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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年9月16日(火)十四回目
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夜のパビリオン

挿絵(By みてみん)


 最近としては結構早く帰ることになったので、正直もう一つぐらいどこかに入りたかったなあという気持ちもないではなかったです。ですが、ちょっとゆっくりと大屋根リングの下を歩くことになり、夜のパビリオンを外から見ながら歩くのもいいものでした。


 万博はパビリオンだけではないです。ですが、やっぱり来たらどこぞに入りたいという気持ちもあるわけで、そういう場合は予約が取れたらその予約に合わせて入れそうなところに並んだり、何か買い物したり、例えばパビリオンではなくても霧が出る広場に行こうかとなんとなく気忙しく動くことになります。


 足を痛めてゆっくりしか歩けなかったT氏と歩調を合わせて歩いていて、


「あ、夜のパビリオンだ」


 と、たくさんの人が並んでいるパビリオンを少し離れたところから、


「ライトアップされたらこういう感じできれいなんだなあ」


 と、少し落ち着いて見ることができました。


 なんだろう、思えば次から次、ちょっとでも早く次のパビリオン、イベントとそういう余裕がなくなってたと思います。T氏が痛い目みてくれたおかげというと変ですが、そのためにゆっくりと歩いてあらためて、


「どのパビリオンもきれいだなあ」


 と見ることができたという感じですか。


 次に、次にと急いで回るのもいいけど、こうやってゆっくり見ないのはなんとももったいな気がします


 そして予約のバスはもっと遅い時間だったので、大丈夫とは思いましたが、念の為に、


「再入場ゲート」


 から出ることにしました。もしも予約の時間じゃないからバスに乗せられないということになったら、戻って時間をつぶすか、もしくは万博の中を走ってるバスにでも乗って東に戻ろうと思ったもので。


 問題なくバスに乗れて、今回は結構早めに帰ることになったので、久しぶりに帰り道でご飯を食べて帰りました。最近はほぼ日付が変わる直前に帰っていたので、24時間営業の店で何かを買って帰って家で食べていたもので。


 なんとなくゆっくりのんびり、T氏リズムの万博となった十四回目の万博でした。

写真左上:タイ館、鏡に映ってキラキラです。

写真左下:スペイン館、丸いステージを彩るような階段がきれいです。

写真中左:「ヨヤクナシー」「ハヤク、ハヤク」で有名になったインドネシア館もまだまだ人が並んでます。

写真中右:夜にきらめくガンダム。

写真右上:夜も笑顔のよしもと館と、色のおかげでクロワッサンのように見えるパソナ館。

写真右下:再入場ゲートから出たところ。いつもとちょっとだけ景色が違います。

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