第十二話 The Discusser
第十二話
一行は作戦会議室へ移動する。
ここで決められた作戦は一度国会へ送られることとなる。そして問題点がないか確認し、練り直されてこちらに戻ってくることになっていた。
「まず、本部の地図を全員頭の中に叩き込みなさい。さっきのバーチャルでもいいけど、当日迷子になったらお話にならないわ」
「本部地図の方はヴィクトリアさんとアレクさんの記憶から作ったものを用意しました。後で各自確認してください」
ユイは紙の束を渡す。本部の広さはかなりのものだ。すぐさま覚えるのは難しい。
「次に当日の動きについて。当日は二部隊に分けるわ。後方支援組と前方戦線組ね。ヒロキとヒメは後援組、私を含めた他のメンバーは前線に出ましょう。後援組はまず監視室を制圧し、地の利を手に入れるわ。さっきの戦闘を見た限りでは、映像さえあれば数人分の予知ができそうね。やれる?」
「大丈夫」
ヒメは小さく頷いた。
「ヒメは監視室で私達の行動を予知。ヒロキは動けないヒメのガードを。そして私達前線組は“お母さま”の部屋へ直行するわ。途中でアンドロイドやオートマータによる反撃が予想されるけど、全部撃破しろとは言わないわ。予想されるアンドロイドの数は二十体。特にDタイプのリーダーであるボデージュには注意しなさい」
「ボデージュ?」
「この人です」
ヴィクトリアの記憶データから作り出した写真を全員に配布する。
「彼はDタイプアンドロイドの中でも飛び出た戦闘能力を持つわ。出会ったらまず逃げること。私でも勝てるかどうか……」
「あの、質問なんすけど、そいつがもし監視室に来たらどうするんすか?」
ヴィクトリアはしばらくの間、考えていたが、やがて答えを打ち出す。
「逃げなさい。監視室付近のカメラを常にチェックしていて、彼が近付いてくるのが見えたら、監視室は放棄して逃げなさい。アンドロイドや主力部隊なしの後援部隊じゃまず勝ち目がないわ」
「そんなにボデージュってのは強いんすか……」
一同に沈黙が走る。だが、ヴィクトリアはぱんぱんと手を打って注目を集める。
「ボデージュとぶつかったときのことは考えないことにしましょう。あいつは私が仕留めるわ。私ならなんとか対等に渡り合うことができるでしょうから……」
「……つまり、十分なアシストがあれば俺達でも勝てるってことだな」
ヴィクトリアは驚く。まさか戦う気があるとは思っていなかったからだ。
「本気で言ってるの? 死ぬわよ?」
「そんなの関係ないな。俺達、兵は死の危険と常に隣合わせだ。それに死の危険を背負うことになるのはお前もだろう?」
「そうよ。ボデージュってのとあなたが同程度の実力だって言うなら、あなただって勝てるとは限らないじゃない」
「それは……」
確かにサトルとリンの言う通りだった。ボデージュと戦って勝てるかどうかはわからない。負ければそれは即ち死か、捕えられて人格のリセットだ。その二つの意味することはほとんど変わらない。
「俺達をもっと頼ってほしいものだ。お前も含めた俺達全員とボデージュが戦えばいいことだろう? そうすれば確実に勝てる」
「でも、こんなに戦力を集中させたら……」
やれやれ、という風にサトルは首を振る。
「人間軍は俺達だけじゃないだろう? 他の軍と連携して攻めればいいだけだ。何も俺達だけがチルドレンと渡り合えるってわけじゃないだろう?」
「それは……」
確かにその通りだった。これだけのメンバーだけで攻めるわけじゃない。人間達が団結して戦いに臨めば――。
「姉さま、人間を……人間の力を信じていますか?」
そうだ。自分が人間の力を信じていないからこんな思考になってしまうのだ。人間は何もここにいる人達が全てなわけではない。
フランスからニューヨークへ移動する際に同席したメンバーだって人間じゃないか。彼らはアンドロイドと渡り合い、そして二十人もいたアンドロイド兵を全滅させたではないか。
「そうね……そうだったわ」
ヴィクトリアはぴしゃりと自分の頬を叩く。
「作戦を練り直しましょう。他の人間軍もいることを前提に作戦を考え直すのよ」
サトルはそれを聞いて頷く。
「ヒメ、他の人間軍の対オートマータの戦績リストを用意しろ」
「了解」
「ユイはヴィクトリアとアレクのデータを集めろ。だが、間違っても壊すんじゃないぞ?」
「はい、任せてください!」
「ユリとリンは俺とのコンビネーションとの精度を上げるために模擬戦だ」
「わかりました」
「おっけー!」
サトルは自分の部下達に的確な指示を出していく。彼らを動かすのはサトルに任せた方がいいだろうとヴィクトリアは思った。
「あの、おいらは……?」
「あー……じゃあお前は荷物持ちで」
「なんでそうなるんすか!」
ヴィクトリアとアレクは様々な検査を受けることになった。
CTスキャンなどの非切開系検査を一通り受けて体全体の主な構造を調べる。
中のデータ類は左足の親指からUSBを繋いで調べることができた。OSは人間が普通に使ってるコンピュータと互換性のあるもので、そこから内部データを全て調べることができそうだった。もっとも、再現するにはとてもじゃないが通常のパソコンではとてもスペックが足りなくて不可能である。
「かなり高性能なCPUが搭載されていますね。人間並みの感情や思考をコンピュータ上で再現するにはやはり普通のコンピュータでは無理ですからね……」
ユイは二人のデータを調べながらそう呟く。
「何かわかったことはあるの?」
「そうですね。かなり噛み砕いて説明しますが、基本的な部分は“マザー”からのコピーが多いですね。特に感情、思考パターンは“マザー”のを丸移しして、それに少し手を加えただけのようです。その手を加えた部分で性格とかを作り出してるんでしょう。それからいくつかアップデートファイルが残されています」
「もしかしてそれってSPsystemってファイルじゃない?」
「それも含まれています」
ヴィクトリアは“マザー”の言葉を思い出す。禁断のパワーアッププログラム。それがSPシステムだと。アンドロイドにさらなる異能の能力を持たせる、個人に持たせるには強力すぎて搭載を見送ったプログラム。データそのものは作成されていたが、実行するに至っていない強力なシステムらしい。
「それ、なんとかして使える状態にもってけないかしら?」
「ロックがかけられていますが、この程度ならなんとかなりそうです」
「じゃあ頼むわ。それで私達の性能が一段階パワーアップするハズだから」
わかりました、と言ってユイはプログラムのロックを解除する作業を始める。ヴィクトリアはベッドに横になると、これからのことを考えることにした。
今までなるように身を任せてきたが、これからはそういうわけにはいかない。もっと確実性を求めた完璧な作戦が必要だ。
リーダーという役職についてきたため、作戦を練るのは得意だったが、ロベミライアを倒す作戦となると、なかなか手間取りそうだ。それも相手は自分を作り出した“マザー”だ。どんな手でこちらを追い詰めてくるかわかったものじゃない。
造物主“マザー”。彼女が相手にすべき対象はあまりにも大きすぎる。だが、それ故に乗り越えがいのある壁だとも彼女は思った。
「ロック解除成功です」
「早っ!?」
「えへへ、これでも元ホワイトハッカーでしたからね」
ユイはさっそくSPシステムを起動する。
「アップデートした後は一度再起動をしないといけないみたいですね」
「わかったわ。ちゃちゃっと済ませましょう」
アップデートプログラム実行中というメッセージがモニターに移っている。今彼女の体の中ではどんな変化が行われているのだろうか。
特に変化らしい変化を感じ取ることができなかったが、きっと再起動すればわかるのだろう。
その間ヴィクトリアはユイやアレクとしばし談笑を楽しんでいたが、やがてアップデートが終わり、準備が整う。
「じゃあ再起動してください」
「わかったわ」
ヴィクトリアは一度自分の電源を切ると、もう一度起動し直す。
『アンドロイドプログラムへようこそ。これよりAタイプアンドロイドを起動します』
そして、しばしの間沈黙していたが、やがてヴィクトリアは体を起き上がらせた。
「この感覚は……何?」
ヴィクトリアは明らかに自分の体に異変が生じているのを感じた。
手を軽く振るだけで空気がパチパチと鳴る。そこでようやく自分の体にどのような異変が起こったのかを感じ取る。
「これは……電子操作?」
彼女が触れるだけでその触れた物体の電子を自在に操作することができた。電気を流すだとか、そんなレベルではない。物から電子を取り去ったり、与えたりすればその物体はイオン化する。そうすれば物体として成り立つことはできない。
「あらゆるものから電子を吸収し、物体をイオン化させたり、電子を放出して空気中の炭素と融合させて物体を作り出したり……。これはとんでもない能力だわ」
「どうですか……?」
「上々ね。この能力があれば負ける気がしないわ」
ヴィクトリアは試しに空気中の二酸化炭素から炭素を分離し、炭素の壁を作り出してみせる。
「これは……“お母さま”が搭載を見送ったわけだわ。こんな能力があれば武器も防具もいらない。エネルギーもわざわざ摂取する必要もない。空気から電子を取り去ってそのままエネルギーにできるんだもの。これは恐ろしい能力よ」
手で触れただけで机の一片が塵となって崩壊した。つまり、これは触るだけで電子を自在に扱うことができる能力ということだ。
電子を失ったり、与えられた物質はイオン化する。つまり、触れるだけであらゆるものを破壊できる能力ということだ。それはおそらくオリハルコンでさえも例外ではないだろう。
「驚きです……アップデートプログラムで超能力に匹敵する能力を得られるだなんて……アンドロイドっていうものはどれだけのスペックを持っているんですか……?」
そのとき、ヴィクトリアは胸の奥が痛むような感覚を感じた。
「く……っ!? これは……!?」
ヴィクトリアはエネルギーの減少が異常なまでに激しいのを感じた。おそらく、このSPシステムを起動している間はエネルギーの消耗が激しいのだろう。物体から電子を取り去ってエネルギーに変換しても間に合わない。
「長い間は使えないわね……。エネルギーの消耗が激しすぎるわ」
ヴィクトリアは一旦SPシステムを閉じる。その瞬間、体が軽くなるのを感じた。
「大丈夫ですか?」
「水……水をちょうだい」
ユイは素早く水の入ったボトルを差し出す。それを口の中に含むと、いくらかエネルギーが補充された。
「引き続きアレクの方のSPシステム解放を行ってちょうだい」
「わかりました」
ヴィクトリアはベッドに横になると、大きく息をつく。
まるで激しい戦闘を終えた後のように体が重かった。
こんな状態では、実戦で使うこともままならないだろう。うまく使いこなせるようになるまでトレーニングが必要だった。
「で、総攻撃はいつになるの?」
「国連に作戦を提出してから数週間はかかりますね。他の軍でも各々作戦を練っているでしょうから、その中で最も良い作戦を選び出さなければならないわけですから」
「数週間……か」
ヴィクトリアはLEDの電灯を見上げながら一人思う。
国連と偏に言っても一枚岩ではないはずだ。色々な思想、宗教、法律が絡み合い、戦争にどれだけの資金、軍を投資できるかを各国それぞれで決めている。国連はそれをうまくコントロールして人員の分配を行わなければいけない。
それに比べてロベミライアのなんと単純なことか。全ては“マザー”の言う通りにしていればいいだけだ。絶対君主制の利点はそれだ。アンドロイドには思想も宗教もないに等しい。仮に特異な個体が生まれても、すぐに粛清される。アンドロイドに人権は――ない。
ヴィクトリアは今、こうして人間と同等の扱いを受けている。今まで部下は愛着のある道具くらいにしか感じなかったが、ここでは部下は人間であり、友であり、仲間だ。
自分の部下以上に素晴らしいコンビネーションを取るサトル達を見て、ヴィクトリアは感じていた。これが真の仲間である、と。
ヴィクトリアは思った。その中に自分やアレクも混ぜてもらえるのか。ヴィクトリアは仲間として認めてくれるのだろうか。アンドロイドでも、人間の仲間に――友達になれるのだろうか。
「アレクさんのSPシステムの方、ロック解除終わりました。これよりアップデートに入ります」
ヴィクトリアは起き上がってボトルに入った水を口に含む。
そしてモニターの方へ目を向ける。
アレクのシステムを見るのは初めてだった。自分とは違うタイプのアンドロイドとは基本的にシステム的交流がない。
「ヴィクトリアさんとはまた違ったプログラムを用いていますね」
「同じアンドロイドでもタイプごとに役割が違うからね」
そう、アレクはロベミライアの左腕だ。左腕は工場管理や書類作成が主な仕事だ。偵察が仕事のAタイプとはまったく違ったプログラムが必要になってくる。
「私はロベミライアの目。偵察が主な任務だもの。そして器用な仕事を行う左腕のアレク。行政を行う頭脳のレンシア。これは私達がニューヨークに戻る最中に出くわしたヤツね。そして戦闘を行う右腕のボデージュ。私達は本来ならどれが欠けてもダメなのよ」
「そういう意味では、目、左腕、頭脳の欠けた今、ロベミライアへアタックするチャンスということですね」
「そうね。今がチャンスであることは確かだわ。でも、“お母さま”もこういう事態がいつか起こることは想定済みのハズだわ」
ヴィクトリアは思った。確かにこの短期間で六十体ものアンドロイドを失った今、ロベミライアは絶対的に脆いハズ。だが、こんな事態を全く想定していなかったのだろうか。あの“マザー”のことだ、何かアクションを起こすことは間違いない。
「今はチャンスであるかもしれない。でも、もしこれが罠だとしたら……?」
「今攻めに転じるのは危険……ですか」
そう、何かがおかしい。世界最高のコンピューターである“マザー”がこんな失態を犯すとは考えにくかった。
「SPシステム、インストール終了しました。アレクさん、再起動を行ってください」
「はい、わかりました」
アレクは一度ベッドに横になると再起動を行う。
『アンドロイドプログラムへようこそ。これよりBタイプアンドロイドを起動します』
低い制動音と共にアレクが起き上がる。
「SPシステム、起動します」
その瞬間、彼の体がふわりと浮かび上がった。
「レビテーション? サイコキネシス?」
「いえ、違います、これは……」
彼の手が異様なまでに早く動く。一体彼の能力はどんなものなのだろうか。
「時空間作用……時間と空間に少しだけ介入できる能力です!」
「どういうこと?」
「時間の流れに干渉して素早く動いたり、空間に干渉して重力を無力化したり……そんな感じの能力ですね」
アレクはSPシステムを終了する。
浮き上がっていた体はすとんとベッドに落ち、堅いマットレスが彼の体を受け止める。
「いたた……まあ、使いどころさえよければ便利な能力かもしれませんね」
「ねえ、それって私の動きを早くすることとかできない?」
「どういうことですか……?」
ヴィクトリアは一つの妙案を思いついた。それをアレクに説明する。
「……やってみないとわからないですけど……確かにそれができれば強力ですよね」
「でしょ? 試してみる価値はあると思わない?」
「はいはい、戦闘も大事ですけど今は検査の時間ですよ! お二人とも横になっててくださいね」
ユイの言葉に黙って二人はベッドの上で横になる。
「会話によって結構ノイズが生じますからね……。本当のところは何もせずに横になって何も考えない状態が一番望ましいんですけどね」
「何も考えない……ねぇ……」
確かに演算機能を停止すれば感情の構成も思考も行われない。検査の邪魔にならないわけだ。せっかく検査してもらっているのだから、やはり邪魔しない方がいいのだろう。
そう思うと、ヴィクトリアは全演算機能を停止させることにした。
スリープモードとは違った眠気のようなものが襲ってくる。それは徐々にヴィクトリアの意識を落としこみ、深い眠りへと誘っていった。
どうもこんにちは、ほーらいです。
なんかやけに小説の更新が正常でほーらいにしてはおかしいって?
まあ、そういうこともたまにはありますよ、うん。
というわけで今回は作戦会議とアンドロイド解析のお話です。
今回の解説はSPシステム関連になりそうですね。
SPシステム、これはまあ作中で解説があったようにアンドロイドスーパーパーフェクトシステムの略です。
え?嘘っぽい?
うん、だって嘘だもの(蹴
まあ、たぶんスペシャルシステムとかそんな感じ。
ちなみに企画段階ではレベル3と呼ばれている能力でした。
さて、二人の能力を解説しましょうか。
まずはヴィクトリアの電子操作から。
電子操作、これは文字通り物質の電子を操作する能力です。
あらゆる物質は陽子と中性子、電子の三つの要素で構成されています。
これら三物質は密接にくっついており、それによって原子というものが作られるわけです。
で、彼女の能力はこの電子を操作しようというものです。
電子を失った物質は物質として存在することができません。
まあ、原子が原子の形を保てないわけですからね。
それによって、ありとあらゆるものを破壊することができます。
彼女が炭素の壁を作り出したのは、空気中の二酸化炭素中に含まれる酸素の電子を遊離し、炭素と酸素に分離させ、さらに炭素中の電子を他の炭素分子の電子と結合、そして炭素の壁を作り出したわけです。
皆様ご存知だとは思いますが、炭素というのは結合の仕方によってはとても強力です。
それこそ鉛筆の芯からダイアモンドまでその硬さは自由自在というわけです。(本当はダイアモンドは硬度が高いだけで、衝撃に対する耐性はそれほどないのが現実ですが、この小説中ではダイアモンドではなく強力な炭素の壁を作っている、という設定になっております)
まあ、そんなわけで炭素の壁を作り出して攻撃を無力化したり、手でモノに触れただけで物質を破壊したりとその能力の使い方は自由自在です。
もっとも、これほどまでに強力な能力なので、エネルギーの消耗は異常なまでに早いですけどね。
続いてアレク君の時空間作用の説明をしましょう。
時空間作用はその名の通り、時間と空間に微弱ながら干渉する能力です。
その効果はほんの一瞬ですが、けれどもその一瞬を攻撃へと転じることができます。
大きくその能力を二つにわけると時間圧縮、そして空間作用となっております。
時間圧縮はその名の通り、数秒間だけではありますが時間を圧縮し、その数秒間の行動を一瞬に圧縮する能力です。FF8の某魔女様とは若干違います。
空間作用は重力などに干渉し、自らの体を浮かせたりする能力です。
どちらも強力ではあるものの、器用貧乏な感じが否めませんが、それでも今後大活躍します。
どう活躍するかはお楽しみに!
では、次回予告いきましょうか。
戦闘訓練を続けるヴィクトリア。
しかし、彼女は疑問を感じていた。
「“お母さま”はどういうつもりなのかしら。アンドロイド――チルドレンを偵察に出したり、オートマータで依然攻撃を続けたり……。私には理解できないわ」
減ったはずの戦闘要員。けれども止まぬ攻撃。戦いは続く。
第十三話 The Taker