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L.C-T  作者: 猫湊
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17章 いざ介入 準備しとくかね

蒼藍王国マーライヤーナ州州都ルーラ 王国時空管制省本庁127階

「なーんでうちらが統一次元世界管制局に来なきゃあかんのや。」

統一次元世界管制局は現在存在する全ての次元世界に通し番号をつけて、発展衰退を観測監視するために生まれた。

「統一次元世界管理番号(MWCN)2622号の第3次大戦に介入してますよね。」

「まあ、大保法の関係で。」

「若干他の世界に影響が出ているので何とかしてください。」

統一次元世界管理番号。通称MWCNは上記の目的のため、1桁番台次元世界と称される世界の代表が話し合って決められた制度で魔導界を0、創造界を1とし、そこから通し番号を振るもの。

[では320号界に協力を要請します。]

「連邦軍の派遣も視野に入れていただけると。」

連邦は日本のこと。日本連邦帝国が正式呼称だが、王国では連邦と略される。

[あんのデカ物派遣できると思ってるんですか?王国軍の拡大施策のせいで駆逐艦以上の戦闘艦艇は最低10km以上というばかでかい図体だけはでかい…まあ、それに見合った能力有るから良いんですけど。とにかくあそこは大きくて350mですからね。瑞穂の協力が居るんです。]

「瑞穂太平洋艦隊の第1航空戦隊を借りるおつもりですか?」

「もう借りた。というかね。」

瑞穂は統一次元世界管理番号320号世界の代表国家であり大保法に基づいて設立された大和会議の議長国である。簡単に言えば天皇関係と軍事関係が戦前な北米大陸を有する平成日本という感じである。

[あー。神子が、あちらの国軍省に協力を要請しにいったら、某宇宙戦艦の技術屋さんばりにこんな事もあろうかと、って言う感じで準備万端な艦隊を渡されたらしいです。]

「あの国は暴走機関車何重連で国を運営しているのでしょうか。そもそもあなた方はいったい何隻の『伊勢』を指揮下に置くつもりなんですか?」

「[え?4隻]」

この4隻の内訳は、

宙軍所属基軍近衛連合艦隊出向近衛連合艦隊旗艦直掩戦艦CS/S10-0000000001-CSI01伊勢

星軍属国防衛軍日本連邦帝国海 軍帝都防衛艦隊旗艦→宙軍隷下日本連邦帝国海軍天の川連合艦隊第1艦隊第1航空機動戦隊旗艦CS01-99991伊勢(この船は元々、航宙艦として建造された者を星軍に押しつけた物なので、星軍の制度改正により宙軍隷下になりました。)

基軍近衛軍近衛連合艦隊第二艦隊統合軍令部直隷特殊形状連合艦隊旗艦CS/SG101-I01伊勢 これが前章に出てきた、伊勢照美の軍属時の役割であり呼称でもある。照美の命名動機が伊勢の名がつく艦が複数居るからと言うだけなので。

そして最後に基軍近衛軍近衛連合艦隊第二艦隊統合軍令部直隷特務連合艦隊旗艦CBBI-001-CBB301伊勢

の4隻である。

[伊勢は全てCSタイプで設計建造してますからねえ。]

「瑞穂の伊勢はどういう扱いになるのでしょうか?」

[神子と照美さんが座乗して直接指揮を執るそうです。]

担当官はため息をつき窓の外に視線を向ける。

「終わったら返す前にここに来て欲しいですね。結果がどうであれ。」

[そうですねえ。……お?!これはなかなかに美味しいお茶ですね。それとこのおせんべい。ご実家のですか?]

「はい。両親の実家から送られてきたものですが。」

これを聞いた遥夢は、指を突き出しウインクすると、

[goodjob。って生身でこれやると気持ち悪いですね。とりあえず、販売はしてますか?]

「え?あ、はい。」

[じゃあ、一部を蒼天宮に王室納品という形で下ろしてください。着払いで。]

いきなり無茶をおっしゃる。

[いやー。貯蓄可能額ぱんぱんに放り込んじゃった口座が、4万ほど増えちゃいまして。]

金額が四万ではなく口座数が四万というところが流石お金持ちと言うべきか。

「国王陛下が、世界最大の複合企業体を表裏併せて仕切ってるというのが原因なのでは?。」

[ついでに歌手やってます。ただ、口座限度を10京にしたら、えーっとからにするのに藍蒼の再開発15回はできちゃいます。]

「それって、王国国内の州都と宗国の主要都市を再整備しても6回やって少し足が出る程度ですよね。円換算で等価変換無しの1サフィル分。」

[いつの間に来たんですか。]

こうも音も無く現れるのがリンなのである。

「今です。それに姿を見せたときの反応を収集するのはもはや趣味の域なので。」

いやーなしゅみである。


「ウンディーネ艦隊に乗っていくのは新鮮だな。」

[神子と涼子は伊勢ですけどね。ここまでは僕たちも。]

瑞穂皇国海軍サンディエゴ鎮守府

ウンディーネ艦隊が、サンディエゴ沖合100kmに到着し、サンディエゴからの艦隊を待っている。

「ここでなんしよっとかいや。こんだめオヤジが。」

「だめオヤジはひどくないか?」

「風呂の扉全開で豪快に体洗いやがって、姪が遭遇したらいきなりしな作る上に集団食中毒起こしたのの、どこがだめおやじじゃなかと?」

神子が珍しくののしっているのは、自身の父親。

この父親、某元国鉄職員の俳優にそっくりなのであるが、確かにそんな顔して姪が風呂場で自分の裸を見たらいやんと言わんばかりのしなを作る光景を見たら神子でなくともののしりたくなる。

「いや、あちらの交戦地域での遺跡保護をね。」

「ああ。あんさん考古学者やったね。てか父さんの専門発掘考古学やん。交戦地域の遺跡保護の担当実地考古学と資料考古学者やけ、りょうこの親の方が適任やんか。」

「体の良い厄介払いを判夢君に食らいました。」

「またなんかしでかしたか。」

うなずく父親にため息をついて、

「あらかた、またどこぞの土地神を思いっきりつるはしでついて怒り食らって発掘制限食らったあげくに食中毒起こして、ただでさえての足りないところにあんたらの神格知った土地神がジャンピング土下座決めて発掘にならんけ、大学戻ってきたら母さん居ない合間にとっちらかったたぬきおやじの頭みたいな研究室を見られて、片付け終わるまで帰ってくるな来たら殺す言われたんやね。それでねぇ。とうさん。榴弾と、徹甲弾と、散弾と、粒散弾とどれが良い?」

地味にオコな神子さん。

「じゃあ、びりびりする奴。」

「照ちゃん装備装着。主砲に電磁誘導粒散弾装填。斉発で良いよ。」

轟音が響き、

「いやー効くね。頑固な肩こりが軽くなったよ。」

「よく言うわこん万年発情期が。」

年子で30人もの姉妹を量産した蒼藍王族一の子だくさん。それが彼である。

「いやぁ、発掘中の暇つぶしにね。」

「あー。RQの主砲ぶち込んどけ。昼間っからなんばいいよっとか。」

今のところ平和である。

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