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L.C-T  作者: 猫湊
16/23

16章 御山神子の日常

連邦 中都信州第一都心吉田区宇木三輪

御山家

サイバーネット上に常駐する2名と既に結婚し家を出た2名を除く3女から29女までの26人と3女の配偶者&娘。そして、息子家族の31人が主に居住する。

この御山家は地下深くに伸びており、SVLの中都車両基地の一角を貫いている。

とまあ、そんな事は今どうでも良い。

御山家地下46階…あれ?47階だっけか?

ここにはほどよい湿度と温度に管理された超大洞窟が広がっている。もちろん神子が作り出した亜空間。

ここに何があるかというと、

「みーこー、この本どこだっけ?」

「吹雪地区―。照ちゃんこれがネクロノミコンの原本の作者が書いた写本ね。照ちゃん達が下手に触れると力がオーバーフローして壊れるから手袋するように。

特に桔梗さん。この前も10冊一度に破壊したんだから、ゴム手と軍手をその手袋してね。あーと、さーくーらーさーん。今度壊したら伯母様2時間の刑だからね。」

メガホンを手に、よくカフェで見かけるような円形の白いテーブルに座って紅茶を飲む神子。その向には、背中まである長い茶髪をポニーテールにし、腰に日本刀を差した若い女性。

「大和隊と長門隊はペナルティ追加。ですが、大和隊は皇太后殿下同室2時間の刑と。長門隊は先の騒ぎとの相殺で不問ですか。提督。」

「その呼び方ACB以外でしないでって言ったじゃ無い。てか、照ちゃんも提督代行で第二艦隊任せちょうやん。」

「すいません。第二艦体指揮のことは内密に。」

彼女の名は伊勢照美。将長である。将長は王国基・宙軍において大将の二つ上に置かれる階級であり、これより上には一人か二人の階級しかない。

彼女は王国軍内序列第11位に当たる高位将校であり、神子が、貴軍の近衛連合艦隊参謀長兼旗艦副長と同艦隊内の第二師団艦隊司令を兼任している都合上、彼女の軍事面における秘書として第二艦隊の指揮を代行する提督代行という肩書きがついている。

「ところで先ほどさらっと流してしまいましたが。」

「ん~?」

「皇太后殿下同室2時間の刑とはいったい?」

「ハルンに聞いてー。それじゃ照ちゃん、桜さん連れてってー。」

ハルンは遥夢のこと。


「提督は私のこと嫌いなのでしょうか。」

「嫌いというか、これは、逆らえなかったというのが正しいかなぁ。皇太后殿下と提督は女性の好みがほぼ同じだから。それに+して殿下は巨乳好き。」

涙目で椅子に座る幼さの残る声と体つきのギャップが激しい女性をなだめる照美。

『業務連絡 大和桜基軍上将 至急、国王執務室まで。なお伊勢照美将長はその場で待機していてください。』

「てるみさーん。」

あーあ。ないちゃった。

[えー。僕が居るので、ここで2時間我慢してください。それから、母さん。照美さんに手を出したらどうなるかご存じですよね。後、桜さんに対しても最大枠は120分ですが、一回絶頂に達したらそれでおしまいという形で神子から連絡が来ています。見届け役で僕が居ますが、もし破ったらどうなるか考えてお願いします。」

「遥夢ちゃん、それはちょっと難しいわ。」

「できないのであれば、でっぷりバージョンのシュレックけしかけますよ。」

「厳守します。」


洞窟書庫

御山家地下にある巨大洞窟に構築された、大書庫。神子の趣味の小説や、御堂牧野の作品などに混じって、大量の魔導書が納められている。

あのネクロノミコンや裏聖書と呼ばれる物もある。その中でも特に危険性が高く取り扱いを極度に制限されているのが、アゾルフェド原本という題のつけられた本である。が、本筋にゃあ関係ないので、省く。

「久し振りにここに来たわぁ。楽園よ、私は帰ってきた。」

「さいで。」

神子を呆れさせている言動をしているのは、閃河璃茶。

こう見えて、世界的なイラストレーターであり、兄の崇仁たかとと組んで世界的なIT企業を立ち上げた経営者でもある。

LWTC

LSN、3C、綾小路財閥と並びLLCAと呼称される王国を代表する大企業体4者のうちの一つである。このLWTCの社長が璃茶である。

LLCAは、LSN、LWTC、3C、AyanokoujiーConcernの頭文字からとられた王国企業が海外進出する細の助けとなる…関係ないとこまで吹っ飛んだが、璃茶嬢は簡単に言えば、きちんと区別のできる中二病患者の魔女である。

「まあ、今回来ていただいたのはこれの強化に関して何ですけどね。」

「魔砲基幹式の一種みたいだけど?」

「45砲12式です。これを強化して13式にしたいんです。」

神子が取り出したのは複雑な数式の羅列が記載された、A3用紙だった。

真剣な顔になり議論を交わす女性陣を尻目に置いてきぼりの崇仁は、手近な本を手に取る。

「ムーラングリモワーレ・エリオット?」

「あ、よんじゃった。いいや。口径長100伸ばそう。」

これが御山家の日常なのである。

最近こっちがネタ切れ気味でしてねぇ。

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