熊に殺されかけたら神の加護もらった
彼方は逃げた! しかし、 まわりこまれてしまった!
巨大熊のアイアンクロー! しかし当たらなかった! アイアンクローが木々をなぎ倒す!
やばい! 死ぬ! 今度こそ死ぬ!
なんとかかわしたけど今度こそ死ぬ!
威力おかしすぎじゃね!?
しかもなんかこのまま逃げたらまずい気がする!
どうする!? どうする!? いやもう逃げるしかねえ!
彼方は逃げた! しかし、 目の前に崖が現れた!
ヒイイイイ! 嫌だ! 死にたくない!
日本に帰りたい! 恨むからな神様! こんな仕打ち! 俺が何したっていうんだよ!
もう一か八か、かけるしか生きる選択肢はない!
そう思い、崖から飛び降りる。
頼む神様ー!
『いいでしょう、助けましょう。』
その美少女は俺を別空間? に転送し言った。
かわいい。
俺がまだ男だったら危うかったかもしれない。
いや、そんなことはどうでもいい。
『私はソロモン。神様です。』
あ、これ逆らっちゃ駄目なやつや。
なんかオーラみたいなの見えるもん! ダメなやつじゃん!
「助けてくださいお願いします! なんでもしますから!」
『なんでも? では、私と契約を結びません? いつでも破棄できる簡易型の契約です。私は力とこの世界の情報を。あなたはその力を私からもらったと言いふらしてもらうだけで構いません。』
いいのかそれ?
まあでも俺の知ってる異世界転生は神様からチート能力もらったりするからこれでいっか。
じゃあなんとしてでも貰わねば。
だけどここは冷静に……
「ひょ、ヒョンとにいいんですキャ?」
か、噛んだーー!!
『構いません。それでは。』
あれ、以外とすんなり。
「って!えっ、ちょっとー! この世界のこととかもっと聞きたいことあったんだけどー!」
気付いたら川辺にいた。
記憶が曖昧だ。
わかってることはなんかすごい力が溢れてるってことだけ。
体の節々が痛い。
凄く痛い。 凄く悔しい。
逃げることしかできなかった。