仕返し
気がつけば100話
とりあえずあの場は逃げ帰ったが、一つ大博打を打つ事を帰ってからずっと考えていた。
それにどれだけの意味があるのかと問われれば、場合によっては物凄く効果的だけど、逆に相手を勢いづかせる可能性もある。
どちらかと言えば分の悪いギャンブルだと思うのだ。
だが、そのギャンブルの前に確認しておかねばならない事がある。
実際どの程度が賛同したかだ。
「先ほどこちらにも話が来た。『西の国にダメージを与えるチャンスがある』とな」
ハイリッヒの王都別邸に行くと、すぐさまルーベルトの爺様が出て来て応接室に通してくれた。
さっきの流れで来たがシャルはシェリールの姿で、勿論シエルもいる。
前回話した感じで少なくともルーベルトの爺様には話が通っていないのだろうな、とは思っていた。
少し難しい問題なのだが、今回はある種のハメ技なので、ルーベルトの爺様の耳に変に入ったら激怒されるかもしれなかったのだ。
外堀を埋めるのは常套手段であるし、それは最終決定手前の会議をする公爵家の当主にも言える。
今回の件が一体どの範囲までの話で、どこから先には伝わっていなかったのかが問題なのだ。
少なくとも、簡単に美味しい話に乗って、結果王国に損害が出る可能性を発生させた連中にはそれなりの罰を受けて貰わなければならない。
戦争と言うのは禁じ手であり、どうしようも無くなった時に取る最後の手段であるべきなのだ。
西の国の転覆を狙って、今なら弱体化しているからと甘言に乗せられて人対人の争いを起こすなんて馬鹿げている。
少なくとも派兵となったら普通の貴族の当主は自分達も出なければならない。
これが対魔物なら出なくてもいいのだが、戦争となると功績によって取り分が変わってくるからだ。
実際戦ったらどうなるかの予想は大体つく。
バウワー家は王都並の兵力を持っている。
ここで問題があるのだが、王都並とは言うがあくまで人数的な話だと思うのだ。
訓練の成果もあって近衛兵団や魔法師団の練度は上がったが、西の国は王国よりも魔物の出現頻度が高いらしいので、恐らく兵個人の強さだけなら負けていておかしくない。
何より紛争が停滞していて割と平和な状態ではあるようだが、それでも小競り合いはあるだろうし、対人戦自体のスキルが高いはずなのだ。
うちみたいに戦争が無いからと平和ボケして練度が落ちはしない。
他の領地は民衆に嫌われていて士気が低いなんて話だったが、一位から三位までの領地は別っぽかった。
今でこそバウワー伯爵領はバカ息子のせいで落ち目だと言うが、それでも他に比べればマシと思えば反感もそこまで強くないだろうし、士気が下がると言う程でも無いはずだ。
王国に侵略された場合の生活に保障が無い事も要因になろう。
何よりどう考えても一番資金が豊富な領地だし、食料の備蓄も多い。
「どれくらい賛同したんでしょうか」
「どうやらトモヤ。お前が休みの間に事を済まそうとしたらしくてな、予定の半分ほどしか集まらなかったらしいのだ。あちらさんに警戒されるとは、その歳で出世した物だな」
「半分ですか」
「主要貴族をほぼ全員集めるつもりだったらしい。会場はシュバインシュタイガーの邸宅だそうだ」
「何であの家が」
「家名で何となく予想付かんか?」
そう言われても翻訳の魔法札の効果もあって何が何やら。
何となくドイツ語圏の名前っぽいな、と思う程度だが王国が多民族国家だから不思議でも無い。
「あの家はノイベルトの遠い親戚なのだ。いやどっちから分かれたかと言う事は知らんが、シュバインシュタイガーのように旧来の血筋を大事にする家には十数代前までの家系図が存在しているらしくてな、未だに交友があったらしい」
「あの家か……」
「あの家ならばパーティーの主催をしても何ら不思議は無く人を集めてもおかしくは思われん。果たして彼奴は使われたのか自分から提供したのか、今後問い詰める必要が出て来るかもしれぬな」
「それで半分って、どの辺りまでですか?」
どの辺り、と言う言葉のニュアンスをルーベルトの爺様は理解してくれていた。
「うちは分家までだ。他も恐らく本家まで関係してるのはピレネーくらいだろうが、ピレネーも本家は使われた側で、実際のやり取りは分家辺りがやっていると思うが」
「何故です?」
「奴とて危うい橋である事は重々理解しているはずだ。それに飛び乗るのは若い証拠。恐らく息子の誰かが踊らされたな」
「まぁそうですよね」
一回戦闘が始まれば、全ての流れを止めるのは容易ではない。
今回はこちら側の戦力が壊滅的な被害を受けるか、相手が降参するか皆殺しにするかだ。
そんな生きるか死ぬかのギャンブルを、自分や子の命をベットしてするとは思えない。
だが、若手はそうでも無い。
比較的楽に倒せるでしょうと言われて信じてしまったら一直線だ。
場合によってはキーマンとして自分の功績になるかもしれないわけだし。
「でも、主要貴族をほぼ全部集める気だったって事は、相当前から根回ししてたって事ですよね」
「ああ。ノイベルトの当主は以前も王都に来た事があるらしい」
「その頃から?」
「恐らく信用できる人間を集めて説明会みたいなことはしているはずだ。そこから水面下で話を少しずつ広げ『機会が来れば決行したい』とでも言っておけば、ある程度賛同が得れたタイミングで実行に移せばいい。後は勝手に王国がバウワー侯爵家を倒してくれる」
「そんな簡単に王国側が動くと思っていたんですかね」
「王国側の心理を逆手に取ったのだろう。西の国が転覆一歩手前なら私だって心惹かれる話だ。トモヤから事前に聞いていても尚な」
「後は派兵してぶつけてしまえばいい、か」
「分が悪いと思うか?」
「いえ、恐らく戦えば勝てると思います。ここで負けたらノイベルトは窮地ですし、王国側が劣勢だと思えば手を打ってくるでしょう」
「どんなだ」
「さぁ、温存していた私兵を全投入とか、俺に泣きついてくるか」
「……やはりトモヤは戦わせる気は無いのだな?」
これは確実に嫁達の事だろう。
「勿論です」
「さっき軽く話を聞いた中でも、もし劣勢になったらこっちには勇者がいる、と思っているようだったのだ」
「勇者どころかシエルだってダメですし、人間より魔法の長けたシェリールだって出しませんよ」
なぁ、と両隣に座る二人の肩を抱く。
「王国民が死ぬことになっても、か」
「領主の責任です。――と言えればいいのですが、被害が出て欲しくはありません」
「ならどうするのだ」
「意地でも戦争を回避しなければと思っているのですが、大勢はドンパチする方向に向いています。難しい所ですよね」
「正直私はな、トモヤならば何か解決策を考えているのではと思っていたのだが」
「俺が取れる解決策なんて一つだけですよ」
「ほう?」
「戦いになる前に責任者全員拉致って牢屋に放り込みます」
「……無理を言うな」
「シェリールと楓子とシエルが居れば十分可能です。シェリールはバウワー侯爵家に飛べますし、楓子のシールドを突破できるだけの力を持つ人間は恐らくいませんし、同時にシエルと対等に戦える人間もまずいないでしょう。後は奇襲してバウワー侯爵家の当主と、出来れば家族全員を拘束すれば八割方終わりです」
「何故八割なのだ」
「家臣が抵抗した場合は全員拘束する必要がありますから」
「むう……。しかし、それをやるなら深く考えなくてもいいのでは?」
「やりません」
「は?」
そうなのだ。
やってしまえば恐らく成功する。
だが、それはテオが望んだ未来だと思うのだ。
あいつがわざわざ接触してきたと言う事は、俺達なら出来る安易な解決法を望んでいるはずだ。
「今回の件はうちの貴族連中にも非はあります。人的被害は出したくありませんが、なんでもかんでもこっちで尻ぬぐいをする気もありません」
「……まぁそうだな。私もトモヤならばなんとかしてくれる、と言う頭でいたのは反省だ」
「ですが、ハナから王国の戦力目当てで動いていたノイベルトに一番責任を取ってもらいたいのです」
「しかし、既に派兵する気だぞ? この流れは私でも止められん。なんせ、ついに西の国との決戦だ、と言う空気だからな」
「それなんですよね。バウワーを叩いた後は第二位のオイレンブルクと残りの小領地が残っています。バウワーとの戦闘で疲弊したこちらが、オイレンブルクと連戦出来るとは思いません。補給路も敵地では心もとないですし、どの程度ノイベルトの援助が受けられるかもわかりません。それなのに何故勝てる気でいるのか、ですよ」
「最悪勇者がいるから、だな」
「ええ、恐らくそこに帰結します。と言うわけで、今回の件は王家は一切絡む気が無いので、全て自分達で行うようにと言う方向で行くつもりです」
「それでも止まらぬぞ?」
「でも一度立ち止まって考えて欲しいのです。それすらできずに突っ走るのであれば、申し訳ないですが人的被害が出てもこちらで責任は負えません」
「ふむ……」
「恐らく近々派兵に関する議題が上がるでしょう。そこでハッキリと王家は組しないと言いますし、公表の時も明記するつもりです。それでも突っ走ると言うのであれば、各々で責任を取って頂く事になります」
「わかった。それで行こう。正直私も踊らされていて気分が悪い。西の国を併合出来るチャンスなのに勿体ないと思うが、今回は諦めよう」
「そのチャンスと言うのがそもそも誘導されていて、実は全然チャンスでもなんでも無いと思うんですけど」
「……考えてみるとそうなのだな。何故ここまで我々は掻き立てられるのか……」
ルーベルトの爺様ですらこれなのだ。
「昨日公爵家の若手と少し話しましたが、向こうから嫌われているが故に自分達もなんか嫌い、と言うのが芯まで根付いているようでした」
「恐ろしく昔の事を根に持って謝罪だ賠償だと言ってくるのだから、いい気分はしないな」
「そこに付け込まれているんです」
「むう……」
「自分はそう言った確執が一切無いから冷静でいられるだけだと思います。もし、過去にうちの嫁達に何かしでかした奴が相手だったら、とりあえずサクッと拉致って牢屋にぶち込んで命令系統を潰していると思います」
「なるほどな、今回はノイベルトにまんまと誘導されているのだな」
「はい。他にも手を打たれているかもしれませんが、そう言う部分さえ理解出来れば暴走しないで済むはずなのです」
「だが、それが難しい」
言葉にすれば簡単だが、人間は無意識に、根付いた感情に沿って動いてしまう生き物だ。
そこに理性と言うブレーキが働けばいいのだが、今回は元々停戦中の相手で、昔は戦争で国一つ潰されるかも知れなかった相手だ。
そう言った歴史的事実もあり、潰せるチャンスなら潰せばいいじゃないかと言う方向に傾倒するのは仕方ないと思うし、それは違う間違いだと言って中々理解されない事も仕方ないと思う。
だから学べばいい。
なんでもかんでも尻拭いなんてしてられない。
ただ、責任者を拉致云々以外にも解決法が無いわけでも無かった。
模擬戦の時のように、こちらの兵にシールドを掛けてやればいい。
楓子が大変だが、対人は相手にダメージさえ通れば簡単に倒せてしまう物だ。
まさか敵全員が弁慶みたいに無数の矢を受けても立ち塞がるわけではあるまい。
前衛の二列くらいまでシールドを掛けて後を援護に回してしまえば楓子の負担を考えても十分可能だろう。
だが、今回は俺達が手を貸したら駄目だと思う。
単純に勝ちに行くのはテオの思う壺だ。
だが、そこで人的被害を出したら俺の負けだ。
だからこそ頭に来る。
ハナから俺達が何とかしないと負けなのだ。
いやテオとの勝ち負けに拘ってるのは俺の勝手なのだが、ああも掌の上で踊らされると、こちらとしても黙ってはいられない。
あの見た目ショタ爺には何らかの形でお仕置きをしなければ気が済まないのだ。
で、最初に話は戻って、ちょっとしたギャンブルをやっぱりするべきなのかなぁと悩むのだ。
ルーベルトの爺様との会談を終えて帰ると、家族とリリアナ達三人交えての夕食を頂く。
すっかりリリアナ達が馴染んで、今日は誰と会っただの何をしただのと楽しそうに話してくれるのが結構癒しになる。
何だろう、頑張ってる人を見ると自分も頑張れると言うか元気を貰えると言うか、それが自分より年下だと特にそう思うのだ。
「で、恐らく王国は西の国との戦闘状態に入る事になってしまうと思う」
「私達は結局どうするのよ」
「千絵に人を殺せって言うと思うか?」
「思わないけど覚悟はしてるわよ。ねぇ?」
「うん」
千絵も楓子とも前にそんな話をしたが、覚悟を決めすぎなのだ。
そんなん後で自分が苦しむだけだろうに。
「今回はテオに踊らされ過ぎで、珍しく個人的にあの野郎を吊るしたいと思ってる。と言うわけで、一つギャンブルをしようと思うんだ」
ノイベルトの一家は、急遽切り上げた聖地巡礼に戻ったようだ。
テオの魔力がある程度高いのと、この間までジャポニーゼの町に居たのでサーチが楽で助かる。
「シェリール、テオの魔力マークしてる?」
「感知外ね」
「ジャポニーゼの宿の三階にいるけど探れる?」
「ちょっと待って」
普通は探れないが、転移門の魔法に関してはシャルの器用さはフローラさんやベスターを凌ぐ。
それは類稀なる探知能力にあるのだが、シャルの場合は転移門用に特化されていると言うか、魔力の質なんかには無頓着なのだ。
おかげでサクラを見ても気づく素振りは無い。
にしても、もう少しリリアナ達が馴染んだらシャルとシェリールの関係性を説明しないとな。
今の内はシェリールの姿で対応してるけど、既にシャルの姿も見られているし、あの三人も聞いて来ないだけで疑問には思っているはずだ。
だが、一応トップシークレットなので、話す相手やタイミングは考えないと。
「見つけたわ」
「よし、マークしといて」
「どうするの、爆弾でも放り込む?」
「それは単なる人殺しだから……」
それではだめなのだ。
で、夕食後にシェリールとして正装してもらった。
魔法一つで姿が変わるのは本当に便利だが、流石に夜ともなると疲れもあるらしい。
実はサクラも昼間の件があって来ていて、透明化して待機してもらっている。
「どうするの」
「俺が話すから、ノイベルト一家の前に出て欲しいんだ。今だと使用人も無く三人同じ部屋にいる」
「――ん、飛べる」
「じゃあ行こう」
転移門の魔法で現れた黒い歪みに入る。
その先は、つい先日泊まった部屋とさほど内装の変わらない部屋だった。
流石貴族用の宿だ。
「夜分遅くに申し訳ありません」
急に現れた事で、あの日町の入り口でテオを見つけてホッとしていた夫婦が驚愕の視線を向けてきていた。
あの時点で俺達の事を知っていただろうし、何なら一通り片付いて人心地付いていた所に現れたから、驚きで固まってはいるが大騒ぎされても仕方ないと思う。
「以前お会いしましたね。自分達の事はご存知だと思いますので割愛致します」
三人とも完全にくつろいでいたようで、二人掛け用ソファー二対に夫婦とテオで分かれて座っていた。
「きゅ、急にどのようなご用件ですかな、以前我が子のテオを導いてくれたお方よ」
「あ、いいんでそう言うの。俺が公休を取ってるからって急ぎで動いていたのは知ってますし、と言うか聞きましたし」
なぁ、とテオを見る。
その振りに疑問符を浮かべるハーゲン・フォン・ノイベルトことテオの父だ。
テオは俺が何をしでかすのか戦々恐々なようで、ひきつった顔でこっちを見ていた。
「実は迷子でも何でもなく、テオから手を貸してくれないかと言う相談を受けていたのです。なんせ彼も自分と同郷の転生者なので、恒久的な平和を約束するから手を組まないかと言うような話だったのですが――」
チラッと見るとテオはしてやられたと言う顔でため息をついていた。
「この際手を組もうと思いまして。なぁテオ。お前の計画に乗ってやるよ」
「お兄さん、何を言っているのか僕にはわからないよ」
「やったな、これで事が済んだ後も身の危険を回避して悠々自適の貴族生活だ」
「その、トモヤ殿、うちの子が一体――」
よし。
賭けに勝った。
テオは両親に転生者だと告げていない。
「もしかして聞いてませんでしたか。テオは自分と同じく異世界人で、転生してこちらに来たと言うのです。出身が有名な場所で我々も知っていましたし、彼自身二十四歳と言う若さで亡くなったとの事で色々悔しい思いをしたようで、こちらでの生活を謳歌したいと。御父上が画策しているが、恐らく将来的に自分の立場が危うくなる可能性に気づいたんでしょうね、より確実な方法を模索して我々にコンタクトを取って来たようなのですが」
ご両親の目がテオに向いた。
「これは失言だったようですね。申し訳ありません、ただテオと手を組むと告げに来ただけだったのですが――、色々話す事もあるでしょう、私たちはこれで失礼します」
テオが歯噛みしていた。
よし。
意趣返しと言うか、単なる八つ当たりと言うか、これによってテオの計画に狂いが生じるのか両親と結託するのかはわからない。
だが、手を組むと宣言はしたものの、向こうからこちらへの連絡手段は無いのだ。
手を組んだ振りでこっちが好き勝手しても、全部テオの責任になる。
「じゃあなテオ、こちらで色々手を打っておくから大船に乗ったつもりでいてくれ」
黙ってついて来ていたシェリールに転移門の魔法を使って貰い、王城にとんぼ返りだ。
「トモヤ、意味あるの?」
「さぁ、これでテオの父親がテオを巻き込んで計画を練り直すとしても、結果としてテオがそう仕向けようとしていた事だから変わらないと思うんだ。むしろ両親がテオに疑念の目を向け、俺とどんな話をしたのか根ほり葉ほり聞かせて不信感を募らせないかな、と思っての事だったんだけど、どう転ぶかは終わってみないとわからないかな」
「実際はどんな話をしたわけ?」
「世間話と、テオがどんだけ頭が回るかって感じの話かな。別段こっちで何かするとか話したわけでも無いから、テオは答えられないんだ。どれだけ親に聞かれても」
「意外といい仕返し」
「適当に答えたとしても、俺達がテオの為に何かする事は無い。勿論ノイベルトにも」
王家として関与しないと公に発表するし、そこでまず齟齬が生まれる。
果たしてテオがどうなるか楽しみだが、親すら丸め込む姿が目に浮かぶのだ。
まぁ多少は嫌がらせも成功したし、後はこっちの対応で何とかしなければ。
明日にでもサクラがあの後どうなったか教えてくれる事になっているが、それ如何によって取るべき手も変わってくる。
果たしてどこまで続けるやら




