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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年9月29日(月)十七回目
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雷雨!

 なんというか、ここまでひどい雨だと人間ってもう抵抗しないもんなんですね。皆傘をさしたまま、それでも椅子に座ってます。今さら立ってももう遅いし、カッパを着てる人もいましたが、風が吹き付けるのでそれも無駄みたいな感じです。


「これ、運営の方がどこかに移動させんと危ないんじゃないか」


 雨に溶けるタイプのT氏がそう言いますが、もう溶けてしまって諦めてるのか冷静でした。


 いきなりひどくなった雨に誰もが諦めてしまってるかのように、必死に傘をさして耐えてます。子どもや高齢者を守ろうとしてる人もいますが、とっても守れるものでもない。


 東ゲート前に何人ぐらいの人がいるか分かりませんが、少なくとも何千人はいたと思います。列になっているけど皆雨ざらし。入場時間まではまだまだある。9時より早く開場するという話ですが、今はまだ7時ぐらいです。このまま2時間も待つって、健康害する人も出るほどの雨と風。

 

 すると、


「今光った?」


 雷までやってきた!


 遠くからだんだんと大きくなる雷鳴と何度も光る空。


 そのうち、


「どっかああああああん!」

 

 本当に頭上で雷が鳴り、ごく近くに落ちた! 地面が揺れた!


「これだけ雨が足元にあって人が集まってて、もしもここに落ちたら死者が出るぞ」


 あくまで冷静にですがT氏がそうつぶやき、私もそうなるだろうなと思いました。


「まじでヤバい」


 足元は水はけが悪くなってちょっとしたプールみたいになってるのです。落ちたら全員に電気がいきわたるに違いありません。


「大事故になる前に運営動かんのか」


 皆がざわざわし始めました。


 本当に怖かったです。

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