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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年5月29日(木)初回
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待つか戻るか

 それでも一応行って列の最後尾に付いてみました。列は三重ぐらいに折れ曲がっています。たっぷり100人以上、200人はいないかぐらいに見えました。


「どうしようか」


 何しろここは「Cの奥」です。一番手前のAの1がおそらく桜島までのバスじゃないかなと思いました。何しろ朝もあれだけばんばん出発していましたし。

 ですが、しつこいようですがここは「Cの奥」でCの8の、Cの一番端っこでバス停の一番遠いところ。Aの1が上の前歯だとしたら、ここは下の親知らずみたいなところです。


 正直、ここからAの1まで戻るのはつらい。というか、Cの1にだってかなり距離がある。


 考えてたら、私たちの前に並ぶ女性の二人連れも同じことを話していました。するとそのさらに前にいたおじさん、イメージとしてはそこそこの会社をお偉いさんで定年したみたいな恰幅のいい方がそのお二人にこんなことを。


「これはいつになるか分からんな、尼崎までタクシーで行った方が早い。そんなに高くないし」


 え、そうなの? バスは三宮からは千円ですが、尼崎まではなぜか二千円なのです。そんなに高くないってどのぐらいなんだろう。


 そう思っていたら女性のお一人がいくらぐらいですかと聞いたらしい。


「六千円ぐらいかな」


 高いやないかい。


 その言葉を聞いて女性二人、戻って行ってしまいました。

 

 私たちも戻った方がいいんだろうか。

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