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我楽くたくた万博漫遊記  作者: 小椋夏己
2025年8月31日(日)十二回目
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走った走った

 妹が凹みまくった、


「住友館事件」 

 

 ですが、何しろあの広い万博会場の西の果てから東の大屋根リング外まで急いだわけですから、私だけではなく妹もくたくたになってました。


「とにかく休もう」


 ということで、住友館の前の屋根のあるベンチで座って休むことにしました。


 そりゃもう汗だく、心臓もまだ疲れたと言ってますし、休まないと動くことができません。


「ここから見えてるだけで……」

 

 とくたっとなっている妹でしたが、


「こんなに走ったのいつぶりやろ、ええ年して何やっとんやろ」


 と言いながら笑ってました。


 確かに大人になってから、特に近年はこんなに走ったことはなかったと思います。


 走ったと言っても何しろ万博会場の中のこと、十数万人がいる中を進んだんですから本当の意味では走ってはいないと思います。


「早足」


 が正しいんでしょうが、気持ちの上でダッシュですよ。


「ほんまやなあ、最近は走るなんてことないから」


 と言いながら笑いました。


 確かに残念な出来事でしたが、私としては8月の最終日、いちおう夏休み最終日として、夏パスの最終日でもある31日の午後、妹と二人して必死に人混みの中を走った、このことがもう強烈に面白くて、残念を乗り越えてしまいました。


「面白かったなあ」

「何が、残念やわ」


 と言われながらも息を整えながらしばらく笑いが止まらなかったです。


 多分一生忘れないし、年を取ってあっちに行っても、


「あの時は面白かったなあ」

「何が、残念やわ」


 と言い合うことだろうと思います。

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