王国への反撃開始 戦列歩兵編
前回のあらすじ
帝国「王国の港封鎖してやる!!」
帝国「帆船で勝てるかな?」
王国「帝国海軍発見!」
帝国「やべぇー。相手の方が数多い。」
王国「負けちゃった。けど頑張った。」
帝国「王国艦隊、帆船と勝負したときは強い相手だな。でも、港は占領するぜ。」
こんな感じかな?
帝国海軍の海上封鎖により王国はすべての港から船を出せなくなった。
第21艦隊に護衛してもらい、無傷で王国軍港に上陸した第3戦列師団は王国軍の襲撃に備えていた。
幸いにも軍港周辺に人はいない。近くに住んでいる住人達も海軍の軍港襲撃の際に逃げていたのだ。
第3戦列師団はこの建物を使って防衛陣地を構築。軍港を占領したため、陸軍が王国国境防衛線を突破してこちらに来るまで耐えるのみだった。
「とうとう王国に侵入を許したか。」
皇国に侵攻し、メルケルの戦いで敗走してきた侵攻軍3万は軍港が帝国陸軍に占領されたと聞き急行していた。
「将軍!!敵はメルケルで相手したような鉄竜を使ったりはしておりません。数も1万ほどです。」
「ならば、我々でも勝てるな。メルケルでの恨みを晴らさせてもらうぞ!!」
王国軍3万は重装歩兵を5千と剣兵・槍兵2万を前面に配置し、帝国軍と向かい合った。帝国軍を横から奇襲するため5千の槍騎兵が側面から攻撃しようとするが、側面には馬防杭が設置されていた。この杭に引っかかり槍騎兵200騎が倒れた。その間を突破した槍騎兵は三段撃ちをしようと待ち構える戦列歩兵で構成された第24戦列連隊に突撃しようとしていた。
「構え!!」
抜刀した士官の声により1列目の兵士がマスケット銃を構える。
「狙え!!」
1列目の兵士はそれぞれの槍騎兵に狙いを定める。
「撃て!!」
1列目の兵士はマスケット銃の引き金を引く。
ミニエー銃から発射された銃弾は突撃してくる槍騎兵にあたり次々と倒れるが、槍騎兵は突撃をやめない。
2段目・3段目も敵騎兵に撃つがなおも突撃を止まない。
第24戦列連隊の士官は次の射撃は間に合わないと判断し、兵士に銃剣を装着して万全の態勢で王国軍騎兵を迎え撃った。
それでも、何人かの兵士は迎撃に失敗し倒れ込んだ。
それでも、戦列歩兵は複数で1騎と戦っている。
その側面から第3竜騎兵連隊120騎と第15竜騎兵連隊240騎、計360騎が援護射撃を開始。
擲弾銃を装備した第8擲弾兵連隊450名が王国騎兵部隊の近くにあった建物から擲弾銃を使い援護射撃。
擲弾銃から発射された手榴弾が騎兵部隊の近くで爆発すると、銃弾には耳がなれ始めた馬たちだが、手榴弾の爆発する音を間近で聞き暴れ始めた。
その影響で何人もの兵士が落馬した。
それでも、数は依然として王国側が多い。
第3戦列師団のクルスベルク陸軍少将は第21近衛戦列連隊の後期海兵隊を第24戦列連隊の援護にまわらせた。
後期海兵隊の士官は銃剣突撃を敢行した。
突然の乱入に王国軍騎兵は驚き対応が遅れた。
擲弾銃などの攻撃により損害が無視できなくなった王国軍騎兵部隊の指揮官は撤退を決意し、撤退した。
第24戦列連隊は王国軍騎兵部隊の攻撃により24名まで数を減らしていた。
クルスベルク少将は第24戦列連隊を後方の建物に立て籠もらせた。
第21近衛戦列連隊は前線に戻り王国軍の攻撃を待った。
王国軍歩兵は第23砲兵連隊と第25砲兵連隊の32ポンド重榴弾砲から砲撃が開始されると進軍速度が遅いこともあり数を減らし始めた。
しかし、王国兵は進んでくる。
今度は、第11砲兵連隊と第19砲兵連隊の24ポンド野砲が射程圏内に入った。
そのため、今まで以上に重装歩兵に被害が出始めた。
王国軍指揮官は剣兵・槍兵を突撃させた。
だが、今まで重装歩兵の後ろから進軍していたため、榴弾を浴びてこなかった彼らは榴弾によって倒れ、苦しみながら死んでいった。
それでも、一部の無傷な兵士は突撃してくる。
そこは、戦列歩兵による3段撃ちで対処する。
王国側は損害が大きく撤退を開始。
王国側は約1万もの兵力を失ってしまった。
対する帝国側も第24戦列連隊が大損害を被るほか、弾薬を大量に消耗してしまい、撤退する王国軍を追撃できなかった。
帝国軍はあと5日ほどで到着するが、それまで、持ちこたえれるかどうか不明だったため、陸軍空挺師団を輸送機で先に輸送した。
部隊編成
第3戦列師団
クルスベルク少将親衛隊120騎
第2近衛騎兵連隊120騎
第8槍騎兵連隊120騎
第3・4・5軽騎兵連隊360騎
第3・5・8・12・15竜騎兵連隊720騎
第21近衛戦列連隊300名
第9・10・12擲弾兵連隊1200名
第8擲弾兵連隊450名
第23~46戦列連隊6900名
第23・25砲兵連隊10門
第11・19砲兵連隊15門
合計10390名(砲兵100名)