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異世界に国ごと転移!?  作者: 陸軍将校
異世界日本&マガウド大陸編
43/47

第一次マガウド大戦

マガウド大陸での単位ですが、1リーク=1ミリです。

マガウド大陸西部協商連合が成立した2日後の帝紀368年4月23日、サクラ皇国は大エルーマ=ハウリッシュ帝国に宣戦を布告した。

翌日にはマガウド大陸西部協商連合に加盟しているフレンチ共和国・ガウゼス共和国連邦・ブルスランド王国がサクラ皇国に宣戦布告、さらにその翌日にはマガウド大陸南部同盟に加盟しているワルスト王国・オーシャント共和国・モナーク合衆国・スパルス小王国連合・ラング共和国・オラン王国がマガウド大陸西部協商連合に宣戦を布告した。


4月24日サクラ皇国陸軍30万は大エルーマ=ハウリッシュ帝国領に攻め込んだ。

「進め、進め!!!」

大エルーマ=ハウリッシュ帝国領の小さな都市であるミスリに進軍してきたのはサクラ皇国陸軍第56歩兵連隊だ。

サクラ皇国陸軍は大エルーマ=ハウリッシュ帝国南部のチェッスル管区に攻め込んできた。大エルーマ=ハウリッシュ帝国陸軍は防衛体制を整えており、10万の守備部隊が展開していた。

「奴らにこの土地を明け渡すな!!!!」

土嚢が積まれた防衛陣地から大エルーマ=ハウリッシュ帝国陸軍の士官が兵士を鼓舞する。

「突撃!!!!」

刀を片手にサクラ皇国陸軍の士官は自ら先陣を切って突撃した。

それに合わせて、軍楽兵が突撃ラッパを吹き始めた。

銃と言う新たな兵器が使われ始めても、銃を使用した戦術がわからないため突撃して中・近距離から撃ちあう戦術がどの国でも取られていた。

「砲撃開始!!!」

大エルーマ=ハウリッシュ帝国陸軍の70リーク野砲が砲撃を開始した。

ドガーーーーーーン!!!!

砲撃によりサクラ皇国陸軍の兵士が吹き飛ぶ。

「怯むな、とにかく突撃だ!!!!」

そう言って先陣を走っていた士官だが、兵士を激励した直後、砲撃により吹き飛ばされた。

「連隊長が戦死したぞ!!!」

「怯むな、連隊長の仇を取れ!!!!」

連隊旗を持った兵士を先頭に突撃を続行する。

「機関銃を撃て!!!!」

大エルーマ=ハウリッシュ帝国陸軍のEH-1重機関銃は8リーク弾を発射し始めた。

機関銃の攻撃でサクラ皇国陸軍の兵士は次々と倒れていく。

それでも、突撃をやめない。

「近づいてきたな、歩兵銃で敵を撃て!!!」

EHO-1歩兵銃を持った兵士たちが敵に銃弾を浴びせた。

そこで、サクラ皇国陸軍第56歩兵連隊は全滅した。

しかし、大エルーマ=ハウリッシュ帝国陸軍の奮闘虚しくチェッスル管区の陸軍は撃破され、サクラ皇国陸軍を主軸とした南部同盟軍は大エルーマ=ハウリッシュ帝国帝都へ向け進軍を開始した。

同時刻には南部同盟軍がマガウド大陸中部にて西部協商連合軍と激突。

両軍の総兵力は300万以上で、かなりの激戦が予想される。

各国は激戦に備えて後方の民間人を兵士として総動員した。

特に南部同盟軍はプロパガンダを用いてかなりの数の動員を行った。



9月11日には大エルーマ=ハウリッシュ帝国帝都から30キロ先にあるマルスまでサクラ皇国陸軍が迫っていた。

大エルーマ=ハウリッシュ帝国帝都オスランド防衛軍司令官のガニオン将軍はエルスランド帝国の自動車化部隊を参考に大エルーマ=ハウリッシュ帝国帝都に存在していたタクシーや民間車両1000台を臨時徴収し、兵員輸送を行おうと考えていた。

「これだけ揃えば、少しは早く部隊をマルスに送ることができそうだ。」


ガニオン将軍の予想通り、マルスに向かう40万の軍勢の内1万を2回の往復で送り込むことに成功。マルス防衛に成功した。

このことは、西部協商連合に加盟している国々で報道され、他の国も真似するようになった。


当初半年で終結すると思われていた第一次マガウド大戦は予想に反して総力戦の様相を呈してきた。


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