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異世界に国ごと転移!?  作者: 陸軍将校
異世界転移編
15/47

王国の侵攻 海上編

帝国「陸軍以外で攻撃開始!!」

王国「奇襲だ!!!迎え撃て。」

帝国「弱すぎ(爆笑)」

王国「強すぎる!!」

皇国「約束と違う!!」

帝国「陸軍以外だから約束守ってる。」

皇国「しまった。」

帝国「ざまぁ」

王国「降伏します。」

皇国「俺達ヤバくね。」



こんな感じ

陸軍がメルケルにて3万の捕虜を得ている頃海軍では・・・・

「王国軍の海上拠点の封鎖を行う。」

エルスランド帝国海軍は戦列艦も動員した大規模な海上封鎖行おうとしていた。

エルスランド帝国海軍第21艦隊はバフェロニクス提督を司令官とした戦列艦中心の編成になっている。

第21艦隊は皇国の最寄にある王国軍海上拠点を襲撃後、王国軍の軍港を攻撃、そののち輸送船から戦列歩兵を中心とした第3戦列師団を上陸させる予定だ。

そうとは知らず王国艦隊は皇国に奇襲上陸を行うため、港を出撃していた。

王国海軍司令官は水兵からの不思議な報告を聞いていた。

「巨大な船?」

「はい、水平線の向こうに巨大な船を確認しました。」

「わが軍の船ではないのか?」

「王国海軍に帆船はありません。もちろんグリーゼ皇国にも。」

「と言うことはエルスランド帝国か。」

「その可能性が高いかと。」

「では、攻撃せねばならんな。全員戦闘準備!!」

「了解!」

その姿はエルスランド帝国側も確認していた。

「王国海軍を発見しました。」

「針路は!!」

「こちらに向かってきております。」

「では、砲撃戦用意!!敵船は大砲を積んでいるか。」

「見たところ、大砲は積んでおらず、水兵がこちらに乗り込んで戦う白兵戦を主体とした船ですね。」

「情報部の言ったとうりですね。水兵はカットラスをいつでも抜けるように、海兵たちはマスケット銃を撃てるようにしておけ。」

「「はっ!!」」


数時間後、王国海軍は第21艦隊に対して横からの突撃を行おうとしていた。

「王国海軍は我々の横っ腹を突こうとしていますな。」

「その判断が命取りだな。」

「全艦砲撃開始!!先頭から順に各個撃破していくぞ。」

第21艦隊の先頭にいた戦闘ガレオン船6隻はスピードを生かして王国艦隊の側面から砲撃を開始した。

「提督!!エルスランド帝国海軍の軍船が側面から攻撃を開始しています。破裂の魔法により先頭の船には甚大な被害が及んでいます。」

「あちらは35隻対するこちらは40隻だ数では勝っている。それに、わが艦隊は王国最強の艦隊だぞ。負けるわけがない!!10隻を側面攻撃してくる敵船に差し向けろ。」

「はっ」

戦闘ガレオン船部隊の先頭を航行中のスビャントーレは真っ先に敵の動きを把握した。

戦闘ガレオン船は速力に優れ戦列艦に比べスマートな帆船であるが、戦列艦より速いため孤立しやすいのが問題だ。

「敵船10隻に動きがあります。おそらくこちらに向かってくるものかと。」

「後方の味方船に連絡。船上戦闘に備えろ。」

「はっ!!」

戦闘ガレオン船内では水兵や海兵が慌ただしく戦闘準備をしていた。

砲兵たちは果敢に王国船に砲撃していたが、7隻までしか数を減らせなかった。

「乗り込んでくるぞ!!!」

王国船から戦闘ガレオン船に王国海軍の水兵が飛び乗ってくる。

スビャントーレでは王国海軍水兵と帝国海軍水兵がカットラスで互いに斬り合いを始めた。その後方からマスケット銃を持った海兵たちが近づいてくる王国海軍水兵を撃ち殺している。

しかし、すぐに海兵のもとにカットラスを持った王国海軍水兵殺到。海兵も銃剣で応戦し始めた。

「船長!!既にほかのガレオン船でも戦闘が行われています。」

「だろうな。先ほどから砲声が聞こえない。」

「こちらは少しずつ数を減らしています。このままでは、押し負けてしまいます。」

「戦列艦の砲撃があることを祈るばかりだな。帰る船が無くなったら奴らも降伏するか、戦意が低下するはずだ。」

「下手したらこっちが沈みます。」

「だが、これしか勝つ方法はない。」

ついに船長のもとにも王国海軍水兵が来てしまった。

「いよいよ来たか。」

船長はコマンダーサーベルを抜くと敵水兵に斬りかかった。

その頃、王国海軍の大半を沈める、もしくは、降伏させたため、戦闘ガレオン船の援護のために3等戦列艦エルベールとスレルニコフの2隻は王国海軍の船に狙いを定めた。

「砲撃開始!!戦闘ガレオン船当てるなよ!!!」

「もちろんです!!」

エルベールとスレルニコフの2隻は帝国最古参の艦であり実力に関しては帝国で右に出る戦列艦はいなかった。

2隻は的確な砲撃により王国船を次々と沈没させていく。

その様子を見た王国海軍水兵はそれぞれのガレオン船に降伏した。

その後、王国海軍は帝国海軍に追い込まれていった。

「提督!!既に我々しか残っていません。」

「ここまでだな。副長!!」

「はっ」

「貴様は生きて帰り、『王国艦隊は劣勢に立たされながらも奮闘した』と陛下にお伝えしろ。」

「提督はいかがなされるのですか!?」

「私はこの艦と命運を共にする。」

「提督」

「早く逃げろ、先ほど敵の攻撃により火災が発生した。このまま、火薬保管庫に火は向かうだろ。そうなればこの艦は爆沈する。だから、早く逃げろ、これは命令だ。」

「了解しました。」

副長はボートに乗り近くの砂浜に逃げた。

その数分後、王国海軍提督の乗る艦は爆沈した。

戦果としては王国船48隻中38隻が沈没、12隻が降伏(そのうち10隻が輸送船)。帝国海軍は戦闘ガレオン船に甚大な被害が及び、6隻中4隻の船長が死亡。そのためバフェロニクス提督は戦闘ガレオン6隻を降伏した王国船2隻と共に帰還させた。

その後、帝国艦隊はさしたる被害もなく海上拠点を破壊、王国の軍港を制圧した。

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