おい取り巻きどうした?笑
アリスとマリアの打ち間違えがひどいなぜ二人とも3文字にしたんだろう……。
もっと違う名前にすれば良かったと今更思います。
っしゃ!着地成功!
仕掛けておいた命綱があっても怖いものね!
「アリス!!!」
アリス、アリスうるさいわねいきなり呼び捨てだし。
そんなに好感度上がったの?早くねちょろくね?
まぁ初恋の人だからかな!あとお菓子の件はルークには絶大だし!
命綱を切りルークが落ちた方に気を取られてるうちにするする回収する。
「なぁにルーク?」
下のテラスから手を振るとルークは安堵の表情を浮かべた後険しい顔になる。
「なんて無茶をするんですか!死んだらどうするんですか!」
「あら、心配してくれるの?」
「それはしますよ!」
泣きそうな顔になるルーク。
「貴女を失うかと思った。」
ルークは顔を伏せる。
「心配かけてごめんなさい。でも無事よルーク。」
なんだよ今朝までは私が落ちたら喜びそうな顔してたくせに都合のいい奴だ。
「ここの窓よく鍵をかけ忘れられてるの。すぐに図書室の鍵を開けるわ。待ってて。」
まぁここ見回りさんが鍵をかけた後ローゼリア達に開けといて貰ったんだけどね!
窓を開けて中に入る。
夜の番の人の所に行く。
「失礼します。」
「!どうされました?学生はもうとっくに帰っている時間ですよ?」
「ごめんなさい。義弟と話す約束をしていたのに、時間になっても来なくて心配して聞いてみたらまだ帰ってなくて、最後に図書室に行ったのを見たって聞いたのでもしかしたら図書室に閉じ込められてるかもしれないの。図書室を開けていただけない?」
「なんだって!それは大変だ!すぐに行こう!」
こうして閉じ込められイベントは終了した。
イベントでは夜の見回りに来た番の人に助けて貰うのだがルークは頼りがいがあり包容力のある女性がタイプ。
自ら助けに行く行動力と落ちて死ぬかもという吊り橋効果より効くだろうと決行したがだいぶ効いたようだ。
帰り道私の横顔を盗み見て、そちらに顔を向ければなんでもないような顔をしている、が耳が赤い。
効果絶大ですがなウハウハや!
そんな帰り道子供の頃の事等の思い出話をした。帰り道デートや。
なんやかんやしているうちに寮の前まで着いた。
「ルーク送ってくれてありがとう。」
「いいや、アリスこれくらいさせてくれ。貴女は少々お転婆がすぎる。目が話せないよ。それじゃぁおやすみ。今後くれぐれも無茶はしないように。」
コツンと指先でおでこをつつき踵を返すと男子寮に向かっって歩き出すルーク。
照れた顔を隠すようにこちらは向かずに、手だけを軽く降って帰って行った。
はー、完璧姉様からアリス呼びになってたわ。後イケメンは何やっても許されるのな。今の一連の行動ブサイクがやったらブーイングだぜ?
これだから顔面偏差値高いやつは。様になるな。顔って大事。イケメンじゃ無かったら今のは殴ってる。
次の日朝女子寮前。ルークが居た。
おぉくそ女お出迎えか、一緒に登校とは随分親密度が上がったようで。
「おはようルーク!女子寮まで迎えに来てくてれたの?嬉しい!行きましょう。」
まぁ~あのクソ女のワントーン高い声、朝から聞くと胸糞。
「いや、マリアを迎えに来たわけじゃ無いんだ。悪いけど先に行ってくれ。」
「えっ?……やっぱり昨日の……。誰かに用事でもあるの?ルーク女子寮の前まで迎えなんて。他の女子生徒が沢山見てるわ相手の方に迷惑よ。」
おいおいお前はいいのか?女子寮の前まで迎えに来て貰って。それで他の女子だとわかるや否やその切り替えか。
成り行きを他から見えにくい柱に寄りかかるようにしてなんでもないかのように見守るアリス。
「そうか、迷惑になってしまうな……。」
「もう、ルークったら、おっょこちょいなんだから。行きましょう。」
ルークの手を引き歩き出すマリア。
結局一緒に行くのかよ。
で、誰待ってたんだ?
「ねぇ所で誰を待っていたの?」
おっ、ナイスクソ女たまには役に立つな。私もそれは知りたかった。
「いや、アリス……姉様と登校しようかと。」
「えっ?アリス様と?なんで?」
まじか私か一緒に登校しようとか好感度上がりすぎじゃね?やっぱり初恋(笑)の人だから?
朝のルーク待ち伏せ騒動から昼休み。さてどうするか。
ぼちぼちオスカー辺りにアプローチかけに行くかなぁと廊下を歩いているとエドワルド様とマリアが歩いてきた。
人の婚約者とまぁ仲良さげに。
イラッとはするけど嫉妬は全くしないな。むしろ2人とも嫌いだわ。
ん?オスカー、ルーク、リアンが居ないぞ?ハーレムどうした?
「ごきげんようアリス様。」
無視してすれ違おうとしたらあちらさんから挨拶してきた。
「ごきげんようマリア様、エドワルド様。」
「アリス様いつの間にルークと仲良くなられたのですか?」
「仲良くも何もルークはわたくしの義弟。元々仲は良好ですわ。」
「そうですか?なんだか今朝からルークはアリス様の事ばかり気にして。……昨日何かありましたか?」
キュルキュルと可愛らしく聞いてくる。
うわぁぶりっ子うざぁい。
隣でマリアは可愛いなぁって顔してるエドワルドきもい。
「いえ特に、そう言えばマリア様昨日とても必死なお顔で廊下を……その、少し怖い雰囲気で歩かれてましたけど何かございましたの?」
「あら?見間違えではございません。」
「アリス失礼だぞ!マリアがそんな事するはずない!」
睨みつけてくるエドワルド。
「まぁ、見間違えでしたか。所で今日はずいぶん周りがお寂しいようで。いつもご一緒の方達は?」
「皆さん御用があるそうで。……それに私エドワルド様と2人で居るのが嬉しいんですの。」
ぽっと頬を赤らめてエドワルドをチラッと見るマリア。
「マリア……。」
おいおい婚約者の目の前で良くやるよ。まぁイヤミに対しての攻撃のようだけど。以前の私ならいざしれず今の私はシラケた目で見るしか無いわ。心が1ミリも痛まない。まぁイラッとはするけどな。
「そうですか。ではわたくしはこれで。お二人共ごゆっくり。ごきげんよう。」
私の態度が気に食わないのか一瞬睨むマリアを横目に2人の横を通り過ぎた。
ハーレム脆いな。
さて誰探そうかな。そうそうオスカー行っとこうと思ったんだ。
あれやろこれなんとなくだけどあいつ鍛錬場やろ。
案の定鍛錬場に行くとオスカーが鍛錬場のヘリの芝生の上に寝転んでた。
わっかりやす。
「何してますの?」
オスカーの頭の上に立った。
「なんでこんな所に居ますの?」
迷惑そうなアリス。
アリスに会えるのではと淡い期待を持ち鍛錬に来ていて休憩を取っていたオスカー。
まさか本当に会えるとは思わなくてびっくりする。
「会いたいと思ったら会えた。運命なのかな……。」
「何言ってますの?」
ふわり風が吹いてアリスのスカートが少し広がりオスカーの位置からスカートの中が見えてしまった。
アリスは急いでスカートを押さえた。
「見ましたわね……」
オスカーを睨む。手には木剣。
「いや、その……。」
「問答無用ですわ!」
オスカーに殴りかかった。
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