表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

第十二玩 恥ずかしがりやのカタツムリ

エロ地蔵は初めて料理を作ることになりました。

雪女のもう一つの一面とは?

・・・の以上の二つをお送りします。

「どうかな?・・初料理」

今日はエロオタが初めて作ったポップコーン薄塩味(うすしおあじ)の試食会です。雪紀(ゆき)にポップコーンの簡単(かんたん)な作り方と道具の使い方を教えてもらっただけでしたが、ふわふわ真っ白アンド(こう)ばしい(にお)いが雪紀のお(なか)をしっかりキャッチしました。雪紀の目の前にあるのは、ホールケーキがすっぽり入るくらいの紙コップの中に、山盛りに()()まれたポップコーン。

(じゅるり・・)

ポップコーンの(にお)いを()ぐや(いな)や、雪紀のお腹は「ぐぎゅぅうううぅう~」と(うな)りを上げ、思わず(こぼ)れそうになる(よだれ)を必死に押し戻して言いました。

「・・とりあえず味見。・・・パクパクもぐもぐ」

雪紀は見た目の美味(おい)しさについつい手が出て、ポップコーンを二・三個口に入れました。(ひと)(かじ)り・・

(ふた)(かじ)り・・・・

三齧りに四齧り。雪紀は気づかぬうちに、手はどんどんポップコーンから口へ、を()り返していました。エロオタは目を輝かせながら頬張(ほおば)る雪紀を見て、ポップコーンの感想を聞くまでもなく大満足した顔をしていました。ですが・・

「雪紀・・ちゃん・・?」

「パクパクパク・・・」

 雪紀の手は(とど)まることを知らず。エロオタが食べようとした(ころ)には、ポップコーンの姿は綺麗(きれい)さっぱり雪紀のお腹の中に収まったのでした。エロオタは少し涙目(なみだめ)になりながらも、雪紀のお腹に収まったポップコーンを見つめて・・・

(雪紀ちゃんの可愛い顔が見れただけでも・・・良かったことにしよう!)

 エロオタはそう思うことにしました。そして雪紀の好物にポップコーンが入った頃から、エロオタはしっかりと自分の分のポップコーンを確保するようになりましたとさ。



それから(しば)し時が()ち・・・

雪紀はエロオタの作ったポップコーン(から)味噌(みそ)唐揚(からあ)げ味を(つま)みながら、小型ゲームソフトを遊んでいました。

「それ、何時(いつ)のゲーム?」

 エロオタは自分の分のポップコーン激辛味噌唐揚げ味を摘みながら、雪紀のゲームを見て言いました。雪紀はベトベトした手でゲーム機を(よご)さないように、氷で作った手袋(てぶくろ)を付けてゲームをしています。雪紀が作った氷製の手袋は破れにくくて(やわ)らかい、(さら)にはほんのり冷たいので、雪紀にとってこれほどいいゲーム環境はありません。というわけでポップコーンの件以降、雪紀は『手袋(てぶくろ)アイス』を付けてから、お菓子を摘んでゲームをするようになったのです。※良い子は絶対食事中にゲームをしないように!終わってからする事!これエロオタとの約束!


「十年前のやつ」

「ふーん・・・面白いの?」

 エロオタはそっと雪紀の(そば)に座ると、炬燵(こたつ)のぬくもりを存分に堪能(たんのう)しました。今朝(けさ)から気温は特に寒く、室内にいても炬燵を離れている間のエロオタは、体をがくがくさせながら料理をしていました。暖かいところが好きな雪紀は、この一日を()(しの)ぐために、前もって必要な物を炬燵の周りに準備しておいたので、一日中炬燵に(くる)まっていても大丈夫なのです。


・・・今回のゲームは『カタツムリ王者決定戦~300種類の(から)ファッションでトップをねらえ!』。プレイヤーが蝸牛(かたつむり)となって、自身の殻を()けて戦いながら理想の殻を探し出し、大カタツムリファッションショーに(いど)むというゲーム。もちろん殻以外にも服装(ふくそう)装飾品(そうしょくひん)、自分の身体(からだ)も食事と運動に気をつけることで変えることができる本格的ファッションゲームです。ですが(ぼう)人気(にんき)RPGの続編と発売が(かぶ)った(ため)に、中々売れなかったと言われる非常に()しい作品でもあるのです・・・


「まだ始めたばっかりだから・・・もう少し待って」

「うん分かった。・・・・はあ」

 エロオタは雪紀に頼まれたゲームは進んで遊んでいるのですが、自分からはあまりゲームを遊びません。原因は主に二つあり、今のエロオタにはまだ好きなゲームが見つかっていないことと、他人のゲームを勝手に遊んでいいのかと言う倫理(りんり)(てき)な意味もありました。

「(チラリ)・・・パクパク」

 雪紀はそんなエロオタを気にして、どんなゲームを(すす)めようかとずっと考えていました。そして今、(ようや)く一つの答えに行き着いたのです・・・

 雪紀は意を決してエロオタの方を向くと、こう言いました。

「エロゲやる?」

「・・え?どうしたの突然(とつぜん)・・・」

 突然の雪紀の言葉に(おどろ)くエロオタでありましたが、雪紀の様子を()て大体の事を(さっ)したのか、(こま)った顔で言いました。

「別に俺に気なんか使わなくていいのに・・・」

 雪紀は折角長い間考えた案を断ろうとするエロオタに、ムスッと(ほお)(ふく)らましてこう返しました。

「別に・・・ただこんなにゲームがあるんだから少しくらい遊んでくれたって、雪紀別に(おこ)んないから・・・やれば?」

「・・・そうなの?」

「(コクリ)」

 雪紀は()ずかしげに(うなづ)いて答えました。そんな中でも着実にゲームを進める雪紀に、エロオタは「ありがとう」とお礼を言い、エロゲコーナーのある(たな)に向かいました。そこで適当に探したゲームソフトを取り出すと、対応機種に()して早速(さっそく)エロゲーを始めたのでした。

・・・

 エロオタが遊ぶゲームは『孫の手使って!』。文字通り主人公が改造した伸縮(しんしゅく)自在(じざい)の孫の手で、色んな女性の体を(さわ)りまくるというエロゲー。CGを使用したことでよりリアルにエロ体験が出来、簡単な操作ですぐにゲームに慣れるといった初心者にも優しいゲームです。エロ画像の数も多く、写真もいろんな角度から()ることが出来ます。孫の手同士の熱いバトルが出来るのも、このゲームの魅力(みりょく)の一つなのです。


「おお・・・(すご)いけど・・・結構(けっこう)()うな」

 一番の欠点はCGのお(かげ)ですぐに酔ってしまう人が多く、やり込む前に止めてしまうゲームだったのです。そしてエロオタもその一人。雪紀はふと悪戦苦闘(あくせんくとう)しながらゲームをするエロオタを見て言いました・

「ああそのゲームか・・・・ちょっと待て」

「え?」

 雪紀はテレビの横の()(だな)からある薬を取り出すと、エロオタの所へ急いで持っていきました。

「これ飲んで。酔わない薬だから」

「おお・・・ナイス雪紀ちゃん」

「・・・どういたしまして・・」

 雪紀はプイッと()ずかし(まじ)りに返しました。その後、すぐに元の位置に移動してゲームを再開しました。何気にエロオタを観察しているのでしょうか。エロオタが欠伸(あくび)をすると、逐一(ちくいち)一緒(いっしょ)に休んだり、エロオタのお腹が鳴れば、雪紀の手作りお菓子を作ってくれたりして、エロオタは雪紀の事がちょっとだけ分かってきました。エロオタはゲーム画面を見ながらふと言いました。

「雪紀ちゃんってさ」

「ん?」

「優しいね」

「!!!・・・・べっ、別に・・」

 今日の雪紀はよく顔が赤くなる。エロオタはそう思いながら、ゲーム機で顔を(かく)す雪紀を見てにんまりと(なご)んだのでした。


 自身が勧めたエロゲから、エロオタは少しずつエロゲーの世界にのめり込んでいくことを、雪紀は知る(よし)もない・・・

挿絵(By みてみん)

因みに私の好きな味はキャラメル味です。エロオタもポップコーンを気に、料理を作り始めることになるのでしょうか。雪紀はエロオタと暮らし始めて少しずつ一面一面を見せていきます。次の一面はどんな顔でしょうか。次回もお楽しみに~(^_^)/~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ