彼女のバレンタイン
『うふふ…うふふ…』
彼女はニコニコと笑いながら、キッチンに断熱用の手袋をしながら、明らかに業務用の鍋で何かを、煮込んでいる
今日は、バレンタインデー
彼女は、彼氏のために手作りのチョコレートを、作ろうとしていた
でも、彼氏は
『いや、ちょっとまてよ、お前、何、彼女面してるの?』
と、嘲りに満ちた口調で、言った
彼女は、顔を真っ赤を通りすぎて、真っ青になり、キッチンへ駆け出した
彼氏は、精々とした顔でタバコをふかしていたが、キッチンから帰ってきた彼女をみて、絶句した
『お前、包丁なんかもって、どうするつもりなんだよ!』
彼女は、そのまま、彼氏に向かって、駆け出した…
彼女はニコニコしながら、食卓に料理を並べた
『ふふ、今日はなんの日だと思う?』
と、彼女はエプロンのポケットから、チョコレートを取り出した
『ジャーン、今日はバレンタインデーだよ』
という、彼女の前には白骨化した彼氏がいた…
『…という話だそうですよ、なんでしょ?この変な話?』
『ニャー』
クリスマスに書いた物語の続編的な部分もあります
読んでくれて、ありがとうございます(´∇`)