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竜眼のハーフエルフ  作者: 二砂音 
二章 湖の街編
52/67

50話 依頼書3 淀み

 バシャアッ――ドッポォン!


 ……思ったより衝撃はない。

 ボトボトを後を追うように大剣の破片が落ち、沈まずに緩やかに止まる。


 これは水ではないな。

 最初、水の跳ねる音がしたので水面に水もあるのだろうが、中は水より硬い。

 少し痛い。


 谷底はかつての激流の谷とは違い穴のような形だったがこの、底に淀んだ水溜り“もどき”が“居た”。


 水中じゃない、めり込むように入り込んで包まれてしまった。

 泉に顔を突っ込んだのとは違う、どろっとした粘液の中に飛び込んだんだ。

 ゴプン、吐き出た息の泡が浮かんでいかずに留まる。

 “私達”自身も。


 ……シュワ。


 見通しの悪い粘液の少し先に、あの太った盗賊の死骸が浮かんでいる。

 あんなにあった肉は溶け尽くしていて、骨が露出し始めているところだった。


 薄暗いが、辺りにはなにか鈍く光る、金属の様な物がいくつも浮かんでいる。

 盾、兜、剣、短剣、金具。

 全部金属だ。


 酸?


 酸の池?


 ……シュワシュワ。


 そんな状況に構わずに、下敷きにした女王が蠢めいて、私に手足を組み付けて拘束し、顎を広げた。

 顎は私が無理やり引っ張ったせいかガタついて取れそうだ。

 魔力が巡っている、また風撃を放つつもりだ。


 すごい力だな。

 ググ、ブズ、ブヂッ

 だがこっちも抵抗し、奴の顎をなんとか引きちぎって、鋭い刺状のそれを女王の身体に刺す。

 スグンッ。


 硬い!

 粘液のせいで速さも出ない。

 ガヂ、ズルッ、ガッ。

 それに滑る。

 無理やり押し刺すしかないのか。


 手足の組み突きと、押す力が拮抗する中、間近からまた魔法を撃つ気だ。


 ドポオン、コポン。

 そんな中で粘液全体が揺れ動き、中の我々は淀みの中で不安定に揺れる。


 刺されえ!

(ガアアアアッ!)

 ゴボボボボ。

(ギィィィイ!)

 ガヂヂヂヂ。


 来る!

 組み敷かれている中背を丸めて、首を思い切り曲げて、なんとか躱そうとする。


 ガギンッ――ボブブブグムッ!

 だが、風撃は腕と胴の間を通り抜けるように突き抜けていった。

 刺さった。

 顎の刃が固い甲殻を割り貫き、奴にとどめをさした反動でズレたのだ。


 魔法も風だからか、粘液のおかげで範囲が狭まり、威力も下がっていた。

 それでも腕も脇腹もゴブリン王に殴られたかのような衝撃だった。

 ドパァ、風撃は粘液を水面に押し吐き出すようにして噴き出ていった


 組み付いている女王の手足のかぎづめに体をところどころ裂かれながら、奴から体が押し出される。

 痛い。


(ギィィッ……コドモ……タチ)


 さらばだ。


 同時に、粘液内が同時に激しく揺れる。

 これは……。


 そうか、わかった。


 ……シュワアア。

 体中の、いや皮膚、そして傷口や目が激しく痛い理由が分かった。


 生き物だ。


 ここは、巨大なスライムの体内だ。

 奴の酸で溶けているんだ。


 そいつは声が出るなら悲鳴を上げたのだろう。

 二度も体を貫いたのだから。


 シュワアア、ジュワア。

(っ)

 しかし、もがいてももがいても水面、体表に出られず囚われた状態だった。

 握ってる女王の顎刃を、水を掻くようにして振ると、少し動く。

 だが、息も、もう、続かない、苦しい。

(ゴボボッ)

 うごめく体内から、上の、周囲を囲む崖がぼんやりと見える。空が。


 飛び回る小さな光は、ベルか?

 だめだ、来ては。

 目が潰れそうに熱い。

 開けていられない、駄目だ、閉じる。


 もがいていると、足の先が固いなにかに触れた。


 底。

 地面だ。


 かっと目を開いた。

 最後の足掻きで体制を変え、浮かぶ女王の死骸を掴んで支えにし、底になんとか移動して、引きちぎった顎刃を谷底大地に突き刺す。


 ぐぅっ、両腕に持つそれの刺が、掴んだ手の平に食い込み刺さり、傷つき血を出しながら、入り込む体液の酸が溶かす。

 その痛みの中でも強く握る。

 ジュワアアアア。


 地面を突き刺しては進み、突き刺しては進む。

 ズン、ズグン、ズン。

 移動できる!

 底をだが!

 心臓、の鼓動、がバクバクと、息が、もう、限界だ。

 スライムが揺れ動き、ねじるように私を拒否している。

 進み辛くなり、剥がされそうになるが、食いついて進む、あった!


 ガッ、ぶつかった! 壁――昇りだ!


 出る、生きる、みん、な。

 ぐううっ!?

 酸を強めたのか、とんでもなく激痛が体中に走る。

(ッガアアアア!!)

 ゴボボ。 


 も、う、すこし、で上に……。


 刃を体表、水面に、突き、上げるっ……。



 ……。


 ボグンッ、ガッ!

 沈みかけたその腕を掴み、押し上げるものがいた。


 爪? 手――足? ……鳥?


 ズブブブ、ジュボオッ――「ぷはぁ! ぜえっぜえっ」

 引き上げられた。

 なんとうまい空気だ。

 暗くなってゆく視界に光が戻った。


 ジュウウウウゥ~~。


 粘液まみれでボタボタと垂らしながら、空を飛び崖穴を跳び上がる景色が見える。

 おかしいな。


 腕を鳥の足が掴んでいる。

 巨大なワシだ。

 それが、私の腕と腰を両足でしっかりと掴んで、強く羽ばたいて持ち上げていた。


 下には“触手”をこちらに伸ばしてくる巨大なスライムが見えた。

 伸びるにつれ早くなってぶら下がる足に迫る。

 捕まえるのか。


 大鷲の口から魔術の詠唱が聞こえた気がする。

 変だな。


 その時。


 ボボオオオオオオオオオウッ!

 大きく開いたくちばしの中から火球が放たれ、触手を焦がし散らした。


 スライム「……」

 ――sfjiyaasjアdatuiatui――。

 っ!?


 一瞬だったが間近で高熱が現れ、肌が焦げるかと思った。

 スライムが痛がるように蠢く。


 蜂どころか大鷲まで魔法を放ったぞ。


 淀んだ水たまりのような、汚い緑の巨大スライム。

 中にはまだ溶け切らない女王蜂の死骸がうっすら見える。

 さっきまであんなとこに入っていたのか。

 飛び降りたのはまずかったな。


 飛びすさる風が肌に痛い。


 見ると体中がまっかになり、傷口まわりは酷い状態だった。

 まだ酸がまとわりついているのか。


 朦朧もうろうとしていてあまり痛く感じていなかったのが、新鮮な空気で頭がすっきりして来るほどに、飛んで流れる風もあって激痛が走る。


 気が付けば目の前に心配そうなベルの表情がある。

 一緒に飛んで上がっているのか。


 バサアッ、皆が居たっ。


 ベル「あ! えー? どこいくのー?」

 な。


 ガストンとビクターが驚き見ている崖上を無視して、“反対側の林”の奥へと鷲は飛び、すぐに、下に見える“泉”へと私を放り落した。


 ヒュオオオオ――ジャブウウウウウウウンッ!


 ベル「ちょっと鳥! 怪我してんのよルーナは!」


『鷲だ! スライムの酸でドロっドロなんだから洗わねーとだめだろがっ』


 ゴポポポッ、しゃべっ、た?

 粘液がどんどん取れる。取れろっ。

 痛むがこすって、体を揺らす。


 ザバアッ。

「ぷはあっ、ふぅー、?」

 水面に出ると、地面に降り立った大鷲とベルが言い合いをしていた。

 怖くないのか? くちばしの目の前まで飛んでってるが、そこにいると一飲みで食べられてしまうぞ。

 手の平に刺さったアゴトゲを抜いて、鞄にしまいながら眺めた。


 ザバ。

「……」

 しゃべって魔術を放つ大鷲か。

 何故か、声がアリエスタそっくりだな。


 ベル「あれー? その声、アレレッタ?」

 鷲『アリエスタだっつうの! いい加減覚えろよお前!』

「あ! アリエ、アリレス……アリだ! なんでえ?」

『言いづらいからアリに略しちゃったよ! おれは虫の蟻か!?』


「いいじゃん、どうせ、小っちゃいからアリで。ねぇそれ“変化”? あたし知ってるよ!」

『おーい! どうせってなんだ! チビで悪かったな! てか一番ちっちゃいのお前だからな!? 蟻はお前だろがよ! そうだよ! 変化術だよ! って……お前知ってんの?』


 アリエスタは受け答えが鋭いな相変わらず。

 しかし、変化か。

 段々わかって来たな。


 忽然と消えた理由……“鼠”、“緑のオーク”、“テントウムシ”。


「……そうか」

 ポタ、ピチャ。


 スライムの酸の体液が流れ落ちたのか、若干、痛みが引いたな。

 ここに叩き落とされたのもよかった。


『お、ルーナ、スライム落ちたか? よしよし』

 “鷲エスタ”がこちらを向いてそう言うや、突然、その姿がスライムのように液状に変化した。

 くちばしや目や、羽、足、様々な部分の色が混ざり合い、液状になって変化し、気が付くと、あの妙なローブを纏い長杖を持つアリエスタに変化した。


「おぉ」

 ベル「わー、むにょむにょだったね!」


 アリエスタ「へへん、どうだすっげえだろ? ホラぼーっと突っ立ってないで水から上がって来いよ」

 暗夜の連中に殴られた痣が消えているな。


「ほんじゃ傷を治してやんよ」

 ボソボソと詠唱をし手と杖をかざすと、柔らかな光が体中に広がる。


 おぉ、治療術も使えるのか。

 ベル「わぁーきれい」

 彼女も混ざって抱きついてきて一緒に癒された。

「あぁ~……」

 身体中の痛みが引いて、むずかゆくて心地よい。


 アリエスタ「おいコラ普通に治療術中の間に入ってくんじゃねえよ。しかしずいぶん無茶してたな。何でどでかスライムの中に飛び込んでったわけ? 自殺? まこっちの方《崖》から偶然見かけたのはいいけどよ」


 ベル「アプルを依頼で取ってたの!」

「へー、その依頼のどこにスライム飛び込みがあんだよ?」


 癒しの魔術中も平然としゃべっているな。

 ソニーと違い、片手間みたいに。

 魔力を見ると、自然だ。

 私とソニーの瞑想中の流れよりも、なんだろう、美しさがあるように感じる。


 こいつはやはり彼女の言っていた通り、天才というのかもしれない。


 最後の酷い傷が、みるみる小さくなって元に戻った。

「ふぅ~、疲れたぜ……おいルーナ、元に戻ったと思ってるだろうけど違うからな、“無理やり治るのを早めた”んだ。お前ちょっと変わってっから“異常に楽に治った”けど違うからな?」

 何?


 ローブに空いた穴をつまんで引いて見せた。穴は消えたが、皺がそこに寄っている。


「お前の身体中の肉を引っ張ってきて塞いだんだよ。全然やばい状態だなんだから、今すぐ飯をたくさん食っておぎなっとけよ。あと、今回は救助代と治療代はタダにしといてやるよ! 有難く思えよ?」


「ありがとうアリアスタ、命の恩人だ」

 ベル「ありがとー、アリ、“たいか”取らないの?」

 今彼女は対価と言ったのか?


 小妖精は金じゃないのかもしれない。


「いやだからアリエスタだっつうの! 名前をいい加減覚えろや! あと、組合で助けてくれたから今度もチャラだからな。俺は借りたもんは絶ってー返す主義なんだ」

 うん? 今度もチャラ?


 そう言い座りながら、彼は懐から布を出しておもむろに敷き始めた。


「つってもぎりぎりで抜け出すところだったろ? 俺が助けなくても何とかしてそうだったけどな。でもよぉ、スライムの表面まで抜け出して来たからこそ、俺も助けに入ったんだぜ? でっかい虫と同じとこにいたら俺、見捨ててたんだからな?」

 ベル「ええ、ひっどーい!」

「なんでだよっ、だから助けただろ実際はあ! ……どっから飛んで来たんだよあの虫」


 話しながらローブの内側から次々と色々取り出し、上に様々な食べ物を出し始めた。

 明らかに服の懐には入らないものがたくさん出てくる。


 魔法の袋――ローブなのか?


 ベル「わあ! 一杯ある!」

 アリエスタ「あこらっ! ルーナの“血肉用”だからな! 齧るだけにしろ! ポリ」

 といいながらも自分でも食べているな。


「おら、さっさとかっこんどけよルーナ」

「ありがとう。いただきます」

 なんだか面倒見のいい奴だな。


 ベル「はい、あーん。 これもおいしいよ? はい、あーん」

 上手い。

「はむ、ありがとうベル」

「すっごく心配したんだからねっ。元気出た?」

「出て来たぞ」

 アリエスタ「いやいやそんなすぐに食ったもんが力にならねえから! 気のせいだろそれ!」


 そうか?

 みるみる“力が湧いて”来てるんだがな……気のせいだろうか。

 しかしなんだか“暑い”な。酸か、回復魔法のせいか。


 ベルが重そうに食べ物を口元に運んできてくれる。

 自分でやった方が早いのだが。


 そうだ。

 彼らをほったらかしだった。

「むぐもぐ……アリ、エスタ、変化は秘密にしているのか?」

「今名前ちょっと噛んだろ!? そうだよ、奥の手ってのは隠しておくもんだろ」

 ふむ。


「そろそろ仲間がこっちに来るんだが、内緒にしたほうがよいな?」

「なんでわかんの!? まぁ、別にお前の仲間なら……言っちまってもいいけどよ……

どうせベルがうっかりバラしちまいそうだもんな~」

「あたしバラさないもん!」

「うべっ!口ん中のもんを吐きつけんじゃねえ!!」


 あまり言いたくなさそうだな。

 黙っておこう。


 ――なんだ? 誰だ? おいビクター、こっちみてえだぞ――

 と向こうからガストンの声が聞こえた。


「アリエスタ、緑のオークや、鼠や、テントウムシ、にも変化していたな? どれだけ化けられるんだ」


「おっ、すげえ! お前よくわかっ――い、いや、知らねーよ? そんなん俺は知~らねぇ」

「ええ? ほんとー?」

 ふむ、奥の手だからな、あまり聞かれたくないか。

 変化できるのとそれは“また別”か。



 ガサ、パキ。


 ガストンとビクターがやってきた。

 ビクター「ルーナさん! よかったぁ~、やっぱ、さすがルーナさんだ」

 彼は私の長剣を拾って来てくれたようだ。

 助かった。


「おお! 大丈夫だったかルーナ! あれ? ……なんでアリエスタと飯食ってんだ? お前、アリエスタだよな? なぁ……でっかい鷲が居なかったか?」

 どこ行っちまったんだ?

 と言うが、ここに実はいる。


 ベル「うん、あれはね~アリ――むぐゅ――」

 危なかったな。

 自分でひっかかって、自分で口を塞いだ。


 アリエスタがベルを瞼を半分にして見る。

 ビクター「え? なんて? ベル」

 ガストン「どしたベル? にしても無事だったかルーナ、いや~きもが冷えたぜ~」

 ベル「むんめもまい~~……むぐもぐ」

 きも? が冷えた?


 ビクター「あ、ルーナさんの怪我が治ってる!? ……治療術?」


「ああ、謎の鷲はどっかに行った。たまたま居たアリエスタが治療をかけて、飯も食わせてくれたぞ」


 皆「「……」」


「はぁ……まぁ、大けがしてたっすからね、同じ冒険者ギルドだし?」

 アリエスタは今度は私を瞼を半分にして見た。


 ふむ……ん? 組合に入ったことを何で知ってるんだ?

 あの時もどこかにいたのか?


 ガストン「ふぅん? “たまたま”ね? ……ま、いい。助かったアリエスタ! 恩に着る!」

 ビクター「あ、ありがとうございますアリアスタさん!」

 私「アリエスタだ」

 アリエスタ「っそう! 正解!」


 ガストンにはどうもバレたみたいだが。


 アリエスタ「ってか後輩の――うちの魔法協会のソニーって後輩に似てんな、そこの緑の少年?」

 ビクター「あ、それ妹のことですっ、僕、ビクターって言います」

「ああ、なるほど」

 そう言いながら彼は、ビクターの緑の髪の毛と、ガストンのわずかに緑の入った髪を見て何か納得していた。


 確か三人は同じ村出身だったな。


 ガストン「ルーナ、悪かった。ぶっつけ本番しないで、ちゃんと説明して対策するべきだった。完全に俺のせいだ」

「? ああ蜂か、崖に落ちたのはわざとだから悪くないぞ」

 ビクター「わざと!?」

 アリエスタ「蜂ぃ?」

「わざ……そうは言うけどよ、不測の事態が重なるのはちょくちょくあることなんだよ、どの口が言うんだってことだけどよ、準備と対策は大事なんだよ」


「ふむ。ベルをやられまいと、敵を引き付け過ぎたのがまずかったかもしれないな、逃げた方角も」

 良い手ではなかったな、失敗だ。


 アリエスタ「そうそう、油断は大敵ってな、俺が居なかったら溶けてスライムの栄養に……いや違くて、俺が見つけて良かったぜ、出た後な、出た後に治療してやったことな? もちっと気い付けろやお前ら」

 ガストン「……おう」


 ベル「アリはえらそーだね!」

「うるせ」


 ビクター「アハハ……えと、ベルは今後は後方にいてもらいましょう」

「ええー!? こーほーってなーに?」

 アリエスタ「知らねえでやんの」

 ふむ?


 ガストン「そういや追っかけて遠目に見えたがベルは女王に痛手を与えてたな? やるじゃねえか」

「えっへっへーん」

 アリエスタ「えらそうだなコラ……そもそもなんでたった三人で“奥地の蜂”とやりあってたわけ? 無理じゃね?」

 うん? 今奥地の蜂と言ったな。


 ガストン「ぐぬ、面目ねぇ、ルーナなら十分やれると踏んでたんだ」


 ベル「ちゃんと倒したじゃん! 無理じゃない!」

 ビクター「溶けて消えてましたよね! 女王」

 アリエスタ「おお、見てた見てた! スライムん中で意地でぶっ殺してたなっ、いぃ根性してるよこの女」


「いい戦いだった」

 ガストン「それはいいが……(希少素材なんだよな)」


 しかし食えと言われたが、この生肉の塊はこのまま食っていいのか?

 焼かないとだめなんじゃないか?


 ビクター「結局、崖 (下)に巨大スライムが居なきゃ問題なかったんじゃ?」

 ガストン「生きてりゃ勝ちって考えもある」

 アリエスタ「報酬が手に入んなきゃ全部無駄でしょ。貴重な素材、溶けちゃったじゃんか」

 話し込んでるな。

 考えがそれぞれ違う。


 予測なんてできないと言ってた、スライムが居ようが居まいが、落ちてはいた。落ちなかったら、ベルが傷ついていた、結局生き残れば失敗なんて関係ないかもしれない、だが、結果的には戦利品は失った。


 ……そもそもあの盗賊はここらで何をしてたんだろうな。

 アプル狩りか?

 スライムには、たくさん色々な溶け残りが浮かんでたな……武器とか。


 ベル「ねぇ蜂って食べれるの?」


「よし、あのスライム、倒そう」


 一同「「なんで!?」」


 読んでくださりありがとうございます。

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