エピローグ
神と魔神、人類同士の争い。
それは、今に始まったものではない。
大昔から断続的に、ずっと、ずっと。
しかし神々は争いを止めた。
理由は人類が信仰を始めたからである。
九つの国で神々の信仰が始まった。
ウォルフニール王国、アルサリン皇国、アレフ王国、フォルツァ大公国で神の信仰を。
フェルエリゴン竜王国、コンスタリア帝国、スヴォルツアーク亜人連合国、トリスティティア魔王国で魔神の信仰を。
雄一邪馬王国だけ独立した文化で元々神を信仰していた。
この信仰を機に神々は停戦し、神々は信仰を集めることに注目していった。
神は奇跡を、魔神は力を与えた。
その結果、神々はよく人間を見るようになり、自分らの戦いのことには注目しなくなり、荒れた世界の再建に尽くしていった。
だが、問題はその再建方法にあった。神は人間の星、ミズガルズにユグドラシル系(十個の星から成り立つ銀河系の一つ)の星を無理矢理九つの国に当てはめたのだ。
これにより、ユグドラシル系は崩壊。
ユグドラシル系にある星はミズガルズだけになり、そのミズガルズも星を統合したことによるエネルギーの暴走が起きて長くは持たない状態に。
神は星が崩壊しかけている状況を知らず、現状維持しようとしていた。
魔神はこの問題に気づき、自分達を信仰している国に戦争をするように言った。 戦争をしてくれた方が裏工作がしやすいからである。
ここから、この世界は激動の時代を迎える。