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付与術師の領地経営記  作者: 八咫烏
第2章 僕と従魔たちと
27/58

27、仲間と共闘と

 初めての従魔ができた次の日から、その従魔のボルト(アイロンサウルス・幼体)を実戦で使ってみることにした。ちなみに、従魔は

僕たちが話す言葉の意味は理解できるらしい。


ボルトには、水魔法を撃った後に、雷魔法を撃って、相手を感電させて戦うということは教えた。ボルトがやられそうになったら、僕が助けることにした。


「ボルト、行くよ!」


いつもの元気な鳴き声は聞こえなかった。隣を見ると、ボルトがいなかった。


「あれ?」


驚きつつも、周りを見渡すと、ボルトがいた。スライムの群れの真ん中に。


「ボルトッ、大丈夫?」


僕が叫んだ次の瞬間、僕の言葉に応えるかのように、ボルトが尻尾を1回転させた。すると、周りを取り囲んでいたスライムが魔結晶に変わった。


(スライムを一撃かよ...まあ、これがランクの差なのかぁ。)


「ボルト、勝手にどこかに行かないでね。」


ガルルルルゥゥゥゥゥ...


さっきまで上下に振っていた尻尾も、ダランと垂れ下がっていた。行動だけ見たら、犬にそっくりだった。何だか、悪いことをしている気持ちになってきた。


「ボルト、よくできたね。こんなに強いなら安心だよ。」


ガルルッ、ガルルッ




 翌朝、父さんが領民の皆を集めた。大量発生(オーバーボーン)ついて話すためである。父さんはいつも皆に笑顔で接しているが、状況が状況なだけに、真剣な顔をしていた。


父さんのそんな様子を見て察したのか、皆も静かに父さんが話し始めるのを待っていた。僕もどうなるのかドキドキしながら待っていた。


「皆、おはよう。今日は伝えたいことがあったから集まってもらった。」


父さんの肩が1回上下に大きく動いた。そして、1歩前に足を踏み出した。


「あと1ヵ月ほどで、大量発生が起こります。だから、ぜひ私に協力してもらいたいんです。このグラント町を魔物の手から守るために。」


「当たり前だよっ!」


「オリヴァーさんには、いつも世話になってるしな!」


「俺たちの手で良ければ、いつでも貸すぜ!」


「皆で、私たちの町を守りましょう!」


「今回も、きっと問題ないわよ!」


「俺たちにはオリヴァーさんがいるしな!」


「魔物なんかに、俺たちの畑を荒らされるかよっ!」


領民が1人1人言っているのかと思うくらい、色々な声があがった。父さんを振り返ると、いつの間にか背中を向けていた。父さんはそのまま話し始めた。


「み...皆、本当にありがとう。大量発生の対策については明日から始めることとしたい。俺は...絶対にこの町、畑、皆を守ってみせる!皆、頑張るぞぉ!」


オオォォォォォーーー




 翌日から、大量発生の対策が始まった。発生予定地点は、グラント町の南に位置するゴーストフォレストである。よって、グラント町の外周の南半分に堀を作り、その内側に柵を設けることになった。要するに、遠距離からチクチク攻撃である。


僕は何をしているかと言うと、魔物討伐をしまくってボルトのレベル上げ中である。最近では、ボルトとの共闘も慣れてきた。


「ボルト、行くよ!」


ガルルゥッ


「あの魔物の群れを感電させて。僕は弱ったのを1匹ずつ仕留めるから。」


ドッバァァン......ズドン、ズドン、ズドン


シュッ...ガチャン、シュッ...ガチャン、シュッ...ガチャン


感電している敵を1匹ずつ仕留めていく。僕の爪楊枝弾が弱った敵を打ち抜いていく。


ズドン、ビュゥーン...ビュゥーン


シュッ...ガチャン、シュッ


近距離の敵には、ボルトの尻尾が飛んで行く。威力は見た目通りに強いし、攻撃範囲も広くて優秀である。




 僕が持ってきたマガジン10個(80発分)を撃ち終えた頃には、周りに魔結晶がたくさん落ちていた。魔結晶はしっかり集めないと、シアとミアに怒られる。何でも、周りの魔素を吸収して、高ランクの魔物が生まれてしまうらしい。


「ボルト、魔結晶を集めて来て。」


ガルルッ、ガルルッ


魔物は魔素への感度が鋭いから、すぐに魔結晶を見つけることができる。ボルトの後ろをついて行くと、すぐに魔結晶が集まった。


「ボルト、ありがとう。おかげで、助かったよ。」


ガルッ、ガルッ、ガルッ


「じゃあ、シアとミアが来たら帰ろうか。」


シアとミアは僕と別の場所で討伐をしている。そっちの方が高ランクの魔物がいるらしい。僕は、このEとFランクしかいない環境が好きである。




 木の枝を投げて、ボルトと遊んでいると、2人が戻って来た。空を見ると、西側は明るい暁色、東側は暗い青色だった。


「レオ様、どうでしたか?」


「ボルトのおかげで、たくさん倒せたよ。」


「そうですか。ボルトと共闘されると、一段と強くなりますね。」


「...。」


「どうしましたか?」


「その...2人は大量発生が起きたら、前線で戦うの?」


「え。」


2人はそんなことが聞かれるとは思ってもいず、顔を合わせて驚いてしまった。そして、暗い藍色のなった東の空を見ながら、言葉を噛みしめるように答えた。


「私たちは...レオ様のメイドである以前に、冒険者です。そして、冒険者とは市民を守る仕事...。だから、戦う以外の選択肢は...無いんです。」


「そう...。」


「でも、私たちは負けませんよ。レオ様をおいて。」


(2人とも、作り笑いが下手だよ...。でも、2人とも行っちゃうんだな...。)


「レオ様、帰りませんか?」


「そうだね、帰ろうか。」


「もう、お腹が減ってしまいましたね。」


「うん、僕もペコペコだよ。」

レオたちは、大量発生を無事に乗り越えることができるのでしょうか?


まだ初心者で改善点があると思うので、なにかあれば感想で教えていただけると助かります。

もし面白いなと思っていただけたなら、評価もお願いします。

今後とも八咫烏をよろしくお願いします。

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