パソナ館・その五
小さな心臓を見て次の部屋に入ると、どうやらそこがメインの展示室のようでした。部屋の真ん中に摩天楼のように高いビルが集まったような四角い箱が並んでいて、そこを人が取り巻いています。
「なんか角が両方見えていいですよって」
と、なんでかご近所に並んでいた女性に聞いて妹が教えてくれたので、角っぽいところから2面が見えそうな場所に立って始まるのを待ちました。もうたくさんの人が並んでいたので、そう思ったような位置取りはできてないですけどね。
やがて摩天楼で映像が動き始めました。最初はたくさんの人の笑顔から始まり、やがて未来の都市が浮かび上がります。そこに復活したネオアトムがやってきてブラックジャックも。輝かしい未来の都市はやがて自然破壊から崩壊していきます。高くそびえていた摩天楼スクリーンも一緒に焼け落ちて崩れるように低くなります。
ここにびっくりしたんですよ、積み上げた箱型スクリーンが低くなっていくのに。スクリーンも正面と横の映像も違うようなので、おそらく四面全部で違う場面が映っていたんじゃないでしょうか。
キラキラ輝く未来の都市が崩れ落ちた後、その瓦礫(と勝手に思ってますが)から一輪の花が新しく咲いて、また都市は再生する。そんな映像でした。世界を守ろうとして倒れたアトムが心臓移植でネオアトムとして復活したように、人はいくらでも蘇る、というかまずはそうしちゃいかんてな感じですか。
今回の万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマもあってでしょうが、
「今はいいけどそんなことしてるとこんなになっちゃうよ」
と破壊された未来も見せて、
「今のうちになんとかしよう、そうしたら未来はこんなに輝かしい」
と復活する、もしくは食い止めてそうなるという展示が多いです。パソナもやはりそうでしたが、アトムやブラックジャックが出てくるだけに、なんだか一層身近に感じました。
写真上:摩天楼のビル群のような立体のスクリーン。
写真中:ネオアトムとブラックジャックが未来の都市を見せてくれますが、
写真下:儚くも燃え崩れてしまうものの、新たな花が咲いて復活します。




