近松門左衛門「曽根崎心中」
「この世のなごり 夜もなごり」で始まる近松門左衛門の代表作「曽根崎心中」は江戸時代初期に近松門左衛門が書いた、実在の心中事件を題材とする世話物の浄瑠璃および歌舞伎の名作だ。
初演は元禄16年(1703年)5月7日(新暦6月20日)、大坂の竹本座で行われ世話物 江戸時代の庶民の日常生活や恋愛を描いた作品だった。
登場人物は 徳兵衛お初九平次の3人が中心に話が進む。
相思相愛の仲である徳兵衛とお初であったが、徳兵衛の叔父は勝手に別の女性との縁談を進め、持参金を徳兵衛に渡す
徳兵衛が縁談を断ったため、怒った叔父は持参金を返させ、徳兵衛を店から追い出されてしまう。
徳兵衛は信頼していた友人の九平次に金をだまし取られたうえ、逆に「金を奪った」と無実の罪を着せられて恥をかかされる。
世間ではもはや生きられないと絶望した二人は、堂島新地から逃避行し、曽根崎天神(露天神社)の森で互いの愛を貫くために命を絶ってしまう。
遊女お初と、しょうゆ問屋で働く徳兵衛は心中を決意する。冒頭のくだりは死出の旅に出る場面は衝撃的であった。
「心中」には2つの意味がある。
曽根崎心中のように相愛の男女が合意のうえで一緒に自殺する。
もう一つが複数の人間が一緒に自殺する無理心中や一家心中である。
いろいろな理由などで恋人同士の心中は合意があることが多いが、親子心中には子の合意のないことが少なくない。
子供はなにもわからないまま家族のいうことを聞くしかない。
それは否定も抵抗もできない状況に。
お初と徳兵衛のような心中は神秘的で感動的な表現で使われてきたこともあってか、心中という言葉はどこか情緒的なニュアンスをもつ。
心中と表現するだけで犯罪性が覆い隠されてしまう。心中も立派な犯罪行為子どもの命を軽くみている。




