転校、、最悪の再開
無事に学校にたどり着き、職員室に挨拶をしに行った私。担任の先生は、小林 由利子先生。優しそうな女の人。
「咲々月さんこれから宜しくね。早速なんだけどホームルームが始まるから教室に行きましょうか。」
校内の事を詳しく説明しながら教室まで二人で歩いていく。小林先生は、本当に優しくて、丁寧で私の中で100点満点の先生。今朝出会った見た目だけ男子なんかと比べ物にならない位。
私は、1-A組。ここから私の高校生活が始まる。
「はーい!静かに!今日は、転校生が居るから紹介するわね。さっ入って。」
小林先生に呼ばれて恐る恐る教室に足を踏み入れる。クラス皆の視線が私に集まるのがわかる。緊張する。
「初めまして。咲々月 雪です。宜しくお願いします!」
頭を下げて目を閉じる。長いようで凄く短い沈黙の後、拍手がおこった。
ゆっくりと上げた私の顔から緊張が抜けて喜びで染まった笑顔になる。
「ありがとう、皆。じゃあ咲々月さん窓際の最後列の片桐君の隣に座ってくれる?」
「はい!」
私は、最後列まで歩いていく。途中で何人かの人が宜しく!と言ってくれた。
私は、隣の男の子にも挨拶をする。
「初めまして。よろし、、、く、、」
私は、絶句した。隣の片桐君は、なんと今朝突進してしまった男の子だったの!
「あっ、、、今朝の、」
彼も気付いたみたい。
「えーーー!」
最悪の再開をしてしまった、