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異世界に国ごと転移!?  作者: 陸軍将校
異世界転移編
14/47

王国の侵攻 2万5千の攻勢編

前回のあらすじ

王国「物資ないから略奪。」

皇国「許せん!!」

王国「大都市発見」

皇国「援軍は来ないのか!?」

帝国「援軍としてきた。攻勢かけるから支援して。」

皇国「できるわけないだろ!!陸軍は防衛に徹しろ。」

帝国「じゃあ、陸軍以外で攻勢を仕掛けるぞ。」



大体あってる。

メルケルに到着した2日後、エルスランド帝国軍は作戦どうり帝国陸軍以外の部隊で攻勢を仕掛けた。

「行くぞ!!わが軍の力陸軍に代わって教えてやれ!!」

「「「おおおおーー!!!」」」

鉄条網の間から第1民兵機甲師団で主力の24式軽戦車(M24軽戦車)が王国軍に向け突撃を開始。

塹壕からも1式半自動小銃(M1ガーランド)を構えた民兵や三八式歩兵銃を構えた海軍陸戦連隊の兵士・40式短機関銃(MP40)を構えた警官が塹壕から飛び出していく。

「メルケルから何か向かってくるぞ!!」

「大方命乞いでもしに来た亜人共だろう。」

「どうしますか?今まで通りだ。」

「はっ」

王国軍はあまり警戒をしていなかった。

しかし、24式軽戦車が王国軍陣地に砲撃を開始すると事態は一変した。

それまで王国兵は亜人共と思っていたため、一部の兵士は武装していなかったが、戦車の砲撃により兵士たちは大慌てで鎧を着始めたり武器や盾を取り始めた。

「敵襲だ!!!亜人共じゃないぞ!!竜が攻撃してきてる!!」

「誰か、あの竜を仕留めてくれ。」

「魔術師!魔術師はどこだ!!!」

24式軽戦車にばかり気を取られていたせいもあり歩兵が銃撃を開始。

「鉄竜に気を取られすぎたか。落ち着け!!落ち着くんだ!」

指揮官の声掛けも虚しく兵士たちは24式戦車に慌てふためいていた。その横からエルスランド帝国軍の兵士たちが攻撃を行う。それだけで王国軍は大損害を被った。

「急げ!!急ぐんだ!!」

王国軍の後方陣地に敵襲の報告が入った。竜がいるとの報告が入ったため魔術師と騎士団を率いた女性将軍のアミルダが急行していた。

交戦地域まであと半分といったところまで来た時に突然目の前に複数の鉄の塊が現れた。

「何だこれは!!」

「すいません、すぐ確認します。」

そう言うと兵士数名が鉄の塊に近寄った。

すると、鉄の塊の上から人が出てきた。

「王国軍め覚悟しろ。」

そう言ったエルスランド帝国軍第1民兵機甲師団所属の41式軽戦車(M41軽戦車)の車載機銃から銃弾が撃たれて、近寄って行った兵士数名が蜂の巣にされた。

その様子を見た王国軍は冷静に魔術師による魔法攻撃を行った。

「この魔法をくらえば鉄竜とてひとたまりもないはず。」

アミルダはそう確信した。

魔術師の放った魔法は41式軽戦車に直撃。あたりは砂煙に包まれた。

「これで撃破だろう。」

魔術師や騎士たちも撃破を確信したが、砂埃が晴れるとそこにあったのは正面装甲が少し焦げただけの41式軽戦車だった。

「なに!?魔法が聞いてないだと。」

41式軽戦車はお返しとばかりに砲撃を行った。

先ほどまで健在だったアミルダの側近の騎士は砲弾により跡形もないほど変形していた。

「ひっ!!」

砲身がほかの方向を向くと、

「逃げろ!!殺されちまう。」

「命ばかりはお助けを!!」

兵士たちは逃げるが伏兵として配備していた海軍陸戦連隊の兵士が次々と王国兵を射殺していく。

兵士の一部は抵抗せず武器をその場に放棄し降伏した。

アミルダもその1人だ。これが、エルスランド帝国軍が王国と戦争状態に入ってから初めて得た捕虜となった。


フールスは食堂で食事を済ましたところだった、そこに兵士が大慌てで駈け込んで来た。

「将軍!!!大変です!!」

「どうした?そんなに慌てて。」

「エルスランド帝国陸軍が王国軍に攻撃を開始しました!!」

「どういうことだ!?守備に徹するよう命令したはずだぞ!!」

「ですが、実際に王国軍陣地では戦闘が起こっています。」

「三石将軍に話を聞く、ついて来い!!」

「はっ!!」

フールスは連絡に来た兵士を連れ第11混成軍団司令部に向かった。

「三石中将。フールス将軍がお越しです。いかがいたしましょう。」

「三石将軍これは、どういうことですか!!!!!」

「何のことでしょうか?」

「王国軍への攻勢のことです。守備に徹すると命令したはずですが!!!」

「それは、守っております。」

「どこがですか!!」

「あなたはあの時、『エルスランド帝国陸軍は』と言っていましたのでエルスランド帝国陸軍所属の第11歩兵師団は守備に徹しております。ですが、将軍はあの時そのほかの民兵師団・警察師団・海軍陸戦連隊に関しては何も言っていなかったではないですか。」

「それは・・・・そうですが。」

「ならば我々は将軍の命令を守っていることになりますね。」

「そ・そうだが。」

「話は以上です。お帰りください。」

フールスは仕方なく部屋を出た。

「将軍先ほど王国軍が撤退しました。」

「何だと!!!」

「帝国軍は3万の捕虜を得たようです。」

「まさか2万5千で勝つとは・・・・」

「それと、政府より今回の件について呼び出されております。」

それを聞いた将軍はガックリとうなだれた。


今回の戦いでエルスランド帝国軍は王国軍3万を捕虜にし、そのうち30名が将軍や王国貴族の息子・娘などだった。

この戦いはこの大陸すべてに広がり、王国軍の属国や属領などでは反乱や蜂起が多発し始めた。

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