ゲキ寒ポエムと自撮り
掲載日:2022/10/24
顔が可愛いだけで文章を読んでもらえる自撮り界隈の女が心底嫌いだった。
自撮りに載せるポエムとnoteとキャスで彼女たちの拙い言葉のかけらをみんながなぞった。
写真集に添えられた活字が写真の海に溺れていた。
息苦しそうだった。
でも最近は違う。
お手軽に誰かの歌詞をコピペして貼り付けている。
動画で体を揺らす彼女たちにとってそれらはBGMですらなかった。
ファッションの一部だった。
溶けていく言葉を見ていて虚しかった。
彼女たちのポエムが懐かしい。
陰あるツイートに混じった絶望を糾弾するポエム。
もう一度流行ってくれないかな。
自撮りに添えたポエムはある種の芸術だった。
どちらが欠けても完成しない。
その顔の美醜も加工の有無すら関係ない。
あなたの見せたいあなたが本物だから。
それが現実と程遠くても良い。
寧ろ現実と程遠い方がもっと深く彼女たちに触れられる気がした。
不特定多数の性的な搾取すら芸術だった。
悔しそうに歪んだ彼女たちのポエムにまた掻き乱されてみたい。
noteにポエム書いている人間にしか分からない秘密の暗号を今も抱き締めている。




