町の人達の様子がおかしくない?
2人を抱きしめ落ち着いてからまた歩き始め、やっと僕達は宿がある小さな町に着いた。
凄いな漫画とかの異世界転生もので見る町そっくりだ。中世ヨーロッパのようなレンガ造りの家が立ち並び、町の真ん中には小さな川が流れている。一回でもいいからこんな所来てみたかったら、ちょっと感動。
僕が新鮮な光景に興奮しながらあちこち見てると
町の人達がこちらを見てるような気がした。何だかみんな嬉しそうというか、優しい眼差しをしている気がした…。
そう思ってるとお母さん?と思われる女の人と歩いていた幼い女の子がこちらに走ってきて
「おかあさ〜ん、やっぱりお兄ちゃんだよ!
お母さんの嘘つき!やっぱりお兄ちゃん生きてるよ、お兄ちゃん聞いてよ!お母さんお兄ちゃんは死んだっていじわる言うんだよ?」タタタッゴンッ
「っ〜〜〜、ひぃん、あーーーーん!」ゴロゴロ
「ケイ!」
「お兄さん!」
そう言いながら走って来た勢いで僕の股間にヘッドダイブした。身長の差でちょうどいい位置になっちゃったんだよね?悪気はないんだよね?と思いつつ痛みで情けない声をあげ転がりながら悶絶していると
「ケイさん!大丈夫ですか?ミラがごめんなさいね」
お母さん?が急いでやって来た。・・・お母さん?
若すぎない?美人すぎない?なんていうんだろう?
タレ目がチャームポイントのおっとり系奥様だ!
胸も大きい。Eカップとみたね。
そんな奥様の前で情けない姿を見せられないと思い生まれたての子鹿の様に震えながら立ち上がる。
「いいえ、この程度のことなんともありませんよ。悪気があったわけではありませんし」にこり
「ふふっケイさんは変わらずお優しいですね」
「?以前お会いしたことありましたっけ?
ミラ?ちゃんも先ほどおかしなこと言って「お兄ちゃん痛かったよねごめんなさい!」タタタッゴンッ!
「ひぃん!あーーーーーーーおーーーーーwao!」ゴロゴロ
「ケイ!」
「お兄さん!」
ミラちゃん?悪気ないんだよね?ないんだよねっ!(迫真)。
やばい、奥様にこんな醜態みられたら笑われてそう!と思い奥様をチラリと覗きみると
「ふふふふふ、あふふふふふふ、あっははははははは、ひひひひひひぃ〜!ごwめんなwさいね?ミラがぁw」
めっちゃ笑われてた。
めっちゃ笑われてたと言えば、全く関係ないことだが、前世の世界で国語の授業中に国語の美人教師のイラスト(魔法少女服装ver所々ダメージで破けて吹き出しで私は負けない!)を書いていると
隣の席の陽キャの吉田が見てきて
「おやぁ〜、松田君が何か描いてるなぁ(笑)
どれどれ?…なwにを本当に書いてるのさぁ!
みんなーこれをみてくれよ!へへへへへへ!」
そうして皆は僕のノートを見て大爆笑していった。
ちなみに国語の先生だけは顔を真っ赤にして
「…こういうことは授業中以外にしてくださいね」
と言って授業に戻っていった。
僕も悪かったけど、吉田のやろぉ〜(激怒)
と思い返していると笑いが収まったのか奥様が話しかけてきた。
「ごめんなさいねケイさん、先ほどの質問に答えさせていただくと私達は以前会っていますよ。ただ私の口からは詳しく話せません。なぜなら・・・」
「メルさん、これ以上は言わなくて大丈夫ですよ
わたくし達はまた会えたそれでいいじゃないですか。それに今はその時ではありませんし、何故か出来ない…」
「うん、お姉さんの言う通り。お兄さんとまた会えたそれだけでわたしはいいよ!」
「…うんそうよね、わかったわ。シャルちゃん、ドラコちゃん。あなた達に任せるわ」
なにやら3人がよく分からないことを話している。
たま〜に話についていけない時があるんだよなぁ。
今回こそは僕にも分かるように混ぜてもらおうと思い
「僕も話に混ぜてくれよ〜」
「私も混ぜてーー!」タタタッゴンッ
「ひぃぃぃん!あいっやーーー〜〜!!!」ゴロゴロ
「ケイ!?」
「お兄さん!?」
「うひひひひひひひひひひひひひひ!いひい!」
拝啓お父様お母様、僕は子供を残せないかもしれません。