プロローグ
駄文ですが、温かい目で見てくれるとうれしいです。
とある世界にある軍事国家、その名はエルスランド帝国。
7月から8月に変わろうとするまさにその時に国中を地震が襲った。
もともとエルスランド帝国は災害が多発する国家であるため災害対策はばっちりだった。
今回の地震も規模としては小さいもので、国民もあまり気には止めていなかった。
翌朝までは・・・・
最初に異変に気付いたのはエルスランド帝国諜報部だった。
諜報部は常に各国に潜入している工作員と連絡を密にしている関係上、各国に潜入中の工作員から連絡がこないことに違和感を感じ、GPSを使い潜入している工作員が無事か確認しようとしたところGPSが全く機能しなくなっていた。諜報部の局長はすぐに政府に問い合わせたが、政府も各国大使館から同様の報告を受けており現在、対策を協議中との返答だけだった。
8月1日の朝、政府は国民に向け緊急の記者会見を行った。
その内容は・・・・
「わが帝国は異世界に転移してしまいました。」
ざわざわ・・・・・
記者たちに動揺が走る。
記者が次々と首相に質問する。
「錦田首相!転移してしまった原因は?」
「現在、政府が全力が挙げて調査中だ。」
「食料などの生活必需品はどうなるのですか?」
「その点については問題はありません。わが帝国は自国内にある資源地帯だけで最低300年は保てるとの計算が軍需省から出ております。」
おおーーーー
記者たちから歓喜の声が上がる。
エルスランド帝国自国内の資源地帯を24時間フル稼働して300年なので、実際はもっと保てるとの計算が軍需省からの報告で判明している。
「食料に関しては、しばらくの間、配給制になりますが、なるべく早く通常どうりに戻していきたいと思っております。」
「今後の政府の方針は?」
「今後、政府は転移の原因調査及び帝国周辺の土地の調査・現地住人とのコンタクトを目標としています。」
「ほかに質問はありませんか。」
司会者が記者たちに問いかけるが、だれも手を挙げなかった。
「では、緊急記者会見はこれにて終了といたします。」
そう言うと大統領は会見場を後にした。
錦田首相は、官邸に戻り、ただ陸軍大臣の報告を待つことにした。
エルスランド帝国陸軍は陸軍大臣命の下偵察隊を編成、各方面に向けて移動を開始していた。
偵察隊からの報告はどれも期待していた情報とは違っているたが、南に向かっていた偵察隊から現地住人のすむ村落を発見と言う報を聞き、現地国家との接触を果たせるのではないかと偵察隊本部は期待した。