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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年9月29日(月)十七回目
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まるで民族大移動

 とにかく列について進んで行く途中、どこかで聞いたような方言で電話をしてる方がいらっしゃいました。話の内容から連れとはぐれたようです。


 電話が終わった時、思わず話しかけてしまいました。


「広島からですか?」


 女性はびっくりしたように、


「なんで分かったんですか」


 と聞いてきたんですが、大学の友人に広島と鳥取の人がいたのと、叔父さんが昔転勤で広島にいたこと、それから母たちが疎開で広島にいたことなんかから、言葉に馴染みがあるんですよね。


「友人が広島だったので」


 とだけ言って、その方と一緒に歩いたんですが、運が悪いことにご主人がトイレに行った時に列が動いたのだそうです。


「こんなに動いてしまっては場所が分からないから」


 そりゃそうだ、まるで民族大移動みたいに動いてますから。


 それで電話をしたわけですが、どこにいるとかも伝えられないので、分かりそうな場所まで行ったらまた電話をするようです。


 その方は夢洲駅のところまで来た時、そこで止まってご主人を待つとのことでしたが、挨拶をして私はあっという間に列と共に流れて流れて駅から離れていきました。そのぐらいの勢いでみんなゲートに向かって進んでいきます。

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