーク君、こんにちは。オリヴァー・マングスターだよ、よろしくね。それで、こっちにいるのが息子のレオだから、仲良くしてやってくれ。」


「あ、はい、分かりました。」僕の方をチラチラ見ながら、返事をした。


「ルーク、レオ君と一緒に遊んできてくれないか?レオ君もそれで良いかな?」


「はい、分かりました。じゃあ、ルーク君行こうか?」


「あ、はい、分かりました。」


まだまだ緊張の解けきれぬルーク君の声、これから仲良くなれれば良いな、と思いつつ歩いて行った。会議室の緊張度がグングンと増していることには気付かずに。

領主会合はどうなるのでしょうか?


まだ初心者で改善点があると思うので、なにかあれば感想で教えていただけると助かります。

もし面白いなと思っていただけたなら、評価もお願いします。

今後とも八咫烏をよろしくお願いします。

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