仲良くしましょう!
ラブラブやってる間振られた方はねぇ?
っはー!ルンルン気分ですわぁ〜!
リアンがクソハーより私を選んだよあの女ざまぁ笑
アリスは鼻歌交じりに目的地に向け廊下を歩く。
さぁ〜て、今朝靴箱に手紙を入れた方達は来てくれているかしら。
トントントン
「はい。」
談話室の戸を叩くと凛とした涼やかな声で返事が帰ってきた。
ッシャ!いらっしゃる!
「お待たせして申し訳ありませんわ。来て下さりありがとうございますローゼリア様リリア様。来てくださるか不安でしたので嬉しいですわ。」
談話室に入ると2人の少女がソファに座っている。
リアンによく似た淡い緑の瞳と癖のある亜麻色の髪をポニーテールにしているどこかリアンに似ているがリアンとは反対の凛とした雰囲気の美少女がローゼリア様
真っ直ぐでまるで絹のようなブロンドの髪と空色の瞳の儚げな美少女がリリア様だ。
「こんな手紙を貰ったらね、それは来るでしょ。」
「『マリアとそのハーレムに不満があれば放課後談話室までお越しください。』こんな手紙を頂いたらつい来てしまいましたわ。呼び出したのはリウォンダー様でしてのね。」
「はい。急なお呼びだて申し訳ありません。」
「それで?リウォンダー様こんな手紙よこしてなんのつもりですか?私達不満はあってもリウォンダー様のようにマリア様をいじめるつもりはありませんよ?」
「いじめてるなんて濡れ衣ですわ!お二人は実際にわたくしがマリア様をいじめている所を見たことがありますの?」
「それは……でも噂で!」
「噂とは恐ろしいものわたくしは婚約者であるエドワルド様とあまりに距離の近いマリア様にエドワルド様は私の婚約者です。あまりそのような振る舞いは控えてくださいと言っただけですわ。そうしたらマリア様の口から噂が広まり、そう、マリア様がそれをいじめだと言い出しわたくしは酷い女と言われましたわ。お二人にはマリア様に言われて何か困った経験がおありにならなくって?」
「そっ……それは。」
「わたくしオスカー様とお話ししていたらいつの間にかマリア様が加わり、そのうち蚊帳の外に、そしてオスカーといつものようにお昼をご一緒しようとしたら。いつもオスカー様について守ってもらって1人では行動出来ない。それがオスカー様の負担になっている事分からないんですの?とマリア様に涙ながらに怒られましたわ。そして涙を流すマリア様をオスカー様が自分の事を考えて言ってくれて涙まで流してくれるマリアは優しいと……。それ以来わたくしオスカー様とお話し出来ていませんわ。その時の食堂の人達の視線や同調する声が怖くて……。オスカー様もそれ以来わたくしを避けるようになりましたし。」
そうである!このリリアさんオスカーの時のライバルキャラなのである。それにしてもあの女こんな可憐なリリアさんに酷いことするな。絶許。
幼馴染でオスカーといつも一緒のリリアさん学園に入ってからも仲良しでした。あのクソ女が現れるまで。
ゲームではライバルキャラと攻略対象が決別するだけのシーンだけどよくよく考えるといきなり幼馴染との仲に入ってきて関係を全否定ってあの女何様よ?
「私も弟がまるで彼女の取り巻きのようになるのを止めるために説得した。そしたらリアンを束縛しないでください!リアンはもう自分で選べる1人の男性なのです!と言われリアンももう姉様の言うことは聞かない。自分は自分のやりたい様にやる居たい人と一緒に居る!と言って私の話を聞こうともしない。顔も合わせてくれない。」
こちらローゼリアさんリアンの姉ちゃんである。
弱気なリアンをいつも励まし支えてきてくれた人である。
全くもってこんなに良好な関係を崩すあのクソ女許せんけどあの女に誑かされて自分達の大切な人をあっさり切り捨てる攻略対象ぶん殴りたい。
「お二人共彼女に大切な方達を誑かされあまり良い感情を持ってはおりませんよね?私もですわ。そしてそんな女に尻尾を降ってる馬鹿共…失礼殿方達にお灸を据えたいとお思いになりません?」
「それは……。」
「わたくしはオスカー様もマリア様も許せませんわ!ですがいじめは出来かねます。」
「私も2人にはとても不満があるがいじめはできない。」
「わたくしもいじめは出来ませんししていませんわ。ただ少しわたくし達の痛みを彼らにお返ししたいなぁと思ってますの。ちょっとした事で。」
「いじめでないならどう鬱憤を晴らすんだ?私はこの気持ち晴らすにはマリア様を何発か叩かせて頂かないと晴れないぞ。」
おぉ過激ですね。わかります。
「わたくしはオスカー様とマリア様双方の頬を叩きたいですわ。」
リリア様見た目にそぐわず貴女もか。良いですよその根性!好き!是非とも共に奴らを叩きたいですが叩くだけではつまらない。
「まぁお二人共そうとう鬱憤が溜まってますのね。それではいじめになってしまいますわ。そんな一時的な痛みより彼らに深くお灸を据える方法をわたくし考えましたの。わたくしもエドワルド様とうちのルークに目を覚まして欲しいんですの。お二人もリアン様、オスカー様に少し痛い目を見てもらってかつマリア様にもこりて貰えたら素敵だとお思いになりません?」
「そんなことできますの?」
おっ、食いつきましたね!
「ええ、もちろん。少し手間はかかりますけどお二人に協力して頂ければきっと。」
「私は協力しよう。」
「わたくしも協力しますわ。」
しゃ!労働力GET!これでより上手くクソハー解体アホ女に制裁できるぞ!
楽しくなってきた〜
あっニヤける。
「ではまず今の戦状をお話しますわ。」
アリスはとりあえずこの2日間の話をした。
「マリア様のお菓子が盗作だったなんて……。」
「うちのリアンはそんなに移り気な子だったなんて……。」
「わたくしこのまま私のことをあまり知らないリアン様とオスカー様を担当致しますわ。お二人にはエドワルド様とルークの攻略を手伝って欲しいんですの。あの女……マリア様のせいでエドワルド様とルークの中でわたくしは目に入れるのも嫌な存在ですわ。ですからお二人にそれとなくわたくしが近づき安くして欲しいんですの。もちろん計画はわたくしが考えますわ。実行もわたくしがするのでいざと言う時お二人は無傷ですわ。ですが1人では回らないことがありますの。頑張ってマリア様とそのハーレム達に制裁を加えましょうね!」
「ええ、全力をつくそう。」
「わたくしも頑張りますわ。」
お二人さんやる気ですね!
「では早速ですが2人にこれからやって頂きたいことが。」
読んで下さりありがとうございます!