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第四十八話 笹薮の向こうに

久永さんの自宅から車で15分ほどのところに、元ちゃんの住処と思しきフィールドが広がっておりました。途中のあぜ道には、赤や黄色の可憐な花が晩春を謳歌しておりました。風がなびくと、木々の葉擦れの音まで聞こえて参ります。

「昔はここ一面ずっと田んぼや畑がありましたの。でも後継者がいなくてそのまんまです。私も主人も時々勝手に草刈りしています。まあ自然の状態で狸や狐達にとって格好の生活の場になっていると思います。こうやって笹薮もあるので隠れる事もできますよ」

「本当に良いところですね。ポンちゃんきっと喜ぶでしょう」


久永さんは元とポン子のための餌を持ってやってきておりました。しかし、いくら待っても元は現れませんでした。笹竹だけが寂しく風に揺れておりました。

「残念ながら今日は来ない様ですね。一旦帰ってまた明日お迎えに参ります」


持ち込んできたキャリーケースにポン子を移して家に向かいました。着くと、元が過ごしていたケージに移し替えて、私達はビジネスホテルへ直行いたしました。チェックインを済ませて部屋に戻りますと、どっと疲れが出て参りました。シャワーを浴びて着替え、一階のレストランで食事をしている間も、二人の会話はほとんどなく、お互いにポン子のことが頭から離れませんでした。旅の疲れもありますので、今日はこの辺にいたします。おやすみなさい。

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