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鳥と蟻の餌だろ笑

ほぼ同じで若干違う内容で書き直し始めました。

こちらとは若干違く書くけど、こちらはこちらで書きます!


彼のいつもの指定席

今日は1日でも早く会いたくて、彼が来るまで待ってるつもり。

授業で少しでもすれ違うのもいや。

まぁ、今更授業受けなくても!

学習内容終わってますから!


絵本を開く。

懐かしい絵本

彼と初めて読んだ絵本。


文字をやっと読めるようになったからって、めっちゃ得意げに読み聞かせしたんだよなぁ〜

今考えるとあの歳だもん彼だって字ぐらい読めるわなぁ

めっちゃつっかえながら読んで、恥ずいわぁ〜


パラパラとページをめくる。

綺麗な絵に子供が読みやすい簡単な文字


男の子が魔女に攫われて

女の子が冒険をして、助けるお話し


魔女に操られて人形のようになってしまった。魔女に攫われる前、男の子に会う約束をしてた時に、作ってたまたま持ってたカップケーキを食べさせて、そしたら元に戻って、魔女を倒して、最後は大人になった2人が結婚して子供ができて、この話を読み聞かせるって話だったなぁ

なんか小難しいタイトルにしてるけどこれの意味って、


胃袋を掴め、さすれば浮気しても帰ってくる


なんだなぁ〜

マジこれ的確、菓子のプレゼントこの世界ではくそ好感度上がるもん。

……てか、この女の子旅する間、ずっと持ってたカップケーキ、男の子に食わすんだよね。

衛生的にどうなんだろう?


そんな事を考えてる内にドアが空いていつもここに一番乗りの彼が入ってきた。


「ね……、アリス様。」


ビックリして固まる愛しい人。


「ルーク……」


「どうしたのですか?こんなに早く……」


「貴方を待っていたの。」


緊張で微笑みが上手くできていない気がする。


「何か御用ですか?」


「ねぇ、ルーク。貴方お菓子の事はよくご存知?」


「えっ?いえ、特には。」


「そう、ねぇルーク。貴方調べ物は得意よね?」


「……それなりに。何か調べる事が有りますか?何を調べましょう?」


「プレゼントの意味について……」


「……誰かに贈り物をするんですね、分かりました。」


「ええ、ねぇルーク。あの手紙はお守りにするっていぅてたわよね?」


「はい……」


悲しそうに微笑むルーク。


「今、持ってる?」


「はい、肌身離さず……」


「ちょっと貸して。」


「えっ?」


「あのままじゃ私の気持ちが篭ってないの、ちゃんと私の思いを入れたものをお守りにして……」


「……はい。」


懐から皺を伸ばして綺麗に畳まれた手紙を取り出し、アリスに渡す。


アリスは懐から紫の色鉛筆を取り出してチューリップを綺麗に塗る。

それを、ルークは眺めていた。


「はい、ちゃんと持っててね。」


「ありがとうございます。」


ふんわりと笑い、手紙を差し出すアリス。

つられて微笑み受け取るルーク。


「それとこれも。」


クッキーと……

それとマロングラッセ入のカップケーキを差し出す。


「アリス様、私にクッキーは……」


「渡すだけよ。調べ物が終わったあと、中庭の木下に来て。話したい事が有るの。その話を聞いてから、要らないものを返してちょうだい。私が、思い出にするから……」


「……わかりました。」


「それまた。……急いで調べなくて良いから。」


軽く手を振って図書室から出ていくアリス。

そのままマリア達の教室に向かった。

チラホラと生徒達が登校していて、リアンとオスカーも登校していた。


「リアン様、オスカー様、ちょっとよろしいですか?」


「アリス!」


「えっ?アリス、どうしたの?」


2人がアリスの元へ歩み寄ってくる。


「お二人にこれ。貰って下さい。」


それぞれのクッキーを差し出す。


「2人に?アリス……」


不安そうにアリスの顔を覗き込むリアン。


「……ありがとう。」


何事もないように受け取るオスカー。


「助けて下さる、大切なお友達ですから。」


微笑むアリス。

リアンにもそっとクッキーを握らせると、教室を出て行った。


アリスが去った後、近くの席に座り無言でクッキーをかじるオスカーとリアン。


「マリア、2人にはクッキーをやって、俺にはないのか?」


「えっ?私最近厨房は危ないので大切なマリア様を傷つけるといけないからって、調理場の方達に言われてお菓子作りしていませんよ、エドワルド様?」


しばらくして登校してきた、エドワルドとマリアが後ろから声をかける。


「だがとても美味そうだな、1つくれ。」


エドワルドがオスカーのクッキーに手を伸ばす。

オスカーはサッと避けた。


「すいませんね、これは俺の愛する人から貰ったものなんで。気安く渡せません。エドワルド様はマリアに作って貰うかご一緒に買いに行くかしてください。」


綺麗に隙がなく、無言の圧力で微笑むオスカー。


「僕のクッキーもこの世でただ1人手に入れたい人からの貰い物なんで。」


オスカーの方を向き闘志を燃やした瞳で見るリアン。


「どうしたんだ二人共……?」


少し引き気味にたじろぐエドワルド。

その後ろでマリアは気づかれないように怖い顔をしていた。




静かで薔薇の咲き誇る明るい中庭のベンチにアリスは1人座ってい。


記憶が戻って、前の自分とその前の自分が、今やっとひとつになった気がする……


ルークが好き


その好きを家族としてだと思い込もうとしてた。

エドワルド(バカ)の事は、友達としての好き、それを恋心だと王妃様に言われて、お父様に頼んで、婚約して。

直ぐにそれが恋ではない。

ルークに出会った瞬間に分かった時は、私の思い違いです。やっぱり無しにして下さい!

って言える状態じゃなかったし。

婚約破棄してしまえばお父様も困る、ルークと用は無くなり返されてしまう。会えなくなってしまう。

そう思ったから……

馬鹿だよね……

でも!(バカ)がエドワルド(バカ)に正当に婚約破棄出来る状況になったんだもん!


「もう、家族の好きで誤魔化さなくて良いよね。私達の初恋……」


その日1日中庭の草花を眺めていた過ごした。

いつの間にか放課後になっていた。


「アリス様……。ずっとココに居たのですか!」


「ええ。調べ物は終わった?」


「はい……。アリス様、ここまでして頂かなくとも私は、アリス様のために動きますよ。」


悲しそうに微笑むルーク。

クッキーとカップケーキをアリスに差し出す。

怒っている様に顔を顰めてアリスに見られると、やっぱり自分は信用されていなくて……

と思ったルーク。


「普段の行いのせいで勘違いされてるのはわかった。」


ポロポロと涙を流すアリス。


「姉様!?」


「嘘泣きじゃねーぞ!マジ泣きだぞ!私性格ひねくれてて普段の行いも悪い!ルークを傷付けるような行動を取ったと思う!それはごめん!とりあえず話聞いて!それから返してっていったよね!?」


クッキーの方をひったくるとせんべいを割る要領で袋の上から


パーン!!!


粉々にした。


「ちょっ!姉様!!」


粉々になったクッキーを掴み中庭に撒く。


「コレでクッキーって選択肢無くなったからね!伝わらないなら私の思いなんて鳥にでも蟻にでもくれてやるわ!!」


「ちょっ!姉様落ち着いて!」


「ルーク!好きよ!私の初恋の人!出会った時にエドワルド様のアホの事は仲の良い友達だって分かってたの!貴方に出会ったから!」


「……。」


口をあんぐり開け聞くルーク。


「でも!あの時もう、あなたを好きだと言える状況じゃ無かった!だから弟として好きになる努力をしたの!」


カップケーキをひったくると開けてルークの口の前に差し出す。


「姉様……」


「姉様じゃねぇよ!アリス様でもねーよ!アリスって呼んでよ!……ルークの事が好きなの!食べないならこれも鳥と虫の餌にする!!」


フリーズするルークに痺れを切らしたアリスは、地面にカップケーキを叩きつけた。

芝生の上をコロコロ転がる。

ルークはそれを追いかけ、拾い上げると、パクリと1口かじった。


「捨てないで下さい。私もアリスが大切なんです……」


読んで下さりありがとうございます。

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