秋
秋は来れども地の出す
実りに我は飽きはせず
秋と言えども光さし
我の闇夜は明けはせず
明ける望みのあるならば
時を数えもするものの
いつも変わらぬ闇の夜は
手がかりを見ることもなし
失意のうちに夜が来たり
失意のうちに夜が明けて
さきわう時を待ち望む
その日々にこそ我は飽く
もし彼の時やその時の
過失を消し得るものならば
まさに今見る災いの
鎖を断っておくものを
種をまいては幸いの
実りを刈り取るごとくにて
常にとがめを呼びきたる
禍津日をこそ我は見る
秋が来るのは夏の後
飽きてくるのは我が命
いつも変わらぬ災いに
悪い夢でも見る心地
たまにはもっとポジティブな詩も作りたい