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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年9月11日(木)十三回目
553/784

ブラジル館・その三

挿絵(By みてみん)


 何がそんなにすごかったのかと思いつつ、元の白風船の部屋に戻りましたが、最初に入った時とそう代わりはない。


 待っていると風船の正面にある映像が楽しそうな音楽と明るいイメージから、


「あ、火が!」

 

 明るいブラジル、陽気なラテンのイメージが一転、画面には今の深刻な状況をどんどんと文字と数字にしてぶつけてきて、それと同時に白かった部屋の中は赤黒く変貌します。


「あ、風船が!」

 

 天井や壁一面に取り付けられていた空気をいっぱい含んでいた風船がみるみるしぼみ、同時にあっちこっちに立っていた風船の人物や動物や植物からも空気が抜けて次々に倒れていきました。


「何も気がつかない振りをして歌ったり踊ったりし続けていると、気がつけばこんな風になってしまうぞ」


 そのことをぶつけられたような衝撃です。

 

 うーん、これは怖いわ。最初の時のようにちょっとよそを向いてただけで気がつかない、そんな静かな、だけど本当に恐ろしい変貌をじっくり見てしまった感じです。


 すっかり燃え尽き、命というものがなくなってしまったかのような部屋ですが、やがて時間が立つとその中から一人、二人とまた立ち上がり、元の陽気なビバブラジルな室内に戻っていきました。


 絶望の中にも希望を見出す、そんな素晴らしい展示だったと思います。


 学祭臭いって思ってごめんなさい!


 そしてそんなことを思っていたからか、この回の人にはポンチョはありませんでした。少し前に出てきた人は持ってたので、本当にきまぐれに配るような印象です。

写真上段:火がすべてを燃やし尽くし、それまで立っていた植物も燃え落ちていきます。

写真下段:倒れ伏した命ですが、時とと共にまたゆっくりと座り、立ち上がっていきます。

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