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オークの侵攻



 さて、合図と共に戦闘は始まったのだが、どちらも組織だった動きだった。

 まず前衛が後衛の援護を受けて突っ込む。

 その援護は補助魔法は勿論、今回は攻撃魔法を低級魔法の一個上まで、例えば炎系は低級魔法のファイヤー、その一個上のファイヤーアローまでと決め、ファイヤーボールやフレイムバーストは禁止にした。

 それによって魔法師団がファイヤーアローを飛ばして前衛の援護をする。

 他の属性の魔法でも牽制は可能だが、生物である以上は炎に一定以上の恐怖心を持っているので、攻撃魔法となると大抵は使い勝手の良さも含め炎系を選択する事が多い。

 その後ろからも一般兵団の弓使いが援護するが、矢の先端を丸くしているのでシールドを貫通する事はまずない。

 逆にコボルト側も同じように攻めて来るが、ここで装備の差が出た。

 王国側の前衛である近衛兵団はタワーシールドを片手に進んでいるので、多少の攻撃は物ともせず進めるのだ。

 逆にコボルト側は殆どが盾を持たず、持っていても取り回しのいいスモールシールドなのでファイヤーアローや矢をスモールシールドで振り払い、剣やこん棒で切り伏せながら進む事になってしまう。

 俺からすればそうやって切り伏せる事が出来る事自体ビックリで魔物の身体能力すげーなのだが。

 いやアルバート先生なら難なくやりそうだけど。

 一応双方共に楓子のシールドがあるのはわかっているが、今回はそれを無視して通常通り戦闘する事になっている。

 その為、最初に一通り掛けられた補助魔法の中にシールドもあるが、それが壊れるくらいまでなら普通に攻撃に当たってもセーフ扱いだ。

 だがコボルト側の攻撃が鋭く重い事を知っている近衛兵はシールドによる防御能力上昇を攻撃に使わず、ただタワーシールドを地面に突き立てて腰だめに盾の後ろに肩を当てて防御に徹した。

 コボルトのこん棒や槍が、硬質な音を響かせる。

 それでもシールドが掛かった近衛兵は引かず揺るがず。

 盾もシールドが効いてるおかげで数発殴られたくらいじゃ変形していない。

 楓子のシールドはその人限定の体に張り付くように展開されるタイプの為、盾に掛かってるシールドは仲間の掛けた物だ。

 これは武具にまで掛かってしまうと力尽きるまで戦いが終わりそうにないからだ。


「ふむ、人の身でよく耐える」

「元々補助魔法が一通り掛かっていれば、耐える事自体は問題なく出来たはずなんだよね」

「だが、前回は恐怖でそれどころじゃ無かったと」

「ベスターだって、フローラさんを怒らせたら形振り構わず謝るだろ?」

「それはそうだが――」

「あら、私が怖いですか?」

「いやそうでは無くだな」


 とにかく謝らねばと言うベスターと同じく、当時の近衛兵はとにかく逃げなければと思っていたのだろう。

 本来は戦わなければならないのに。

 ベスターの場合、俺が引き合いに出してフローラさんが乗った時点で詰んだけどな。

 いや何となく引き合いに出しておいて何だが、例えにするには少々無理があった。

 フローラさんが楽しそうにベスターににじり寄るが、まぁこれも夫婦円満の為のスキンシップだろうと見なかった事にする。

 今回は攻撃魔法に制限を設けている為、基本的に前衛の戦いで勝負が決まる。

 そう思っていた。

 コボルト側は、人間が防御に徹しながら二枚目と呼ばれる盾役の後ろからチクチク攻撃しつつ、上手い具合に一体ずつ中に引き込んで各個撃破を狙っている事を見抜いたらしい。

 その引き込む力はコボルトの突進力であり、その前に出る力を止めれば引き込まれる事は無い。

 逆に人間に決定打を浴びせる事も出来ないが、そこで魔法攻撃がほぼ封じられているコボルトのウィザードの特攻が襲い掛かった。

 全くの想定外の事態に浮足立つが、それもそのはず、コボルトのウィザードが手に持つ杖を魔力強化と属性付与で十分な攻撃力を持つ武器にして襲い掛かって来たのだ。

 勿論威力は調整しているようだが、それによって前衛の近衛兵団が押され始める。

 肉体的にも人間より勝るコボルトのウィザードは、前衛に立っても自身のシールド魔法で攻撃に耐えれるし、前に立っての杖の攻撃やファイヤーアロー等のレベルの低い魔法を至近距離で使う事によって前列を引っ掻き回す。

 既に地面に突き立てたタワーシールドは原型を留めていない。

 本来なら同じように囲んで叩けばいいのだが、アイスの魔法で前衛の手を凍りつかせたりするせいで決定打を浴びせることができない。

 ここで人間側が左右に分かれ、その分かれた中でも何班かに分かれてコボルトを無理やり引き込んで各個撃破を始めた。

 コボルトのウィザードが前に出た事で混乱したが、その混乱に乗じて攻撃できず浮足立ってるコボルトを誘い込んだようだ。

 この頃から双方に離脱者が出始めたが、人間側は近衛兵のみ、コボルト側は前衛のコボルトとコボルトのウィザードが丁度半々くらいだった。

 この調子で減って行くと、最終的に殴り合いの出来ない魔法師団と一般兵団が残る為に人間側が不利だ。

 そう思ったのだが、前衛が減った分補助魔法をかける人数が減ったと同じなので、前衛への補助が手厚くなった。

 それによって微妙に押され気味だった人間側が盛り返し、意地でも各個撃破を続けて次第にコボルトの方が数を減らしていくが、それで簡単に崩れるコボルトでも無く、次第に人間のように各々結託して動くようになったコボルトが更に人間側を排除していく。

 ここまで来るとただの消耗戦で、損耗率が一定を超えたら本来は撤退しなければならないが、今回は模擬戦なのでどちらかが白旗を上げるまでだ。

 だがコボルトは全員、人間側も近衛兵団か魔法師団が全員離脱しない限りは無いだろう。

 だが戦闘継続云々で考えるとどうしてもコボルトの方が強い。

 こん棒や槍を持つ前衛は勿論だが、ウィザードやアーチャーですら特性に恵まれた近衛兵以上にポテンシャルが高いのだ。

 それに勝つ為には連携は勿論、個人の技量が絶対的に不可欠だった。


 開始して一時間経つ頃には、戦いはほぼ決していた。


「思いのほか早いのかな」

「いや、フウコのシールドが無ければもっと早く終わるだろう。と言うか開始二十分程で双方撤退していただろうな」

「本来の戦いならそうだったかもだけど」

「トモヤ、意外と平等に見てます風を装って、やはり人間側だな」


 そう言われてちょっと驚いた。

 確かに人間側が勝てばいいと思っていたし、何なら勝つと思っていた。同時に平等に見てると言われてその一面もある事に今更ながら気づいた。


「やはりシールドがある安心感の中で戦っているから、命がかかってない分少し雑に思える」


 そこは今後の課題という事で。


「でもこれ勝敗どうすればいいんだろう」

「ふむ、コボルトの魔王よ、どう思う」


 そう言われ、今なおツヴァイの剣を喉元に当てられているコボルトの魔王は困ったように笑う。


「引き分けでしょうね」

「まぁそうであろうな。仮にコボルトの魔王が攻撃をしていた場合、こ奴は消し飛んでいただろうからな」

「じゃあ勝負は引き分け」


 そう告げるとツヴァイは剣を下げて残念そうにため息をつく。

 仲間からのシールドも途絶え、武具がボロボロになりながらも決定打を受けずに進んだツヴァイは、今回の戦闘で確実にMVPだろう。

 そう、人間側はコボルトの突進で後衛まで崩され、それでも倒し、気が付けば人間側はツヴァイのみ、コボルト側も疲弊した三体になっていた。

 それをツヴァイは切り伏せて行き、ついにはコボルトの魔王まで手を伸ばしたのだが、今回コボルトの魔王は参加はしているが攻撃はしない事になっていた。

 なのである意味、全兵力を倒した人間側が勝利とも言える。

 コボルトの魔王が手を出さなかったのは、出したら殺してしまうからだ。

 自分は弱いなんて言っていたコボルトの魔王も成長して魔力が凄い事になっている。

 ツヴァイと言えどその身にまともに受ければ、ベスターの言う通り消し飛んでいておかしくはない。

 って言うか仮に模擬戦じゃなかったとしても、ツヴァイの剣で今のコボルトの魔王に傷を負わせられるかと言うと、正直致命傷を与えるのは難しいと思う。

 コボルトの魔王は人の手でも何とか倒せるとは言われているが、仮に成長しきっていた場合はかなり分が悪いどころか練度が高くても勝てる見込みの方が少ないかもしれない。

 だとすれば、魔王発生後早い内に人間憎しと攻めて来た前例はある種ラッキーだと言えるのだ。


「はい休憩、みんな集まってー、楓子が回復して回るからー」

「しかし人間は凄いですね。我々のウィザードの攻撃でも崩れませんでしたから」

「あんな隠し玉ズルいと思う」

「本来の戦いではまずないですよ。魔法を撃ってた方が使い勝手が良く強いんですから」


 それもそうか。

 楓子はグレーターヒールの範囲版で周りに人を集めて一発で癒していた。

 兵達が楓子を見る目が尊敬を超えて神を拝むかのようだ。

 まぁ女神だししょうがない。

 そしてコボルト側に行き、同じように癒す。

 元々傷と言う傷を負った者も少ないが、ある程度疲れも癒えるので効果が無いわけでは無い。


「もう一戦しようにも武具の替えがそんなあるわけでも無いし、要望があったように一対一の模擬戦をしますか」

「是非お願いしたい」

「おーいシエルー、出番だぞー」

「わーい」


 わーいって、よっぽど暇だったらしい。

 この場で俺とシエルだけが自由に飛べないので、ただ見てるだけだったのだ。

 戦えるだけの技量を持つシエルにとって、見ているだけと言うのは苦痛だったらしい。


「ふむ、では私も」

「いやだから」

「チエとフウコとやってみようと思うのだが」

「ん、……ありかも」


 傍でふよふよと浮かんでる千絵を見る。

 その目が『やめてよね』と言っていた。

 ベスターも有り余る力を何とかしたいようだが、もしやるにしても周囲数キロに渡って無人のエリアじゃ無いと巻き添えで死傷者が出かねない。


「やっぱなしで」

「過保護だ」

「力はあっても好き好んで戦いたいわけでも無いしさ」

「ふーむ、たまには力を振るいたいが――」


 そう言いながらベスターが山の横をじっと見た。


「気付かぬかトモヤよ」

「今気づいた」


 恐らくコボルトの畑がある下あたりだ。

 さっき地脈がどうと言う話をしていた辺りに魔力の動きがある。

 それは最初十や二十だったのが、どんどん数を増やして行って二百を超えた辺りで密集し過ぎて細かな探知が出来なくなった。


「なんだろう」

「恐らく地下から湧いて出た大型の虫か何かだと思うが、それにしては持つ魔力が多いな」


 地脈を狙う虫と言う話を思い出して怖気が全身を駆け巡った。

 やめてくれマジで。

 その正体不明の何かは、こちらに集団がいる事を察知したのか進行方向をこちらに定めて近づいてくる。

 まだ距離は遠く木々が邪魔なので見えないが、動きの速さは巨大な昆虫が這うにしても早い気がするし、かと言って蜂みたいな飛ぶ虫だとしたら遅い。

 魔力量はうちの魔法師団の平均よりも高いので、これで魔法職じゃ無かったら相当強い敵という事だ。


「智也君、終わったよー」

「トモヤ、次はどうするの?」


 楓子と辺りを監視してたシェリールも合流する。

 細かな魔力探知が出来る俺とベスターとフローラさんがずっと山の方を見ているから、その場にいた面々も何となくそっちを見る。


「なぁコボルトの魔王よ。あの魔力に覚えはあるか?」

「いいえ、この山には居ないですね」

「では虫では無いだろうな。一応コボルトも人間も下げておいてくれ」

「わかりました」

「シャル、みんなに伝えてきて」

「この姿では違うでしょ? もう、行ってくるわね」


 メンツ的に問題ないからいつものように呼んだら怒られた。

 最近はシャルとシェリールが同一人物だと告げてしまったが為に、王城でも基本シャルの姿なんだもんなぁ。

 それを訝しがる王城勤めの人間もいるが俺の関係者だと知られているので、関係者以外にシャルがシェリールだと知られてもいなければ疑う者すらいない。

 現れた集団は次第にこちらに近づいて来て、後五百メートルと言う所で姿を現した。

 多分茶色だと思う。

 そこに迷彩模様だか何だか、緑系の色で模様を描いているように見えた。

 人型で二メートルくらいの巨体でダッシュしてくる。

 それが目算で約四百。


「あれなんだ……?」

「不味いですよトモヤ殿」


 支持を飛ばして戻って来たコボルトが俺の後ろに隠れた。

 いや俺の後ろに隠れてどうする。


「以前話したではないですか。あれがオークです」

「ああ、あれが――」


 色々な情報が頭を過った。

 一番大きな情報で、南の赤道直下地帯に住んでいると言う事が最初に思い出された。

 なんでそんなのがこんな所にいるんだ。


「ふむ、これは厄介な事になったぞトモヤよ。まず私が話を聞いてみよう」


 そう言ってダッシュしてくるオークの集団に向かって飛んでいくベスターだが、そのベスターが到着した途端囲まれてタコ殴りに遭っていた。

 それでもビクともしないベスターを見て、今度は標的をこっちに移したようだがシールドがそれを阻む。

 オークの集団はベスターのいる地点から先に進めなくなっていた。

 そして邪魔なオークを掴んでは放り投げを繰り返し、ようやく代表者と思しきオークがベスターに話しかける。

 少しして、そのオークはベスターに殴りかかったが、ベスターが手を上に上げた瞬間そのエリア全てが凍り付いた。

 そして何事も無かったかのように戻ってくるのである。


「大丈夫でしょうか」


 フローラさんが一応気遣うが、ベスターには傷一つ見当たらない。


「やはり厄介な事になったぞトモヤ。奴らは侵略に来たらしい」

「は?」

「『我らが王がこの地を征服する事を決められた。人間は等しく我らの家畜となり果てるがいい』だそうだ。俺が魔人の王だと告げると恐慌して殴りかかって来たので凍らせておいた」

「いや凍らされておいたじゃなくて」

「つまりだ。オーク共には魔王が存在していて、それがこの王国を制圧すると言い出したのだ。恐らく南から来たのであろう、道中にあるサウスルタンも同時に襲撃されていると見て間違いない。もしくは既に堕とされているやもしれん」

「でも南にいるオークがなんで王国の西にいるんだよ」

「知らんが、あの地脈の反応を見るに地脈に沿って来たのだろう」


 オークが湧いて出た地点から、地脈の魔力が穴を通って上に噴き出しているのを感じる。

 地表に近い場所だから出てきやすかったのだろう。


「と言う事はだ、あのダンジョン化の件、相当に不味い事になっているぞ」


 そう言う事だ。

 あの掘って対処した地点の生きている部分は何の異常も無かった。

 となると、もっと南で枝分かれした先から他所の生きている地脈に接触し、その周りを掘って北上してきたと思われる。

 細かな根自体は多く蔓延っているようだから、どこが繋がっているのかなんて見当もつかない。


「ヤバいな。とりあえずあの出て来た所から逆行してルートを調べないと」

「それもいいが各地に急ぎで伝令を出した方がいい。奴らは人を家畜にすると言っていた。ならば町の住人を捕らえるだろう」

「じゃあ様々な手を使って王都に向かって貰おう」

「私の魔力も城の地下に飽和状態である。多少多く転移門を使っても地脈の魔力が枯渇する事はあるまい」


 指示を出して戻って来たシェリールに説明すると顔を青くしていた。

 オークと言うのは人と同レベルに知能がある魔物だとかで、それに魔王が発生していて攻めて来たとなると国を挙げてどころかその地方の国々一帯を挙げて対処に当たらねばならない問題らしい。


「私はすぐに王都に帰る。その後で南の町を見に行くからチエとシエルを連れて行く」

「ならば一通り済んだら我々がトモヤ達を送ろう。何、オークの侵攻ならば我々魔人の国も看過出来る問題では無いからな」

「助かります魔王ベスター、それじゃ――トラ子も連れて行く?」

「頼むよ。ほらトラ子、先に帰っててくれ」


 何やら異常事態らしいと察したトラ子は大人しくシェリールの腕に抱かれた。

 そして千絵とシエルを連れて転移門で王都へ向かう。

 残ったのは俺と楓子とベスターとフローラさん。


「我々も何かお手伝い出来る事があればいいのですが」

「コボルトの魔王は、この場をお願いします。急遽ですがうちの兵は帰らせますので、オークが残っていないかの調査と穴の監視ですね」

「わかりました」

「よし、ではトモヤよ。行くか」

「うん。楓子、一緒に来てくれ」


 俺達はオーク達が出て来た地脈に向かう。

 途中、凍り付いたオーク達を見たが、魔力の動きが無い事から全員絶命している事が分かった。

 あの一瞬で四百くらいいるオークを一瞬で凍り付かせるって恐ろしいな。

 内部を凍らせるだけなら体内の水分に干渉すれば出来なくは無いが、氷が纏わりついた形で氷漬けにされているので、この付近一帯の空気中の水分を集めたのだろう。

 そんな無茶を事も無げにするから、模擬戦とは言え千絵もベスターと戦うのを嫌がるのだ。

 近くで見るオークはむしろ濃い緑色の肌に土の汚れが付いているようだった。

 頭髪は無く、耳は人と違って耳朶が殆ど無く耳の穴の周りに少しあるような、耳を押し付けてめり込ませたような感じの作りだ。

 目は鋭く口は大き目で牙が鋭い。

 オークは豚の魔物なんて呼ばれ方をされるが、その鼻が豚のように潰れていた。

 古くからある麻布に近い荒い生地で作った服の上に金属の鎧を着て、全身筋肉質と言っていい程に体格が良く、恐らく本人たちもそれを武器としているからベスターに殴りかかったのだろう。しかし腰には短刀をぶら下げているのだ。

 短刀と言うと少し語弊がある。

 どちらかと言ったら三日月刀、所謂シミターとか青龍刀とかその手の物に見える。

 装飾が無い武骨な外見なのでシミターと言った方がしっくりくる感じはある。

 それを鞘に入れて腰にぶら下げていたのに、それを使わず人と変わらぬ見た目のベスターに殴りかかった。

 この時点で魔力探知よりも見た目で判断しやすい、猪突猛進なタイプじゃないかと思う。

 だがコボルトでさえ人間にとっては脅威なのに、それよりも強いと言われるオークが魔王の加護を受けて侵攻してきたとなると、これは一大事だ。



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