第二章 Re:Member エピソード6 Consultation
お久しぶりです。
初めましての方は初めまして
Twitterに書いた通り今日投稿しました!
見てくれたらありがたいです!
よろしくお願いします
「こういうことなんだよな」
大輔くんは曇らせた顔をしながら言う。多分だが、俺が木崎さんからのメールを誤って見たことに気づいての発言だろう。
「俺は木崎のことが好きだ。けど、肝心の木崎に告白をするタイミングを失ってからかな。木崎は大河のことを好きになるし、俺に相談してくるし。別に構わないんだ。好きな人にこそ幸せを選ぶ権利があるんだから。選ばれた人ってのはその人のことを幸せにする義務があるけどな。だから木崎のことは好きだけど、木崎の恋を応援し手助けすることに決めたんだよ。だけどさ、こんな恋辛いじゃねぇか・・・。」
大輔くんが続けて言ったこの言葉の重さはどれほどのものだろう。
『好きな人にこそ幸せを選ぶ権利がある。選ばれた人はその人のことを幸せにする義務がある』
自分だけが一方的に好きでも相手が好きじゃなければ意味が無い。そういう考えは間違っているだろう。相手が自分のことを好きじゃなければ今まで努力してきたこと全部が意味無いなんてことはないはずだ。少なくとも俺はそう思う。なぜならその努力してきて得られた知識や考えなどはこれから先に役立つと思うからだ。
デートに行くとしてどこをどう回れば相手は喜ぶだろう楽しんでくれるだろうと模索に模索して作った作戦があったとしてそれが台無しになったとしてもその作戦で成功する人がいるかもしれない。
流行の髪型やファッションなどを雑誌に読み漁り着こなそうとして似合わなかったとしてもその時に得られた服の選び方や髪型の種類などがこの先で役立つかもしれない。
だからこそ片思いのままで意味無いなんてことは無いと俺は思っているのだ。
そして俺と同じ考えなのが大輔くんだ。ある意味片思いの完成系に近い言葉だ。
自分のことを好きになって欲しいという訳ではなく、ただ相手の幸せを願う。そう解釈できるあの言葉に俺はかっこいいと心から思えた。
大輔くんとはそれ以降別々の道になるまで話すことはなかった。
俺は寮に戻ると自分の部屋のベッドにうつ伏せで倒れながら大輔くんとのことを思い出していた。
最後の言葉は本当の気持ちなのだろう。好きな人から恋愛相談されるなんて辛いに決まっている。俺はどうしたらいいのか分からずにいた。大輔くんの好きな人を知っている人って他に誰がいるんだろう。知ってそうな人、知ってそうな人・・・・・・
あ!1人だけいる!
多分だが、あの子なら知っていると思う。あのグループの唯一無二の誰からも頼られる存在。そう綾瀬さんなら・・・!
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢
綾瀬さんにメールをしたところ「電話で話そう」と送られてきたので電話で話すことにした。
「はい、もしもし」
「もしもし、それでさその・・・聞いてほしい相談事があるんだけどさ。大輔くんの好きな人って誰か知ってる?」
直球すぎた!もしこれで知らないなんて言ったら終わりだ。綾瀬さんといえど今どきの女子高生だ。その手の話にはずっと食らいつくことだろう。頼む!知っててくれ!
「うん。知ってるよ。」
良かった。本当に良かった。知っているのなら本題にはいれるぞ。
「その大輔くんの好きな人ってさ、他に好きな人がいるんだよね。大輔くん自体はさ片思いのままでいいと思ってるんだけど嘘にしか見えないだよね。それで、どうしたらいいのかなって。両思いになるように応援するべきか今のまま応援するべきか。」
俺がそう言うと綾瀬さんは
「それは大輔くんが決めることであって私や良太郎くんが決めることじゃないよ。私達にできることって手助けくらいしかないんだよ。ここはこうした方が好感度が上がるよとか言うしか方法はないんだよ。それ以上のことをしたらそれはただのまやかしになる。赤鬼と青鬼の話と同じだよ。仕組んだとしても悪役を買った方にはデメリットしかないし、売った方は本当に努力して振り向かせたわけじゃないから後に後悔をするんだよ。」
と俺に言ってきた。彼女が信頼されている理由が分かった。彼女は誰よりも友達のことが好きだからこそ間違っていると思ったらちゃんと間違いを指摘できるし、その人のいいところを見つけたら伸ばそうとしてくれるしなによりも、自分の気持ちを他人に押し付けることなくあくまでもアドバイスとして置きその人の気持ちを優先にしているからだ。
「そうか、そうだよね。俺らに出来ることってそういうことだけだよね。ごめんね、こんな遅い時間に。」
俺がそう言うと綾瀬さんは「いいの、いいの。気にしないで。」と言ったあと俺に質問をしてきた。
「良太郎くんの好きな人を知りたいなと思ったんだけど、いるかな?」
彼女の質問に対して俺はどうも答えられない。まぁ、綾瀬さんだしいいか。俺は綾瀬さんに好きな人って言うよりかは気になる人を言うことにした。
「小学生の時に好きだった子がいるんだけど、10年も前だからかな。どんな子か忘れちゃったんだよね。ものすごくいい子でさ、俺はその子の優しさに救われたんだよね。でも思い出せないんだよ。笑っちゃうよな、好きな人がいるのに思い出せないなんて。」
綾瀬さんは俺からの返事を聞いてこう返した。
「私は笑ったりなんかしないよ。忘れていたとしてもその人から貰った優しさを覚えているのならそれも好きでいる証拠だと私は思うけどね。」
確かにそうだよな。いつか思い出せたらいいんだけどな。最後に俺は綾瀬さんにも好きな人がいるかを聞いてみた。
俺も聞かれたんだし聞いてもいいだろ。
すると、綾瀬さんはすんなりとこう答えた。
「うん、いるよ。」
俺と綾瀬さんとの電話はこの話で終わった。そして次の日を迎えた。
最後まで読んで下さりありがとうございます
次回は木曜日かそれとも来週の火曜日かどちらかになると思います。
頑張ります。
次回も読んでくれたらありがたいです!
よろしくお願いします




