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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年9月24日(水)十六回目
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アゼルバイジャン館に並ぼう

 とにかくこの時期になると人が多くてえらいことになってました。連日二十万人超えだとかで大屋根リングの下を歩いていても、修学旅行や遠足の人が多いのもあるでしょうが、集団でだあっと流れてくる人の波に逆らうのも大変。


「この腕のまま歩いていたら人とすれてせっかく描いてもらったヒーナがだめになるかも」


 そう思いました。


 何しろ、


「イチジカンサワラナーイ、イチジカンシタラアラッテ」


 な状態です。染料の泥みたいなのが乾いて色素が吸着するまでは、このままの状態でいないといけない。それなのにあちらから来る人も人を避けてすり抜けてくるわけですから、いつあたってしまうかも分からない状態です。


「とりあえずどこかに並ぼう」


 ネパール館を出て「ルクセンブルク」「ドイツ」というめちゃくちゃ人が集まって並んでるエリアをなんとか無事に北に抜け、広場に出てからやや人が少ない中心部の方へ進みながら、あるパビリオンが目に留まりました。


「アゼルバイジャン館」


 ものすごく目立つパビリオンです、すごくきれいだし。お国は中央アジア、私が好きだけどなかなか行くのはむずかしいエリアにある国です。トルクメニスタンやウズベキスタンやカザフスタンのような「スタン系」の国と同じぐらい興味のある国。


 全体的にあみあみで、その下でお姉さんの像がくるくる回りながら踊っている。何度も通りがかっては行ってみたいと思いつつ、その列を見て「また今度」となっていました。


「あそこに並ぶか、列に並んだらやたらと人にぶつかることもなかろう」


 そう判断して南下して向かいます。

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