異世界
駄文、散文ではありますがよろしくお付き合いをお願い致します。
今回のお題は『異世界』です。ただ、今回はいつもと少々趣向を変えてお届けします。と言うのも、ふとけそけそが色々と読み散らしている最中に見つけた、一番最初に異世界転移ものを行ったのってどの作品だろう?という記述が気になったと言うのが大きな理由です。
現在大人気ジャンルとなっている異世界転移のルーツはどの辺りになるのだろう?と言うことでけそけその記憶に探りをいれてみようと思い立った訳です。
もちろん、けそけその記憶である訳なので記憶違いや諸々はあると思いますがあまり気にせずに行ってしまおうと思います。
主人公が異なる世界へ旅立ち、その世界で冒険をする。というのがこの異世界転移ものと言うジャンルのあらすじになるのですが、これに沿った話であれば最近だと『ゼロの使い魔』でしょうか。更に遡るのなら『神秘の世界エルハザード』辺りが思い出されます。学校の地下に通じた異世界の扉を潜り、異世界のヒロイン達とイチャイチャするお話です。もう少し前ですと『NGナイトラムネ&40』や『魔神英雄伝ワタル』等が思い浮かびます。どちらも救世主として呼び出された主人公が世界を救うと言うテンプレートに乗っ取った異世界ものであり、事実上この辺りが先駆けだったのではないでしょうか?
ですが、ここまで考えてみてふと気づいた事があります。未来や過去と言うのは果たして異世界なのでしょうか?無理なく分類するのならタイムスリップと言うジャンルになるかと思うのですが、未来は当然不確定であり想像の産物でしかなくある意味異世界です。そして過去は事象としては定まっていますが、その情景は現代に残された遺物によって伝わる情報から想像された物でしかありません。条件としては未来とそう大差が無いのです。
この事を加味して検討すると『ドラえもん』であるとか『火の鳥』などといった日本の漫画黎明期にまで遡る事ができてしまうのです。特に映画版の『ドラえもん』などはそのまま異世界転移と言っても良い程に様々な世界で冒険を繰り広げていますし、そうでなくても異世界から主人公の一人が現代へやって来る珍しい逆輸入タイプの異世界物です。『火の鳥』に至っては少々SFに寄り気味ではありますが、現代社会に生きる若者が火の鳥により不死の存在となり別の進化を遂げた生態系へ関わって行く話なども多数あり、現在の異世界物と趣向は違いますが話の骨子として異世界物の原型が見て取れます。
少し安易に考えていましたが、思い出してみると何気に息の長いジャンルであった事が浮き彫りになってしまいました。極論を言ってしまえば、藤子不二雄や手塚治虫、赤塚不二雄等のトキワ荘世代の漫画家達によってあらゆるジャンルの原型は出揃っているとも言えるのですが、まあそれはさて置き。
一つ確実に言えるのは定期的に優良作品とでも言うべき人気作品が提供されているジャンルである事ですね。幅広い年代に受け容れられる下地が出来ている点で人気を取りやすいジャンルであるというのは納得です。
企画として異世界物の作品を片っ端から挙げていこう、ではありませんのでこんなふわっとした話にしかなりませんが、たまにはこんな話も面白かったのではないかと思っております。
この文章があなたの一助になれば幸いです。
お付き合い頂いてありがとうございました。
今回はいつもに増して色々な方面でノーコメントです。




