表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
付与術師の領地経営記  作者: 八咫烏
第1章 僕と異世界と
18/58

18、少女とDランクと

 2日に1回、例の丘で魔物討伐をすることを習慣にした。まあ、E、Fランクの魔物しか倒していないので、討伐と言う程のものでは無いが。もちろん、僕の右手には二式AG(エアガン)(8発マガジン付きの空気銃)が収まっている。


シュッ...ドスッ...ガ、ガチャン


シュッ...ドスッ...ガ、ガチャン


「レオ様、お見事です。」


「ありがと。」


「最近は、動いている相手に対する命中率も上がりましたね。」


「そうだね。まだ命中率は2分の1くらいだけど。」


「いえ、2歳半でそれなら、十分過ぎるくらいですよ。では、そろそろ帰りましょうか。」


「そうだね。立方体(マガジン内で、爪楊枝弾を通しておくもの)を拾ってから帰ろう。」


(この立方体、重要部品なのに消耗率が高いんだよなぁ。)


「これで、全部だと思いますよ。」


「1、2、3......34、今日は1個失くしたか。まあ、少ない方だから良いか。」


「では、帰りましょうか。さすがに、9月になると、涼しくなってきましたね。」


「うん。でも、もうお腹がペコペコだよ。」


始めの頃は、立方体を全部見つけるまで帰らないと、言い張っていた2人も、全部見つけるのを諦めたようである。時々、以前落としたのを見つけ、33発撃ったのに拾った立方体は35個とかにもなる。




 翌々日も魔物討伐に行ったが、今回はいつもと違った。そう、僕の付き添いがミアだけなのである。どうしてかと言うと、シアが風邪をひいてしまったのである。ミア(いわ)く、シアは真面目過ぎるのだそうだ。


ミアが薬草を探している間、僕は一人で討伐することになった。その時、事件が起きたのである。


キャアァァーーー


(え、何が起きたんだ。誰かの悲鳴ぽかったし、様子だけでも見に行くか。)


悲鳴が響いてきた方向に走っていくと、そこにあるはずのない大岩があった。しかし、どうも様子が変だった。


(さっきから、岩の大きさが変わり続けているような...まさか、魔物!)


急いで、魔物図鑑のページをめくる。サウルス種のページにそれは載っていた。




 アイロンサウルス・幼体(Dランク)

・物理、地属性魔法攻撃

・物理ダメージ低減

・灰色で、大岩のような見た目である。

・人があまり来ない所に生息している。

・全身の表面が鉄で覆われているので、ダメージが通りにくい。

・これの成体は、特定駆除種の「アイロンサウルス」なので要警戒。   など




(まじかよっ、こんな大物がいたなんて...。あっ、小さい女の子もいる。)


本当は、シアが来るまで待ちたかったが、どうやらそんな余裕は無いらしい。少しずつ、アイロンサウルス・幼体は少女に近付いていく。


(ああ、もう。)


さすがに、目の前で人が、それも可愛い少女が死ぬのを見るのは嫌なので、アイロンサウルス・幼体を倒すことにした。




 サウルスと付くだけあって、さすがにデカい。蓄積ダメージで倒すしかなさそうだった。二式AG(エアガン)を撃ちながら、少女の所へ向かった。


「君、大丈夫?」


「え、あなたは?」


「そんなことは良いから、すぐ立って!」


「は、はい。」


(とりあえず、この女の子から逃がすか。この魔物は僕がどうにか...。)


「じゃあ、君は早く逃げて!あとは、僕がどうにかするから。」


「でも、あなたが...。」


「僕は大丈夫だから、早く!」


「...はい、分かりました。この御恩は一生忘れません!」


(カッコつけたものの、どうやって倒せば...。)




 実を言うと、爪楊枝弾2発撃ったのだが、2発とも跳ね返されているのである。まずは、鉄の鎧から剥がさないといけなそうだった。


(どうやって鉄を剥がすか。)


僕の付与術は、生物に対してかけられないので、相手に「火属性」の付与をかけて燃やすことはできない。


(鉄か...鉄の効果を無くすもの...。)


その時、ふと前世の理科の実験で、塩酸が入った試験管に鉄を入れたことを思い出した。その時はたしか、鉄から泡が出て...。


(あ、これは使えるぞ。『強酸化』を付与した物で攻撃すれば良いんだ。)


爪楊枝弾では効果が薄そうなので、僕の足元に散らばっている物を使うことにした。そう、土である。土に「強酸化」を付与して、これをアイロンサウルス・幼体に投げつければ良い。




 手で『強酸化』した物を持つ訳にはいかないので、しっかり手袋に耐性を付与をした。


「酸耐性Lv2を付与。」


(あとは、土を持って『強酸化』を付与するだけだ。)


「強酸化Lv2を付与。さあ、行くぞ!」


僕の投げた強酸化した土が相手に当たる。その瞬間、そこの部分の色が落ちて、黒色になった。また投げる、またまた投げる。そろそろ疲れてきた頃、アイロンサウルス・幼体を見ると、もうお腹の部分は黒色になっていた。


(黒色の部分が、鎧の下の本体か。魔法図鑑(いわ)く、弱点は火、雷属性魔法だから...。)


「火属性Lv4、雷属性Lv3を付与。」


シュッ...ドスッ


ガ、ガチャン


シュッ...ドスッ


ガ、ガチャン


シュッ...ドスッ


相手の鎧が剥がれた所に、火、雷属性を付与した爪楊枝弾を打ち込んでいった。マガジンを5つ使い切ったのと同時に、アイロンサウルス・幼体は仰向けになって倒れた。きっと、倒せたのだろう。これで倒せてなかったら本当に笑えない。


「ふぅー。」


(このアイロンサウルス・幼体はどうしようかな...。ミアに見せたら、シアに伝わって、僕が怒られるし。)


とりあえず、良い案が出るまで、大の字で原っぱに寝そべることにした。早く考えられると良いなぁ。

レオは難なくDランクの「アイロンサウルス・幼体」を倒せましたね。でも、効率は悪かったですね。


まだ初心者で改善点があると思うので、なにかあれば感想で教えていただけると助かります。

もし面白いなと思っていただけたなら、評価もお願いします。

今後とも八咫烏をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ