鬱展開
駄文、散文ではありますがよろしくお付き合いをお願い致します。
なんか作風が絶望する人に似てるかもとか思った途端に書けなくなったけそけそです。まあ、それは良いとして今回のお題は『鬱展開』です。
悲劇やカタルシスを得る為の準備、あるいは抑圧として物語りが鬱に寄る事は多々ある事だと思いますし、手法としては間違っていないとも思います。商業作品や古典と呼ばれる程古い分野でも用いられている物ですしね。
ただ、事がネット小説に限って言えばあまり良い手法であると言えないのです。何故ならば連載の単位とレスポンスが極端に早い事が原因として挙げられます。
正直な話、作者がいつ作品を作るのか何ていうのは商業作品ではないので作者に一任されてしかるべき物なのですが、通常作品を作ってネットに公開するまでの時間というのはそう長くは設定されていない筈です。そして、その公開された作品に対するレスポンスと言うのもまた素早くダイレクトに作者に届く訳です。
簡単に言ってしまえば、話が鬱に寄る、読者に不満が募る、作者に読者の不満が伝わる、作者のモチベーションが低下する、というスパイラルが形作られる訳ですね。しかも、レスポンスが早いから鬱展開に四苦八苦してる作者に対する追い討ちになる事請け合いです。
溜めが大きいほど解放された時の感動が大きい、と言う方もいらっしゃるでしょうが苦難や試練と、とりあえず死んじゃう登場人物との区別が付いていない物語りが多いのも事実であり困ったものです。
シュミレーションゲームのユニットの様に、たまたまそこに居たから殺されちゃったそんな展開は興ざめも良いところです。
けそけその個人的な見解としては、鬱展開なんぞ最終回前の1話でさらっとやっとけば十分だと思うのですがネチネチやりたがる人が多いのですよね。主人公のお話が読みたいのであって、端役の個人的感情なぞはその辺に撒いてしまって下さいと言う感じの。
ちなみに、鬱展開と考えさせられる内容の展開と言うのは似て非なる物だとけそけそは考えております。判りやすく例えるのであれば忠臣蔵や白虎隊、新撰組などは最終的に全滅やそれに近い状態になり悲劇ではありますが、考えさせられる展開であり鬱展開では無いのです。例えが偏ってしまったのはご愛嬌と言うことで。
話がそれてしまいましたが、今回の話題の対策は比較的簡単に済む方法と、物凄く難しい方法の2通りのやり方があります。
ひとつは鬱展開から解決まで全て制作してしまった上で公開する方法ですね。これなら何を言われても作品は仕上がってますから問題ありません。ただ、深夜に書いたラブレターを日中に改めて自分で読むような気恥ずかしさに襲われる心配はあるやもしれません。
作品を一気に書き上げる事が出来る時って大概変なテンションに襲われてる事が多かったりするんですがけそけそだけでしょうか?
もうひとつは面白い鬱展開を考える事です。この難しさを想像するだけで筆を折りたくなるのですが、手法としてはこちらの方が正道なので何とも言えません。悲しい事です。
普段にも増してとりとめが無くなって来てしまいましたが、最後に話をまとめると、とりあえず死んじゃう主人公周辺の人と、長々と続く鬱展開はもうお腹一杯ですよと言う所ですね。なんだかふわりとした着地になってしまいましたが今回はこの辺で。
この文章があなたの一助になれば幸いです。
お付き合い頂いてありがとうございました。