『アルチュール・ランボー問題』
『アルチュール・ランボー問題』
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学生の頃から、良く読むアルチュール・ランボーの詩集であるが、分かった様で分からない、という難しい詩人です。しかし、良いことを言っています。それは、小林秀雄も関心を持っていたくらいだから、相当です。
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「ぼくはただ、皆さんが幸せで健康であるとわかればそれで十分です。ぼくはといえば、もう以前からこんな暮らしには慣れっこです。仕事をする。旅をする。何かよいこと、役に立つことをしたいとも思います。その結果どうなるのか。まだわかりません。 」――川那部保明訳 アルチュール・ランボー
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こんな内容のことを言っていた様です。アルチュール・ランボーの問題とは、こういった、優しすぎる点にあるのではないだろうか。37歳で亡くなった、アルチュール・ランボーのの問題、とは、その優しすぎる点にあると、思って居ます。